高専ロボコン2024 を見てきた
ロボコンと呼ばれるようになった特定の目的を実現するためのロボットを作成して、その成果を競うコンテストも記憶をたどれば高校生の時だったか東工大に進んだ先輩から電池ひとつで何が出来るかという課題をやらされたと目を輝かせて話してくれたことから始まりました。自分は機械系の技術には疎かったですし、結局、物理化学の道に進んだのでロボットを作るようなことはしなかったのですが、モノづくりは大好きなので、少しばかり憧れではありました(私は化学やだったので電池を燃やしちゃいけないの?と聞いて絶句されました^^;)。その後、大学のコンテストは国際大会になり、日本では高専ロボコンがすっかり有名になりました。
ロボコンヒストリー The 25th anniversary
しばらく前に、これを子供に見せようと思って全国大会を見に行くようになり、毎年ではないですが、時々はNHKに申し込んで出かけるようになりました。今年も先日(2024/11/17)、両国の国技館で全国大会が行われ、熱い暑い戦いが繰り広げられるのを楽しんできました。
ちょうどNHKのドラマ番組で取り上げられているものがあるようで、古のロボたちの展示もありました。
ロボコンには毎年、異なるテーマが設定されていて、今年は複数のロボットを組み合わせて、地面の上を直接は移動できない場所に何らかの方法でロボットを移動させ、そこでポイントとなるターゲットを拾って再び移動できない場所を飛び越して戻ってくるという内容でした。ポイントは飛び越し方で、何度も試合をするので過酷な方法を選ぶと壊れてしまうのが課題です。
毎年のテーマによって、その達成度の平均点がどのあたりになるかで展開が決まるのですが、今年のテーマはなかなかハードルが高くて全国大会でもスタート早々にギブアップ状態になるチームも見受けられました。
さすがに上位チームはすべての課題をクリアしたミッション・コンプリートとなるのですが「あと少し」の壁は予想以上に高く、何度も戦ったロボたちは肝心なところでアクシデントに襲われます。たったひとつの取りこぼしが勝敗を決することもありました。競技の内容や結果は、公式サイトなりをご確認ください。
全国高等専門学校ロボットコンテスト 大阪公大高専が2連覇
【高専ロボコン2024】11/17(日)午前11時20分~配信開始|全国大会
なお、MakerFaireなどでもお世話になっている技術力の低さを競う「ヘボコン」を主催している石川大樹さんも審査員として招かれていて「アイデア倒れ賞」を担当されていました。まさにウッテツケ。ヘボコンならこれが一番の栄誉ですよね。
ヘボコン
ということで、若者のアイデアとパワーを楽しむことができました。高専生が対象なので、機械側の課題が多く自動制御が減った感じがするのが少し寂しいのですが、今後はAI制御なんかもテーマになると楽しいなぁ。
高専ロボコンの変遷
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