金色のガッシュ2第2話の感想、考察②ワイグさん、ギルの正体、狙い

    清麿の活躍に隠れがちだが、敵の情報も少しずつ明らかになったpage2。ワイグさんとギルの発言から、彼らの正体や狙いを考察していく。

第2話の感想①はこちら

第3話の感想はこちら

「お前に用はねえと…言っただろー!!!」

    ワイグさんのものすごくカッコ悪いシーン。格下に背を向けながらこれを言う小物感たるや。しかし、ワイグさん達にとって、魔物の全滅はそれほどまでに重要な任務であるとも取れる。この後すぐに怒りで忘れちゃってるけど…。

「さぁ 俺は何者なんだろうな。」「それがオレという「カード」の名前だ!!!」


    自分の正体すら分かっていない様子のワイグさん。あまりに脳筋である。
    黒幕っぽいキャラがカードを持つコマは、カードをボードから剥がす瞬間かなと思ったが、よく見ると貼る瞬間のようだ。ボードが意味深に複数のエリアに区切られていることから考えると、「人間界」「魔界」「○○界」のように分けられたエリアに対し、黒幕的なキャラが派遣するカードを選んでいるようにも解釈できる。カードを貼るとその世界にカードのキャラが出現するようなイメージか?複数の世界があることは示唆されていたが、それにしてもとんでもなくでかい世界観。
    この解釈が正しいとすれば、黒幕は複数の世界にゲーム感覚で干渉できることになる。そりゃ術も奪われるよな…。だとすれば、これに対抗するには単なる戦闘の強さとは異なる次元の手段が必要になり、それが清麿がpage3で話した遺跡なのかもしれない。バトルももちろん必要だが、相手だけ別世界から干渉できる状態では勝負にならない。

「「例の本」も絡む案件だ」


    ワイグさんと違ってそれなりの格を見せるギル。ギルもカードなんだろうか。カードなら、ワイグさんはノーマル、ギルはSRくらいのカードなのかな。
    魔本はやはりキーアイテム。王を決める戦いを開催しちゃうようなアイテムだし当然か。ガッシュの父ちゃん、魔界に訪れた3回の危機の引き継ぎは後任にしましたか?そのときも魔本に助けられたなら、魔本についてもう少しみんなに教えておくべきだったのでは?ゼオンへの仕打ちといい、ちょいちょい大ポカする父ちゃんである。

「現実を見て絶望しやがれ!!!」


    瓶から放たれるザケルガ。この瓶がなかなかに考察しがいがある。並んだ瓶の模様やケースの形状からして、今回ワイグさんが使った瓶はpage1で使ったものと同じだと思うのたが、page1では同じ瓶からラシルドを出している。
    1人の魔物からは1つの瓶しか取れず、瓶からはその魔物の術から任意のものを選んで発動できるって感じだろうか。中の液体は前作でいう心の力に当たるエネルギーのようなもので、補充可能というのが有力か。術の強さによって消費エネルギーが異なるため、頭の軽いワイグさんといえど、清麿相手にはザケルガ程度しか撃たなかったと。
    ジギーは何らかの手段でチェリッシュの分の瓶をワイグさん達から取り返したが、1発分のエネルギーしか入っておらず、補充手段もなかったとすれば展開にも納得できる。だとすればジギーが持っていた瓶は、場合によっては再利用できる大事なものだと思うんだけど、瓶をくくりつけていたジギーの下半身は人間界にきていないっぽいんだよな。

「痛ってえなバカヤロウ!!」


    かわいさアピールがあざといワイグさん。うっかり落ちてきた鈍器で頭を殴られて首の骨が曲がってしまうお茶目さを披露。

「バカが あのガキ共は逃がしたな」


    魔物の全滅が、単純な上司からの命令のようなものだとすれば、2人、特にワイグさんあたりは、「魔物の全滅なんて面倒」「ボスにどやされる」的なことを言っても良さそうだが文句を言う様子がない。「カード」という表現も含めると、2人にとっての魔物の全滅は、プログラミングされた使命と考えるのが一番しっくりくる。
    一方でやはり気になるのが、ワイグさんとギルが同じ種族なのかという点。清麿が「魔物じゃない」と指摘したのも「お前」と単数形、ワイグさんが言ったのも「「オレ」は何者なんだろうな」と単数形。ワイグさんだけ、もしくはギルだけが特殊な存在ということもあり得るか。

まとめ


    上司が何度も頭を抱えるレベルで、墓穴を掘りまくり何でも言ってしまうワイグさんであった。敵でも魅力的に描けるのが雷句先生。ワイグさんとギルが今後どう動くのかも楽しみ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?