金色のガッシュ2第2話の感想、考察①清麿について
読者の期待どおり、清麿の成長した姿、以前と変わらぬ知力、機転、熱さ、心の強さを見ることができたpage2(第2話)。清麿の活躍にスポットを当てて考察していく。page2の情報からの敵勢力の分析はこちら
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「だめだ どかない あの子達には指1本ふれさせん」
自信に満ちた、昔はなかった迫力。とにかくかっこいい。1の当時は中学生だもんな…。最初の3ページの表情、佇まい、台詞だけで、清麿の成長が伝わってくる。こういう日がくることを覚悟していたように見える表情。
ただ、この段階だと、冷静さと迫力が強すぎて、頼もしさはあるものの、昔の抜けてる感じとか熱さとかがなくなっちゃったのかな…?という不安も感じる。
「行かせねえと言っただろ!?」
すぐにその不安は解消される。しっかり熱い男だった。相手を恐れず攻撃を見極め回避し、自らのダメージを省みず全力で立ち向かう胆力、これぞ清麿。
かわしながら相手の正体にまで注意を向け、会話で情報を引き出す分析力、機転もさすが。
いくらなんでも人間離れしている、アンサートーカー発動してるのでは…?という点は別記事で
「だまれ…」「ガッシュが民を置きお前達に負けるわけがない!!!」
清麿の本質が全く変わっていないことが分かる。優しい王様となったガッシュが民を見捨てるわけがないのだ。もう少し黙っていればもっと情報を聞き出せるとしても、聞き流していい侮辱ではない。どんなに頭が良くても、感情面で完全に読者とシンクロしてくれるのが清麿。鬼麿もきっと見られる日がくる。
ワイグが使ったザケルガは、清麿が言うのだから間違いなくガッシュのものなのだろう。ガッシュのザケルガを、魔物の敵対勢力が使っているという事実だけでも、清麿としては相当な絶望感。(違う…)という思いは、心を奮い立たせて違うと思い込もうとしているようにも見える。
引用記事で考察したとおり、この瞬間だけはアンサートーカーが発動してる気がするんだよなあ。崩れる瓦礫に身を隠してミッピに助けてもらうとかは、アンサートーカーがないとさすがに難易度が高すぎる。
「お前達もオレが必ず助ける」
このシーンが一番清麿らしかった。自分がボロボロになり、ガッシュが窮地にあることを思い涙もこらえきれないのに、仲間を鼓舞する泥臭い熱さ。そりゃミッピも泣くよ。
ミッピに引きずられて助けられる姿、励ましの言葉、目を隠して涙だけを見せるコマ。無駄がない。ネームが神がかっている。
まとめ
清麿の魅力を引き出すために考えに考え抜かれた展開。バトルという観点から見れば、清麿はワイグにダメージを一切与えず敗走しているのに、株が上がっているのだからすごい。
バトル漫画は、主人公以外が戦う場面のほうが盛り上がることが多いように思うが、ガッシュは1のときから、主人公の戦う場面がしっかり一番盛り上がる。清麿とガッシュの魅力がしっかり描かれているからだろうなあと改めて思う一話だった。