見出し画像

我が全身全霊破れたり!&大勇者アバン復活【鷹嶺ルイ・ダイの大冒険同時視聴⑫】

次回はこちら

鷹嶺ルイさんによるダイの大冒険同時視聴第⑫弾を終えての感想です。
アニメ第76話まで(ハドラー散る・アバン復活)の話しかしません。
同時視聴はこちら(サムネがバーン様パロで素敵)

もう…無理かもしれん…
ダイの大冒険が偉大すぎて、自分の貧弱な語彙で魅力を語りきれなくなってきた。
まだ四分の一残ってるだと?どうなっちまうんだ。
ハドラーの最期とアバンの復活について語り、最後に同時視聴感想を語ります。

ハドラーの最期

あああああ!!!ハドラー様ああああああ!!
俺ハドラー様が好きでよかったよ…
この生き様を追えて本当に良かった。

ハドラー様限定じゃなくて、ダイVSハドラーのバトル全部が良すぎたので、順番にピックアップ。

「いくらポップでも許さないぞ!」

ここほんと好き。
いくらポップでも
ポップがダイにとってどれだけ大切なのかとか、自分がピンチの時にポップが絶対に助けにくるという信頼とか、親友だからこその遠慮のなさとか、色んなものが短い言葉に凝縮されてる。
そんなポップでも、このバトルに割って入ることだけは許さない。

そして、これを言われても「バカ言うな!」って止めに入るポップがもうね…
ダイ大のキャラはみんな戦士の誇りを最重視してる節があるけど、ポップだけが味方のためにその誇りを捨てられる。
ポップが譲れないのは、戦士の誇りではなく仲間を大切に想う勇気。

「おれは小者だぜ」なんて言ってるけど、そんなことないよ。
止めるのは、本人の意思を尊重することよりもっと勇気が必要だと思うよ。
ダイに奥の手があると聞くまでは、ポップ視点明らかに勝ち目なかったからね。
「これを言ったら自分は嫌われるかもしれない。それでもこれを言うことで助けられるかもしれない」って言葉を言えるポップだから勇気の光が宿ったんだと思うよ。

ギガストラッシュ!!!!

まだあったのかよ!
ギガスラッシュの正に起源じゃないか!
どんだけ必殺技で熱くさせてくれるんだこの作品は。

ドラクエ6のギガスラッシュ、歴代ドラクエから考えてもダメージでかすぎると思ってたんですよ。
突然グループに約400の固定ダメージって何事?
でもこれ見て納得だよ。
ギガブレイクとアバンストラッシュの合体技が桁違いに強いなんて当たり前だよ。

ドラクエに逆輸入した時に「ト」を抜いたのは単に語感からだと思うけど、「ギガストラッシュ」はダイの大冒険にしか存在しないってのがまたエモい。
父と師の両方から受け継いだ奥義、唯一無二であるべき。

「我が全身全霊敗れたり!!」

こんなにかっこいい負け方他に存在する?
敗北の言葉が後悔ではなく充実感に満ちている。
全てを捨ててダイ打倒のために磨いた力を、正々堂々出し切った爽やかな充実感。
ううっ、良かったね…全力出せて良かったねハドラー様…

しかしこれで終わらないのが我らがハドラー様。
そこからの散り様も最高だった。
死の淵において、身を呈して好敵手達を守ろうとする姿が熱い。
恥も外聞もなく涙を流し、神にすがって、かつては歯牙にもかけなかった男の生を願う姿が熱い。
最後の最後に、敵を讃え、自らの人生に後悔なく散る姿が熱い。
熱すぎる。
自分の矜持に真っ直ぐ人生を捧げた武人の散り様のなんと美しいことか。

「素晴らしかったぞ お前の残した弟子たちは」

あんたもな!!!!!
本当に素晴らしかったよ。
憑き物が落ちたように真っ直ぐな言葉を発し続けるハドラー様に涙が止まらない。

知ってる?この男、以前ポップに対してアバンの優しさを「低次元なサルにも劣る感情」って言ったんだぜ。
神に祈ることも、アバンとその使徒を称えることも、アバンの腕の中で死ぬことを喜ぶことも、以前のハドラーならあり得なかった。
「オレの生き方すら変えてしまうほどにな…」と自分の変化を恥じるどころか誇りに思っている姿が尊すぎる。

そして、最後にハドラーを仲間と認めてくれるのはやっぱポップなんだよなあ。
誇り、仲間、努力、正々堂々。
確かに勇者の仲間として欠けるところなど何一つない男だった。
感動をありがとうハドラー様。

アバンの復活

ポップと同じ顔で泣いちゃったよね。
漫画と見比べた時、ダイ、ポップ、マァムそれぞれにアバン先生がかける言葉がアニメオリジナルで追加されてるの見てスタッフの心意気にも感動。

完全無欠の大勇者

アバンって、序盤に死んだからこそ神格化されてたと思ってたんですよね。
一切の不足がないまま退場したからこそ偉大な存在として固定化されていると。
だから、もし復活したとしても、このキャラクター強度を維持することなんて不可能と思っていた。

しかし、アバン先生にそんな心配は杞憂だった。
RPGあるあるの、最強のはずのキャラが仲間になったらイマイチというルートは辿らなかった。
ヒュンケルを通じて「戦闘力では及ばない」ことを強調されているのに、アバンはアバンのままだった。
強さとは戦闘力だけではないということを師としてしっかり示してくれた。

一人一人に投げかける言葉に込められた慈愛
情に流されずに目標を見据える正義の心
卑怯な戦い方に対して燃える強い闘志
ただ戦いに臨むのではなく、弟子を信じて修行の場に身を投じる勇気
かつて敵対した魔王の変化を素直に称賛する純粋

魂の力全部ある。
大勇者ですこの人。
これに加えてキルバーンの企みを察知し、自分の力不足も冷静に分析する知性、的確なリーダーシップ、親しみやすいキャラクターまで合せると、完全無欠と言わざるを得ない。

それでも主人公はダイ

アバカムの後、力以外の強さに気付くダイとの師弟関係がたまらない。
大切なことにいつも気付くダイはやっぱり主人公。
そうだよな、アバン先生の知恵と心はいつだって頂点だもんな!

そして、この世界の勇者はやっぱりダイなんだよなとも思う。
アバンは完成されすぎていて、いわばレベル99。
破邪の洞窟はクリア後コンテンツみたいなもの。
導き手ではあるけれど、アバンの戦いを見て「共に戦う勇気」がもらえるかというとそうでもない。
あまりに遠い存在すぎて横に並べる気がしない。

ダイは、戦闘力は図抜けているけれど、少年としての無邪気さもあるし、何が正しいか分からなくて悩んだり心が折れたりすることもある。
成長途上であり、潜在能力が高いだけでダイのレベルは99からは程遠い。
だからこそ、正解が分からなくてもがむしゃらに突き進む姿が心を打つ。
未完成な少年が、どんな苦難も成長しながら乗り越えるからこそ、その姿に自分を重ねて勇気が貰えると思うのだ。
ドラクエの主人公が喋らないのも自分を重ねるためだからね。

アバン・ダイという二人の勇者を併存させながら、物語として破綻するどころか面白さが加速するストーリー。
ダイの大冒険に出会えて良かった…(n回目)

その他

「本当の父親が帰ってきた今 不慣れな長兄役も もう終わりだ。今日の俺は疲れを知らん!」

ヒュン兄さん、お父さん帰ってきて一番嬉しくなっちゃってるじゃん。
「ちょっとお兄ちゃん!『外に走りに行ってくる』って何よ、いつもそんなことしてないじゃない。
ふふっ、今日の俺は疲れを知らないだって。やっぱりお兄ちゃんもお父さんが帰ってきてうれしいのね」(存在しない記憶)

あの戦闘中の的確な解説もやっぱり長兄としての責任感からやってた感じですか?
続けてもらわないと困るんですけど…
アバンストラッシュXの凄さとか、ヒュン兄さんがいなかったら5%くらいしかわからなかったからね。
はー、威力5倍になるんか…ヒュン兄さんが言うならまあそうなんやろ!」
的なね。

アバカムをこんなにかっこよく演出できるのヤバすぎない?

アバカム感動で泣いてるだろ。
あんなに不遇な呪文が、「破邪の秘宝で強化することにより、竜騎士の力ですら破れない扉を開く」なんてことに使われるの、ドラクエ製作者も絶対想像してないよ。
「強さとは力だけではない」ことの象徴としてアバカムを採用するセンスがある創作者が「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を作り上げた奇跡に感謝しかない。

同時視聴感想

ハドラーの熱さに燃え上がってるのが俺だけじゃなくて良かった…。
ルイ姉もルイ友さんもみんな好きだよね、そうだよね!
ハドラーの最後に泣き、最後の振り返りでも思い出し泣きしそうになってるルイ姉見てホックホクですよ。
73話が2時間映画を観ているかのようの満足度というコメントが秀逸。本当にわかる。

チャット見ると視聴者側もダイ大への愛に溢れてて、素晴らしいコンテンツをファンと共有できるのっていいなあとしみじみ思います。
ちょいちょい製作秘話みたいなのも聞けるし。

しかし魅力的なキャラだらけの作品だ。
バラン、ロン・ベルク、クロコダイン、ハドラーが推しキャラ四天王になる推しによる同時視聴最高です。
来週も楽しみ!!!

鷹嶺ルイさん関連記事

ドラクエ8のチャゴス対応
ホロGTAの交渉スキル
↑小説風に書いてみた
どうぶつタワーバトルトーナメント感想
ダイの大冒険同時視聴①(アバン、マァムとの出会い)
ダイの大冒険同時視聴②(クロコダイン、ヒュンケル撃破)
ダイの大冒険同時視聴③(フレイザード撃破)
ダイの大冒険同時視聴④⑤(バラン撃破)
ダイの大冒険同時視聴⑥⑦(ザムザ撃破+ダイの剣+ヒム登場)
ダイの大冒険同時視聴⑧ (メドローア!!)
ダイの大冒険同時視聴⑨ (今のはメラゾーマではない…メラだ)
ダイの大冒険同時視聴⑩ (アバンのしるしが光らないポップ)
ダイの大冒険同時視聴⑪ (ミナカトール!!!勇気のポップ、慈愛(笑)のマァム)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集