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生き物たちの暮す森|No.010「カケス」

青い羽根を落とした鳥の名は「カケス」。

カラス科の仲間で、名前が一文字違い。

顔は薄い紫褐色で、首は白く、お腹にかけてオレンジの体に翼に鮮やかな青色と黒色の縞模様がある。頭はゴマ塩模様のお洒落さんで、目がはっきりと白目と黒目がわかるのが特徴。

カケス

僕はカケスが大好きで、「ジャーッ、ジャーッ」と嗄れ声が聞こえるといつも探してしまう。

でも春日山原始林は、杉もモミもなんせ木が高く、カケスは木の上の方で騒いでいるので、すぐ目の前の木に居るのはわかっているのに、なかなか撮影できるチャンスがない。

木々が生い茂る原始林では野鳥を見つけのも難しい

以前通りすがりの野鳥おじさんに「カケスなんて他の場所ですぐ撮れるよ」と言われたことがあるが、僕はこの春日山原始林のカケスが撮りたいんだ!と心に決めている。

それでも何年も通ううちに当然チャンスは訪れるわけで、撮影しながら観察していると、カケスはいろんな声を出すし、他の鳥の鳴きマネが凄く上手い。

驚いたのは、上空を飛ぶトビの鳴きマネを僕のすぐ頭の上で披露してくれたことや、子猫みたいな可愛い声で仲間と会話することもあった。

普段は群れでいて騒がしいカケスだけど、かなり騒がしくしている時は、フクロウなど他の生き物と一悶着している場合もあり、色んな情報をくれるので、いつもカケスの鳴き声には耳を傾けている。

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