生き物たちの暮す森|No.007「ニホンリス」
切り株の上に何かの殻?が集められているのを発見した前回のお話の続き。
その後、何度もその場所を訪れるとパラパラ… 上から何かが降ってくる感じがした。
気のせいか?と、また気を取り直して周辺を探索していると、やっぱりパラパラ何かが降ってくる…
パラパラしていた所に近づき、何が落ちてきたのか見てみると、ある木の根元や周辺の地面にすっごい量の殻が落ちている。
その木を確認してみると「 モミの木 」だ!
この大量に散らばっているのはモミの実の殻だった。
それに気づき頭上を見渡すと…いたいた!
横に突き出た枝の上で、尻尾がふわふわのニホンリスがモミの実を上手に両手で掴みながら殻を剥いで、中の種だけをモグモグ食べていた。
観察していると殻はポイポイ捨てていき上からパラパラ落ちてくる、だから地面にたくさんの殻が落ちているんやね。
春日山原始林に暮らしているリスは「ニホンリス」
一般的にニホンリスはオニグルミを好みますが奈良公園や春日山原始林にはオニグルミの木が無いため、モミの実やドングリを好んで食べています。
モミの木の根元や周辺の地面を探せば、モミの殻が落ちているので、リスがいた目安になります。
春日山原始林のリスに会いたい場合は、殻の跡の他にも、リスのお気に入りのモミの木や枝に残った痕跡に気付けると、もしかすると出会えるチャンスがあるかもしれませんね。