マイコン博物館の展示物たち その12 - Macとその仲間たち
マイコン博物館には実に多くのパソコンたちが所蔵されています。その中にはたくさん売れたもの話題になったものはもちろん、売れなかったけど何らかのインパクトのあったものもありますし、個人的に思い入れのあるものも並んでいます。今回はAPPLEシリーズ以降のMacなどと、知る人ぞしるNeXTの写真をご紹介します。
パソコンの次の姿を模索したLISA。そのビジョンは素晴らしかったが価格と機能が折り合わず商業的には大失敗。写真はMac発売後に起死回生を図ったXL。
そして1984年にはMacintoshをリリースします。LISAの反省を活かして何とか実用的な値段と機能に収め大人気となった。写真には説明が書いてないのですが、キャノン販売の協力で日本向けにカスタマイズしたDynaMac。
Macは、その後、いろいろなラインナップが用意されたがしばらくはそのデザインは継承された。写真のclassicはついに1,000ドルを切った価格で売り出された最終形。ジョブズがいなくなって新しい方向性を見いだせなかったアップルの暗黒時代の象徴なのかも。
そんな中、半導体技術の進歩で持ち運べるノート型が人気となり、アップルも参戦します。ただ今までMacが対象としていたユーザに受けたかどうかは悩ましい所。
そしてジョブズ復帰後にまったく新しいデザインのiMacが登場します。インターネットが広く使われるようになったのに、その接続までの道のりがそれなりに面倒で、まだまだ素人には難しいところだったのを、電源を入れて設定すればOK!を目指したのが受け入れられたようです。
そしてパソコンらしさも再定義してしまうのがアップルの力です。外部機器との接続を整理してUSBやFireWireにまとめ、基板に何か挿すときもロックひとつで開けられることが特徴でした。
その後アップルは、2001年に音楽プレイヤーである iPod をリリースし、2007年にはあの iPhone と共に Apple TV もリリースし、もはやパソコンメーカーの範疇に留まらず、ネットワークサービスも含めたメーカーに成長しまいた。ジョブス亡き後も、その輝きは失われていないようです。
ところで、ジョブズがアップルを追い出されていた時に立ち上げた NeXT(1985年設立)のPCたちも展示されています。いわゆるワークステーションのカテゴリではあるのですが、お値段もお値段なので身近な範囲ではあまり見ることもなく、それぞれの機種の違いなんかはよくわかっていません。
結局、1997年にはジョブズはアップルに戻り、NeXT社はアップルに買収されてしまいました。NeXTで培われた技術はMac OSに受け継がれ、ようやくモダンなOSに生まれ変わったのは御存知の通り。NeXTのPCたちはサポートが継続されなかったのかあまり長く使われずに引退してしまったものが多く、こうして目にすることが出来るのはなかなか貴重なのかもしれません。
さあて、そろそろ少し毛色の違う方向に進みましょうか。
#レトロPC #マイコン博物館 #APPLE #Macintosh #NeXT #iMac #スティーブ・ジョブズ