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マイコン博物館の展示物たち その10 - PC以前のコンピュータや端末たち

マイコン博物館にはいわゆるパソコンだけではなく、パソコンが登場するまでの道のりとして、より古いコンピュータやデバイスも展示されています。今回は、その中で直接パソコンに繋がるようなミニコンであったり端末、そして箱にコネクタがたくさんあって、そこに基板を挿し込んでいた時代のマイコンについて紹介します。

まずはアナログ・コンピュータ。端子に0か1ではなく一定の値を持つ信号を接続し、いろいろな電子回路を通すことで演算を行います(結果もアナログ)。ある意味アナログ・シンセの先祖でもあります。

時代はわからないがアナログ・コンピュータ。ハードで微積ができるんだぜ!

お次はミニコン。ICチップが出来たことでコンパクトに計算機を作れるようになり、新たな会社が業界に参入して爆発的な成長を遂げました。今のシリコンバレー伝説の始まりでもあります。

DECという会社を世に知らしめたPDP8。PDP8は1965年リリースだが、これは8aなので1974年か
PDP8の中身(基板)。

まだ一つのチップでできることが限られていたので基板全体でようやくCPUだったりです。他にメモリ基板などを組み合わせて計算機を構成していました。

Lear Siegler社のビデオ端末ADM-3[1976年]。マイコン制御ではなく専用回路で出来ている

ミニコンの時代になっても基本はキーボードやプリンタを接続するものでしたがビデオ端末が登場し、使い勝手が大幅に向上しました。

端末設定でその名を残すVT-100(DEC)[1978年]。CPUは8080

そしてついに「パソコン」の登場です。とはいえグッと小型になったものの作りや使い方はミニコン時代とそんなには変わっていません(1人分の処理くらいしか出来ないパフォーマンスではありましたが)。

Altair 8800[1974年]。世界初のパソコンという説もある(箱が大事)映画「WarGame」に出てくるのはIMSAIだがノベライズ版ではなぜかコチラ
IMSAI8080[1975年]。S-100バスと呼ばれるコネクタに基板をたくさん挿して使う
AIM-65[1976年]CPUは6502。前身となるKIM-1を箱に入れた(ここが大切)
North Star Horizon[1977年]。Z-80A搭載(速い!)CP/M時代にはこれが憧れ。

こんな時代を経てAPPLE][やPET2001、TRS-80が登場し、パソコンの時代の夜明けを迎えたんですね。

#レトロPC #マイコン博物館


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kzn
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