Atari 2600 - ゲーム機だってパソコンだ!
初めてBASICでプログラムを書いた バーリーアーケード については、以下の記事を書きました。
バーリーアーケード - ゲーム機なのにBASICでプログラムを組んだ
そもそもパソコンが登場する直前には、アーケードゲームと呼ばれるゲームセンターに並んでいるようなゲームたちが家でも出来るゲームコンソールが売れに売れていました。その代表格が ATARI のゲームコンソールである Atari 2600 です。
Atari 2600
2600 が発売された1977年といえば、APPLE][やPET2001、TRS-80といったパソコン御三家がリリースされた年で、2600 も CPUとしては 6502 の簡易版である 6507 を搭載した立派なハードウェアを持っていました(主な違いはピン数を減らしたためにアドレス空間が8K分しかない)。
ゲームをROMカセットで供給するという形態を一般的なものとし、サーカス(風船割り)やスペースインベーダー、パックマンなども移植され、売れに売れて全世界での販売台数は3000万台と言われています(ファミコンのおおよそ半分くらい)。もっとも日本ではパッとせず30万台後半のようで(全世界の1%強)、馴染みが無いかもしれません。
2600 のビデオ回路はカスタムチップでオブジェクト(スプライト)を直接制御するような構造でありフレームバッファとしてのビデオメモリを持っているわけではなかったので、類似のCPUを搭載していたAPPLE][に対しても移植性のあるものではなかったのですが、影響力は大きくて、だいたいのゲームはAPPLE][でも見た覚えがあります。
Atari VCS (1) ― その誇り高き血統
List of Atari 2600 games
ところで、この 2600 でも動く BASIC が存在したようです。
BASIC Programming
BASIC Programming
ATARI2600 BASIC Programming
付属のキーパッドから予約語を選んで入力するようで、なにせメモリが殆どないので画面に収まるようなコードしか書けませんが、それでもちゃんとプログラムしたものを画面に出すことは出来ました。
BASIC on the Atari 2600
なんか「オレはコンピュータのプログラムを動かしたんだぜ!ワォー」という新鮮な感じがします。最初にスイッチとTTL、それにLEDでロジック回路を組んだ時のことを思い出しますよ(時代も大差ないですけど)。
初期のゲームコンソールの歴史は以下の記事がよくまとまっています。
【特別企画】もう1つのE3“E3 Old Game Console Expo”に歴史を見た――レトロマシンを大紹介
さぁて、これでようやく Amiga の話が書けそうだ、乞うご期待。
ヘッダ画像は、以下のものを使いました。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Atari-2600-Wood-4Sw-Set.png
Evan-Amos - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38731073による
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