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SONYのMSX2時代を築いた HB-F1
MSXイベントが延期されて以来、もろもろの調べ物にも時間がかかるので、続きがかけていないMSXですが、先日、DEVCON10 も開催されたようで、いろいろな企画はゆっくりとですが着実に進んでいるようです。
[MSX DEVCON 10] 基調講演:西和彦「イタリアDEVCONとMSX開発近況報告」
ソニーのMSX2に関してはHB-F5に続きHB-F1を取り上げます。ソニーはMSX時代から特徴のある機種をリリースしてきて、MSX2でも規格が出来てすぐにF5、F500を登場させたのですが、ほぼ1年経ったところ(1986年)で大幅に価格を下げたF1をリリースしました。これには前回、取り上げたパナソニックのFS-A1の価格戦略も影響したのでしょう。
低価格MSX2を代表する1機種「ソニー HB-F1」
MSX2としての標準的なスペック(64Kメモリ+128Kのビデオメモリ)を保持しつつ価格も下げ、HitBitらしいソニー独自の家庭向けアプリも標準搭載していました。面白いのは低価格帯の主戦場はやはりゲームだろうということで、処理速度を遅くする(ゲームがやりやすい?)スピードコントローラを搭載していました。
【ソニー】HB-F1
他にも遊び心も満載で、こんなイースターエッグも仕込まれていたようです。
MSX Sony HB-F1 secret staff roll + It's a Sony sample
製品が入っている箱も男の子が喜びそうなデザインで、電源をACアダプタにしたので筐体もなかなかコンパクトです。
Sony HB-F1
当然のように人気が出て、ゲームを買ったり打ち込んだりして楽しんだ人も多かったようです。
ソニーのMSX2「HB-F1」に約30年ぶりに触れて感じたこと(「買い物Surfer」第15回)
この後も毎年のように細かなバージョンアップを繰り返した後継機が登場しシリーズになりました。もちろん付加機能を付けた高級機もありましたが、各社が競ったパソコンのいろいろな可能性は、あまり広がりを見せず、徐々にゲーム機としての使われ方に収斂し始めた感じはします。そろそろ8ビットでは能力の限界が近づき、その中でどこまで出来るかというのが腕の見せ所となっていきました。
パソコンの歴史1986年
ヘッダ画像は、相変わらず著作権的に適当な写真が見つからないので、それっぽい画像をAIで生成しました。
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