HC-40 実用性を高めたハンドヘルドPC
ポケコンはあくまで電卓の延長上ではあったのですが、電池で動きどこでもすぐに使えるコンピュータの可能性を世の中に示し、よりコンピュータとして使えるハンドヘルドPCというカテゴリを生み出しました。
HC-20 - ハンドヘルドPC登場
1982年7月に発売されたHC-20は、結局25万台も売れたようで、他社からも同じカテゴリの機種がいくつか発売されました。とはいえ初期の製品はCPUの能力であったりメモリの大きさなどの制約も大きく実用的に使うという意味ではまだ物足りないものがありました。
HC-20で気を良くしたEPSONは1984年に、HC-40(HC-41)とHC-80(HC-88)を発売します。CPUをCMOS版のZ-80互換としCP/Mをベースとしました。メモリも64K搭載しデスクトップに引けを取りません。そして液晶画面は40✕8文字でグラフィックとして使えば240✕64ドットとディスプレイに比べればまだ狭いものの充分に使える大きさになりました(内部的には80✕25の仮想スクリーンになっているので移植も容易)。
画面が大きくなったので余分なスペースが少なくなり、本体にはめ込むデバイスがプリンタかマイクロカセットのどちらかを選ぶことになりましたが、それ以外にもいろいろな拡張モジュールが選べるようになりました。
エプソンのハンドヘルドコンピュータが進化して登場! 「HC-40」
EPSON HC-40
細かいところですが、液晶画面を「起こす」ことが出来て、見やすい角度で使うことが出来ます。またキーボードは薄型のJISキーボードが標準ですが、これを交換することが出来てアイテムキーボードと呼ばれるボタン型のプログラムできるテンキー付きキーボードを使うこともできました。これでレジや業務用専用PCとして使うことも出来たのでしょう。最初からこちらのキーボードが付いているのがHC-41です。
本体価格は12万とちょっとナンですが、カセットとプリンタも買えば結局20万近くになってしまいます。それでも他にディスプレイが必要にもならず持ち歩けるのですから、充分にパソコンとして使えるスペックです。
この機種は海外向けもあったようでPX-4の名前で輸出されていたようです。
Epson PX-4
またHC-45というカスタマイズ版もあったようで、一般販売はされていなかったようですが、こちらはメモリが増設されていたようです(輸出版はPX-4+)。
EPSON HCシリーズをまとめてご紹介!
とはいえ、日本語に関してはまだ「カナ」の世界で、パソコンとしては充分ですが、実用的に使うにはそろそろ漢字を扱いたい時代に入っていました。そのようなユーザにはHC-80(HC-88)を用意したわけです。そちらは次の機会に。
そういえばAIで仕様や価格を調べたのですが、Copilotくんはシレッとジャンク品の価格を引っ張ってきました。当時の物価は今よりは安かったかもしれないけど、そんな安くは買えなかったよ!危ない危ない。
ヘッダ画像は、記事の中にもある広告ページの一部。