No rain no rainbow
仕事に関して言えば、先週も毎日のように信じがたいことが起こっていた。
その報告受けながら、僕は電話越しに笑っていた。
僕は、ひどい状況を目の当たりすると、ゲラゲラと笑ってしまう。
電話の先の相手も(この方々も被害者)僕の笑いでつられて笑っていた。(話の内容は信じがたいシリアスなものなんだけど)
前にも書いたけど、僕は"心の痛みスイッチ"を切っている。
どんなことが起こっても淡々と受け入れて、まあそういうこともあるよね、と笑う。
そして自分に少し言い聞かせる。
"もし世界が完全で、みんな優しい良い人で、来る日も来る日も平和な日だったら、僕はいったい幸せなのだろうか?"
いや、そうではない。雨の日が、時には豪雨の日があってこそ(まあ多すぎるけど)晴れの日の素晴らしさを実感できるんだろ?って。
そして、太宰治の人間失格に出てくる文章を、時々頭の中で反芻してみる。
してその翌日も同じ事を繰返して、
昨日に異らぬ慣例に従えばよい。
即ち荒っぽい大きな歓楽を避けてさえいれば、
自然また大きな悲哀もやって来ないのだ。
ゆくてを塞ぐ邪魔な石を
蟾蜍(ひきがえる)は廻って通る。