ビリーエリオット その愛と別れ
ビリーエリオットを観た。
ビリーエリオットを観たのは5回目だ。
最初はニューヨークで、次にロンドンで2回、
そして日本で2回目。
それほど僕はビリーエリオットが好きなのだ。
なぜこれほどまでにビリーエリオットは僕の心を打つのか?
子供が主人公で、素晴らしい踊りと演技を見せてくれるから⁈
これがもし大人が主人公だったら僕はこれほど心打たれただろうか?
そのことについて改めて考えてみた。
この物語は、別れの物語た。
母親との別れ、友達との別れ、家族との別れ、故郷との別れ、ビリーはその別れによって成長していく。
そしてその別れの一つ一つにはビリーを愛する無償の愛が、ある。
ビリーは皆に愛され、そして旅立っていくのだ。
なぜバレーの先生は、無償でビリーを教え、ロイヤルバレー学校を受けさせたのか。
自分の果たし得なかった夢、田舎の貧しい街から抜け出して新しい世界へ出てゆく夢。
ビリーの父親も、兄も、友達のマイケルも、ビリーに夢を預ける。
人の幸せとは、必ずしも、自身の幸せを意味しない。
だからこそ、愛と別れが人を成長させる。