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遅すぎたAPPLE IIe
APPLE][PLUS(やJ-PLUS、euroPLUS)が発売された後、より高性能なライバルたちが続々と登場し、後継機種の登場が待ち望まれていました。アップル社としてはAPPLEIIIの開発に取り掛かり、ビジネス向けはAPPLEIIIへ移行することはアナウンスしており、既存のユーザはホビー向けにはより安価なシリーズが出るのではと期待していました。
いろいろな理由が重なりAPPLEIIIは使い物にならず、APPLE][の後継機種もでる見込みが無くなってしまいました。その中でAPPLE][はサードパーティから出された多種多様な拡張カードを使うことで、必要な機能を追加して生きながらえていきました。
良くある拡張カードの組み合わせは以下のようなものです。
ランゲージカード(16KRAM)
パラレルカード(プリンタ)
シリアルカード(モデム)
80桁テキストカード
DISK][(5インチフロッピー)
これに加えて、自分が必要となるカードが数枚追加されるというのが、平均的な使い方でした。私の場合はシリアルはなかったかわりに、
ROMライタ
ROMカード(本当は10KBASIC用なんですが、6KBASICに入れ替えていました)
Z-80カード(CP/M)
6809カード(OS/9)
が刺さっていました。このあたりになると、そろそろ電源容量が足りなくなったりして、安定的な動作が難しくなるので、カードをとっかえひっかえということもママありました。
他に見たことがあるのが
8088カード(MS-DOS)
モッキンボード(サウンド)
タブレットまたはライトペン(入力デバイス)
8インチなどDOS以外のOSで使われるフロッピーディスク
ハードディスク(10Mくらい)
です。もちろん他にも実に多くの拡張カードがありました。以下にその例がたくさんありますが、IIe以降で使われたものも混ざっています。
Apple のカード
Old Apple World
APPLE ][ のコレクション
こうしてAPPLE][はライバルたちに見劣りすること無く、使い続けられました。とはいえ拡張スロットは埋まり始め、もうこれ以上は難しくなってきました。さすがにそろそろ後継機種が出ないと厳しいということになり、これ以上待たされると他の機種に乗り換えざる得ないというところまで来てしまいました。
1983年の1月に、ようやく待望の後継機種が出ました。それがAPPLEiieです。拡張カードで追加されていたような多くの機能が組み込まれ、標準的なICで構成されていたマザーボードも、いくつかのカスタムチップを使うことでコストダウンが図られました。APPLEIIIでの反省点としては、今までの資産を活用できることが大切で、いろいろな拡張がなされたにも関わらず基本クロックはそのままでしたが、あたかもフル拡張されたAPPLE][として高い互換性を持っていました。
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Apple IIe
iieにおいても、多くの拡張カードが出現し便利に使われましたが、この機種がAPPLE][の完成形としての姿だったようで、いくつかのバリエーションがあったものの実に長い間、使われ続けることとなりました。
Apple II,II+,IIe
7-THE APPLE IIE
この時期になると日本では既に8ビット機は百花乱舞で、既に無印PC9801もリリースされており、もう日本語が使えないパソコンはお呼びではない状態になっていました。東レとの関係もギクシャクしていて、iieではカナも無くなってしまったので、日本では殆ど見かけなくなってしまいました。
東レがアップルに作らせたapple2日本語モデルが存在した!!~アップルとパートナー企業"東レ"~
本日のAppleの歴史: 36年前の今日はApple IIeが発売、Apple史上最も成功したモデルに
このあと、アップルはGUIを搭載したパソコンの道を突き進み、Lisaでは苦しんだもののMacintoshを発売して輝かしい道を歩み始めます。Apple][シリーズも、その影響を受け、過去の資産を受け継ぎつつ廉価版Macとしての歩みを始めることとなります。
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