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MSXからMSX2へ

MSX界隈では遅れてやってきた40周年イベントがちょっとだけ話題になっているのですが、私もようやく重い腰?を上げてチケットを購入しました。2024/10/13と14の2日間に渡って開催されるのですが、どちらの日にいくかはまだ決めかねています。

MSX40周年記念イベント

まあ13日にはアキバでMI68も開かれるのですが、ちょっと両方行くのはキツイなぁ。

マイコン・インフィニット☆PRO-68K

ということでMSXの将来に思いを馳せながら、その歴史を振り返ることにしましょう。


MSXが1983年に統一仕様として策定され、続々とこの規格に沿ったパソコンが登場しました。1985年末には合わせて100万台以上のパソコンが販売され、この上で動作するプログラムや周辺機器も充実してきました。とはいえパソコン業界の進歩は早く、より高機能なグラフィックスや多くのメモリ、フロッピーディスクや日本語の漢字が使えることも求められるようになりました。

そこで1985年5月に今までのMSXと上位互換性を保ったうえでいくつかの機能を追加したMSX2を策定しました。CPUはクロックも含め同じでしたが、メモリの下限は引き上げられグラフィックスを担当するVDPチップもTMS9918からMSX-VIDEOとも呼ばれるV-9938に置き換えられました。

MSX2

画面モードについては既に以下の記事に書きました。

MSX2 で拡張された SCREEN モード

VDPが扱えるビデオメモリが大幅に増えたことにより、点単位で独立した色を指定しても周囲の色が巻き込まれて変化してしまうことも無くなったのですが、CPUが速くなったわけではないので、高速な処理を行うには機能アップしたスプライトを上手に使うことがより大切になりました。

細かいところでは、電源を切っても日時が保存されるようになったり、かな入力が苦手な人のためにカナのローマ字入力がサポートされたのは意外と便利でした。

1章 MSX1からMSX2へ

http://ngs.no.coocan.jp/doc/wiki.cgi/TechHan?page=1%BE%CF+MSX1%A4%AB%A4%E9MSX2%A4%D8

今、出回っているエミュレータなどはMSX2や、この後さらに進化したMSX2+も使えるはずですが、対応するプログラムやゲームなどはMSX2向けが多いので、そのモードで使うことが多いような気がします。

ということで次回からはMSX2のいろいろなパソコンたちを紹介していこうと思います。

ヘッダ画面は、MSXとMSX2の起動画面(blueMSX)。

#イベント #MSX #MSX2 #VDP #画面モード #8ビットパソコン #MSX40th

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