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ジュエリー教室「クラフトルームHAKATA」レポート(貴金属基礎体験, 板材ペンダント)
こんにちは。造形作家の塩井一孝です。福岡を拠点に絵を描いたり、彫刻を作ったりしています。この記事は、とあるジュエリー教室の体験談です。これからジュエリー制作を学んでみようと思っている人や、これからジュエリー教室に通おうと思っている方の参考になれば幸いです。
・前回の記事はこちら↓
貴金属基礎体験②【板材から作るペンダント】
ジュエリー体験講座の2回目は貴金属基礎技術体験で、板材から作るペンダントでした。
1. 作るペンダントの形を決めます
長方形の鎚目仕上げにすることにしました。前職では、鉄板に鎚目のテクスチャーを付けたりしていたので、小さいジュエリーでやってみるとどんな感覚なのかやってみたかったのです。
2. 糸鋸で切り出し、ヤスリで形を整えます
真っ直ぐ切るのはまだ慣れません...。ノギスで4辺の長さを0.1mm単位で測りながら、正確な長方形をヤスリで整えながら作って行きました。
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3. 板に孔を開けます
リューターにドリルの刃を付けて孔を開けました。僕はボール盤やインパクトでしか金属に孔を開けたことがなく、まさかリューターで孔を開けることが出来るなんて思っていませんでした。鉄工をやっている人間からすると、リューターは素材を削ったり、磨いたり、つまり切削するための道具であって、孔を開けるにはブレるし、垂直出ないし、そんな使い方をするなんて...という感覚だと思います。しかし、ジュエリーをやっている人からすると自然なことなんでしょう。リューター専用のドリルの刃があったので。リューター1本で磨きから孔開けまで一貫して出来るなんて、なんて便利なんでしょう。コスパ最高です!
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4. 表面を紙ヤスリで整えます
鎚目を綺麗に出すために、素材の表面を綺麗にしていきました。#1000の紙 ヤスリで磨きました。今回は最終的に鎚目が入るので鏡面にする必要はありませんでした。
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5. 鎚目を付けます
さあ、ここが1番の見せ所。金床に養生用の布を当てて、芋鎚で鎚目を入れていきます。(えいっ!)(やあっ!)(とおっ!)と心の中で呟きながら一打一打丁寧に打っていきました。しかし、小さい!間違って自分の親指を叩いてしましそうです。思いのほか力を入れないと鎚目が付かないことが分かりました。力強い鎚目が全体に入りました。
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6. マルカンを作り、ロウ付します
マルカンとは先程開けた孔に通して紐を通すための輪っか状のパーツです。なんと、あれを棒の状態から曲げて作るのです。前職でもよくやった作業です。鉄の6mmの棒をパイプにぐるぐる巻きつけて、たくさん輪っかを作ったものです。体全身を使わないと鉄の丸鋼は曲がらないんですよね。今回、マルカンに使うのは本体と同じシルバーです。曲げやすくするために、全体を焼き生します。全体がほんのりピンク色になるまで炙る必要がありました。この辺りの金属の性質は銅板と似ています。そういえば、切削した感じも銅板に似ているように思います。
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7. バフで仕上げて完成
バフで研磨するときに、うっかりパーツが飛んでしまわないようにしっかりホールドして磨いて行きました。今回は完成まで2時間ぐらいでした。この日は生徒さんが多く、先生の指導を貰えるまでに手待ちの時間が多々ありました。なので、混んでいない日であればもっと早く出来たと思います。
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感想
さて、第2回目の体験講座が無事終わりました。久しぶりの鎚目を入れる作業は楽しかったです。ハンマーから手に伝わる金属の感触は懐かしかったし、やっぱり金属っていいなあと思いました。出来上がる製品の金属の存在感もカッコいいです。貴金属の基礎技術体験のプログラムは、あと一つとなりました。貴金属が2回続いたので、次回はWAX原型制作をレポートします。では!
・次回の記事はこちら↓
・ジュエリー教室で教えてもらった入門書。幅広いジュエリーの基礎技術が網羅されているので、一度読むだけで制作のアイデアが広がります。↓