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生き物たちの暮す森|No.014「タヌキ寝入りするアナグマ」

夜の森は色んな生き物たちと出会えるから魅力的です。

もちろん暗くて怖いのは言うまでもないですが、慣れとは凄いもので、最初は怖かったのが撮影に集中したり何度も夜の森を歩くことでだんだん慣れてきて、不思議なくらい暗闇の怖さが無くなるものです。

そんな夜の森では色んな生き物たちに出会います。

夜の森を散策していると、10m程離れた所で何かが地面を移動していたのでヘッドライトを向けると、「アナグマ」が左へ右へとウロウロしながら好物のミミズを夢中になって探しているようだった。

アナグマは視力が悪いのか、こちらがじっとしていれば案外気づかれないもので、ご機嫌な様子でドンドンこちらに近づいてくる。

アナグマが僕に気が付いた時には既に2mほどの距離、僕はライトを当てながら動かずじっとしていたが、アナグマは慌てて逃げたし、近くの倒木の樹洞に逃げ込んで行った。

ただ、アナグマにとって残念だったのが、樹洞の中の様子は丸見えで全然隠れられてない状態w

「アナグマちゃん怖がらせてごめんよ」と思いつつヘッドライトを照らしてみると、怯えるどころか、寝てる⁉︎ えっ寝てる⁈寝てるフリしてるの?と二度見してしまった程に何ごとも無かった感を醸し出してくる。

アナグマ

アナグマからすれば気づかれないようにとった行動だろうけど、始めからここで一眠りするつもりで樹洞に入ったんだよー、寝てるだけだから早くどっかに行ってよーって感じで、こちらをチラチラ警戒しながらも目を閉じてタヌキ寝入りを始めたw

アナグマ

少し距離をとり、樹洞から出てくる様子を観察していると、数分後にゆっくり一歩づつ警戒しながら外に出て来た。

アナグマ

外に出るくるなり、何ごともなかったように小走りにも満たないスピードで暗い夜の森へと去って行く。

姿が見えなくなる間際、ミミズを見つけたようでスパゲッティのようにトゥルトゥルと食べながら夜の森へと消えて行った。

ニホンアナグマ(学名:Meles anakuma)は、食肉目イタチ科アナグマ属に分類される食肉類。標準和名はアナグマ。指は前肢、後肢ともに5本あり、親指はほかの4本の指から離れていて、爪は鋭い。体型はずんぐりしている。

食性はタヌキとほとんど同じである。特にミミズやコガネムシの幼虫を好み、土を掘り出して食べる。 巣穴は自分で掘るため糞をする習性があるが、タヌキのような大規模なものではなく、規模は小さい。 本種は擬死(狸寝入り)をし、薄目を開けて動かずにいる。古くから日本ではタヌキ、ハクビシンなどとともにムジナ(貉、狢)と呼ぶ。

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