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FP1100 のキーボードと文字コード

さて次はどの機種のキーボードを調べようかと思っていたのですが、そろそろ手元にあるFP1100に手を付けてしまおうと思いました。手元にあるので、いざとなったら「動かして調べればいいや」と軽く考えていたら、残念なことに対応するディスプレイの具合が悪くて画面を見ることができません。仕方がないので、ネット上の資料を漁ることでお茶を濁します。

この時代になると英小文字は普通に使えるようになっていますし、JIS配列でカナの入力もできます。ここまではだいたい、どの機種でも同じような使い勝手になっています。またグラフキーによる簡易図形文字も同じような図形がサポートされるようになりました。

通常モード

FP1100にはCAPSモードとカナモードを示す赤いLEDがキーの隣に配置してあります。これらのモードに入ると点灯します。また電卓の強いカシオらしいのは、テンキーの"0"が大きく、その隣に"000"というキーがあり、小数点で使うピリオドの隣には桁区切りに使うカンマが配置されています。でも、カンマって使うものだったかなぁ?

シフト状態(CAPSモード)

面白いのがファンクションキーが5個ずつ2グループで10個あるのですが、番号が0から始まって9までになっています。多くの機種では1~10なのですが、ひとつズレている感じです。

かなモード

カーソル移動キーはテンキーの上部にまとめてあります。今は見かけないのですが、当時のキーにはプログラムを動かしたり止めたりするために専用キーがありました。止めるキーである"BREAK"は、このキーだけ赤っぽい色がつけてあります。

かなモードのシフト状態

グラフキーが"RETURN"の直下にあるのは珍しいのですが、このモードの入力方法が書いてあるものを探すのに苦労しました。

グラフキーを押しながら。このキーは押している間だけ有効なのでモードではない

ほぼPC8801と同じ簡易図形が使えるので、キーの位置もほぼ同じです。追加された漢字などはフルキー側の数字に割り当てられていました。なお"TAB"キーは無いです。


文字コードについても、ほぼ標準的な構成で、PC8801のように制御文字の部分に"LF"といった謎のフォントは割り当てられていませんが、図形文字も含めてほぼ(上位)互換のようです。

文字コード(ちょっとトランプ記号あたりにゴミが残っているのは勘弁)

そうそうFP1100にはエミュレータもあったんですよね。そちらで情報の確認が出来ました。

eFP-1100 謎WIPページ

さすがにマニュアル自体はネットに見つからないなと思っていたら、意外なところで見つかったのですが、なんとフランス語です。まあパソコンの説明なので何とかわかります。海外モデルなので当然カナに関するキーもフォントも無いのですが、ビックリしたのがテンキーに追加されているのが”000"キーが"00"キーになっているのです。桁区切りのローカルルールに合わせてキーも変更されているなんて、カシオもやりますね。

MANUEL D'UTILISATION C82-BASIC

https://casio.ledudu.com/images/msx/casio/manuels/fp1000_utilisation.pdf


FP1100については

FP1100 - 隠れた名機 カシオのPC

であれこれ書いたのですが、画面出力に関してはサブCPUにお任せです。話題性充分の機種ではあったのですが、あまり売れなかったためか特にハードウェアに関する資料はなかなか見つかりません。特にサブCPU側の処理は、そちらのROMを読み出すのも一苦労なので、解析も大変みたいです。

今回もキーボードレイアウトで使ったファイルを貼っておきます。改変も含めご自由にお使いください。

#FP1100 #CASIO #キーボード配列 #文字セット #レトロPC

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