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DJ MIYA 南アフリカ共和国探訪記 2023 vol.1 ~DJ MIYA`s South Africa Journey 2023 vol.1


L Tahir Jones(Stay True Sounds,Selebogo Capital Records etc),R MIYA


早いもので南アフリカ共和国にDJツアーに行ってから一年半以上経ってしまいました。

この間スタジオ店舗を売却して営業形態を変えたり、コロナ期間休業していたレコードだらけのゲストハウス〜オトヤドイクハ〜を再開したり、ハウスミュージックのDJ活動が忙しくなったり他にもなんやらかんやらで色々ありましたがそろそろ筆を取ってみようと思いまして。

そもそも私が南アフリカ共和国(以下SAと略します)に行くきっかけとなったのは、2021年にハウスミュージックのDJを始めると同時にハウスの曲も作り出し、それを2022年正月にsoundcloudにUPしたところ(EVEという曲)、それを聴いたSAのpodcastチーム(海外、特にSAではDJがPodcastを運営してHear thisなどに定期的にアップロードするのが盛んです)が今度レーベルを立ち上がるからその曲を出したい、という話から始まり、リリースをして、そしてどうせならSAでDJをしてみたい!というところから始まります。

ちなみにこんな感じのミックスを提出しておりました↓
https://hearthis.at/gentlemensgroove/gentlemens-groove-the-good-stuff-vol-11-by-miya-kyoto-japan/


そのころコロナの影響で自分が経営する会社&音楽スタジオミュージックスタジオハナマウイ は破産寸前まで追い込まれており、別途バイトで別のゲストハウスで働いていたお金をプールしていたのですが、破産すると海外に行けなくなってしまうという情報を破産した某友人からの情報を聞いておりました。

一度も海外に行った事が無い自分としては、

◎このまま一度も海外に行かないで死ぬのは嫌だ
◎どうせ海外に行くなら音楽活動が出来る形で行きたい
◎台湾、韓国など比較的行きやすいところでは無く、全く異文化の面白い国に行きたい

という願望を叶えてくれる国は南アフリカ共和国しか無い!

撮影 本人 現地にて


という事でエアチケット代を調べたところ、ちょうどバイトで貯めてた貯金額くらいで行けるとなったので、思い切って買って半年前くらいに往復のエアチケットを購入。

ところが海外旅行に行った事のない自分としてはどんな用意をしていいのやらさっぱりだったので、とりあえず地球の歩き方を買ったりネットで調べたところ、ひどい情報しか載っておらず、ヘタすると死ぬかも。。と本気でビビりました。

〜ネットでは
◎修羅の国
◎リアル北斗の拳
◎到着するヨハネスブルク国際空港のあるヨハネスブルグでは犯罪発生率が世界トップクラス

〜地球の歩き方はもっとリアルで、、
以下ご参照ください

100%に近い確率で強盗に遭う街ヨハネスブルグ 

マジで危険な国なんですね。。ははは。。

とりあえず空港に到着したら空港内まで現地のDJに迎えに来てもらい、
一刻も早くヨハネスブルクを脱出しなければ!と。

当時はまだWHOのコロナの緊急事態宣言が開けておらず、ワクチンを2回短期間で打たないと関空から出れないとの事で速攻で打つ予約をして、あれやこれややっているうちに年が明けました。

ところが2023年に突入すると、
急にレーベルの主催者との連絡が1週間程途絶えまして。
まさかここに来て逃げられたのかと愕然としていたところ連絡が帰ってきて


『正月に家に強盗が入り、パソコン、携帯を始め全ての金目の物が奪われた為連絡出来ませんでした』


との返信が。

いきなり頼りにしてたやつが犯罪に巻き込まれてるし。。

その後音響PAの仕事でSAに行く前に仕事をさせてもらったバンドマンの方が、南アフリカ出身のルーツを親に持っている方で。
その方とお話ししていたところ

『何年か前に親戚が強盗に入られてます。』

との話を聞いて不安は募るばかり。。

けど、怖いより行きたいの方がはるかにまさっていたので、
なんとか準備を整えていざ関空に!!
コロナの証明書等で止められないかとても不安だったのですが意外とあっさり検査の門をくぐることが出来て、28時間関空からシンガポールチャンギ国際空港経由、ヨハネスブルクのO.R.タンボ国際空港までのフライトで始まる人生初の二週間海外旅行南アフリカ共和国への旅が始まりました。

シンガポール経由なのでこの飛行機にまずは乗る


12時間程でシンガポールチャンギ国際空港に到着、
初めて海外に降り立った!

チャンギ国際空港(シンガポール)、飯もうまくて快適



ここで8時間時間を潰さなくてはならなかったのですが、かなり快適な空港で現地のご飯を満喫。過ごしやすかったからあっさり時間は過ぎ去っていよいよヨハネスブルク行きの飛行機に。
最近の飛行機はこんなのついててすごいな


そろそろ近づいてきてるけどめちゃ不安も募る。
無事に現地の奴らと合流出来るのだろうか。

遂に南アフリカ共和国O.R.タンボ空港(ヨハネスブルグ国際空港)に到着!
アフリカらしく象がお出迎え!


空港に降り立つと、シンガポールと違い一気にどんよりとしたムードが漂っており。。

とりあえずなんとかゲートをくぐって待合所に行き、すぐさまスマホにプリペイドのsimを入れ替えて(空港内であっさり購入できました)現地のDJに連絡するものの、遅れてるから待っててとの連絡が。一人にしないで!!全ての持ち物にチェーンを付けて体に装着し、さらに抱えながらロビーで待つこと2時間くらい?で現地のDJ達と合流!

いきなりベンツでお出迎え。逆に怖い。


現地のDJ達の言われるがままに荷物を渡す


迎えに来てくれた3人はとても暖かく迎えてくれて、コイツらはいい奴らっぽいのでとりあえず安心。しかしここからは、日本の常識とはかけ離れた事が連続して起こり続けます。

まず、車の中ではハウスミュージックが超爆音で常にかかっており、みんな大合唱(移動中がずーとそうでして最後の頃は自分は耳栓をしていました)

トイレに行きたいと言ったら、
高速の高架下に連れて行かれてここでしろと言われたり。

空港からドライブ中の街並み

どこに行くのかと訪ねたところ、ヨハネスブルクの中心街、ガンジー広場に行くから楽しみにしててくれ!と。
いやマジでヨハネスの中心街行きたくねーし。
地球の歩き方でも絶対に興味本位で行くな、
行ったら間違いなく犯罪に合うって書いてあったし。
そんな僕の気持ちをよそに、ガンジー広場付近に到着。ここは名門クラブの密集するというストリートという事でみんなで記念撮影。

MABONENGはヨハネスブルグのアートの中心地帯との事

ガンジー広場付近の動画。

そしてガンジーの前でも。

ガンジーさんを頭に乗せてみました


SAのレジェンドDJ TOKUZENが経営するTOKUZEN RECORDSにも行ってきたよ。

約二日風呂に入ってないのでくたびれてます
昼飯。とにかくデカい。けど飯はどこも新鮮で美味しかった。


歩いていると、東洋人は全くいないし、白人すら居ない(SAの人口比率は黒人約80%、白人10%、その他10%、白人と黒人の居住地域はハッキリと分かれている)ので、町中の黒人達が自分を常に見てました。あと、みんな通り過ぎる時にカンフーの真似をしたり笑(日本と中国の印象が一緒みたいで。。)

海外に行ったらクレジットカードは必須と聞いていたので持って行ったものの、現金が無いと物は買えないからATMで換金するぞ!と言われてガンジー広場の真ん中のATMを使用することになったのだが、ここで早速犯罪に巻き込まれました。


!!!入れたクレジットカードがATMから出てこない!!!


ただ、これくらいの事は起こるでしょと思ってたので、全く番号やセキュリティーコードの書いてないカードを持っていってた為、すぐさま被害に遭うことはないはず。
冷静かつ速やかにカードを止めてもらう手続きをする事に。

いやマジでだからこんな所で換金なんかしたくなかったのだが。
本人達は呑気にカード止めなくても大丈夫だろう!とか言ってるけど。
基本みんな楽天的なんです。

仕方ないので、いつも音響仕事でお世話になっている一乗寺フェスの谷田さんから紹介してもらって、色々行く前からアドバイスを頂いていた現地の日本人女性の方に送金してもらう羽目に。いきなりすみません!!
ご本人曰く『早速洗礼に会いましたね』

その後は一番有名なヨハネスの音楽スタジオに行くぞ!との事で、それは楽しみだなと思いワクワクしながら向かうが、
どうもアポ無しでいきなり入ったみたいで何やら交渉が。
けど、そんな感じなのに何故かあっさり入らてもらえる事に。

Down Town Music Hub
ありがちですが指示している風


Simply RedのLIFEここでとったのか!高校生の時CD買って聴いてたのでいきなり胸熱


現地バンドの日本公演のチラシ発見。
ジャズ、母なる大地アフリカに還るを英語に訳してあげたら皆大笑い


ちなみにここの周りはとても治安が悪くて、明らかに挙動不審な人が沢山いて終わったら逃げるように車に帰って、やっとヨハネス脱出。

治安悪そうでしょ??建物の周りは柵だらけ

近郊の町OrkneyのKananaにあるゲストハウスに。
セキュリティーだけはしっかりしている宿に泊まらせてくれ、という願いもあり、とても快適な宿に。

かなり快適なオシャレゲストハウス


まあ宿の中でも面白体験は沢山ありましたが、後日書きます。
そんなわけで無事に到着して、二日ぶりに風呂に入れるぞ!とシャワールームに行った時にまたいきなり大きな、しかもずっと付きまとう大きな洗礼を受ける事になるのですが、それは次回にまた書きます。

ここまで長文読んで頂いてありがとうございます!

南アフリカ共和国のハウスミュージックシーンから産まれたハウスのサブジャンルは、最近ではAmapiano、GQOMなど。また世界的にもとても有名になった英雄Black CoffeeのおかげでAfro Houseが有名ですが、実はSAで一番人気の音楽ジャンルはSAのプロデューサーが作っているBPM遅め(大体107~117くらいまで)のDeep Houseで、SAのミュージックシーンの核を作っている様な存在でして。

沢山の良質なレーベルがあり、MIYAが繋がったシーンのDJもDeep Houseをみんな回していました。

有名どころでは最近UKの名門ハウスレーベルDefected Recordsと提携しているStay True Soundsが一番有名ですが(ここのArtistはDeep Houseを基軸に3 StepやAmapiano,Afro Houseなどを混ぜ合わせて枠にとらわれていない感じです。特にSIOという女性アーティストとChina Cameleon、Atmos Blaq、Fka Mashとか上げたらキリがないくらい好きなアーティストがいます。一緒にDJをしたTahir Jones君のリリース作品もリリースされてます。

他にもJust Move Records,Candid Being Records,Selville Records.
Selebogo Capital Recordsなどなど数え切れないほどありまして。
南アフリカのレーベルではないけどSA出身のDeep House Producerのリリースが沢山出ているタークスカイコス諸島(イギリス領)のBush Doctor Recordingsなんてのもあったり。

★今日10月2日にミニアルバム『Life』をリリース。
あと、年内今から一旦すでに出来上がっている曲20曲くらい?を全てリリースしようと思ってます。まずは今日Bandcampに南アフリカのDeep Houseから影響を受けて作った5曲入りミニアルバム『Life』をリリースしました。
(小沢健二さんと被っているなと思っていましたがSimply Redとも被ってますね、どちらも好きなアルバムです)
Bandcampからの視聴購入可能です。
https://kazutakamiya.bandcamp.com/album/life

『Life』のAlbum Art by Jun Hamada


また、Soundcloudにもアルバム全曲上げたので聴いてみてください。
最近ではSoundcloudにUPしたKnu-JeのBroken BeatsのRemixを作ってインドネシアと日本のWeekly House Music Trendのチャートにも入ったりしてまして。是非聴いてみてくださいませ。インスタ等各種SNSもフォローしてもらえたら嬉しいです。

Soundcloud
https://soundcloud.com/royalboxjp

Instagram
https://www.instagram.com/dj_miya_kazutaka/

Facebook
https://www.facebook.com/kazutaka.miya

X
https://x.com/miyakazutaka

Bandcamp
https://kazutakamiya.bandcamp.com

普段はmusicstudio hanamauii OKUSHAを拠点にしてます。DTM講師の生徒さんが増えて来て楽しいです。(もっと増えてもらいたいです)今は学園祭やフェス、結婚式のレンタル&音響現場に週末は出動しまくってます。
https://www.hana-mauii.jp/

太秦でオトヤドイクハ っていうレコードがいっぱいあるゲストハウスやってます。私もそこに住んでます。ヨーロッパとアジア圏の人がよく来てくれます。
https://otoyadoikuha.com/


!!今後のDJイベント日程!!


DEFECTEDからもリリースしているレジェンドBORN TO FUNKと共演させて貰います!
場所は滋賀のCLUB MOVE!!11月15日金曜日です。


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