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《Head of a Woman》        アメデオ・モディリアーニ

ほほからあごへ
指の指紋をあてがうように触れる

はなすじを撫でおろす

ようやく向きあった
まなざしに宿るのは
愛か、寂寥か。


モディリアーニは展覧会よりも前に、
「モンパルナスの灯」という映画で知りました。

モディを演じる
ジェラール・フィリップの
品の良い雑味に魅了されたことを覚えています。

ラストはアヌーク・エーメが演じる
ジャンヌ・エビュテルヌの笑顔だったと思いますが
その後の悲劇を知ってからは、
切なさを禁じ得ない場面となりました。

モディリアーニの絵と彫刻、どちらにも心惹かれますが、
あえて選ぶとすれば彫刻でしょうか。

絵は眺めていたいと思いますが、
彫刻は眺めていたい気持ちに加えて、
触ってみたいという思いが湧き上がって来るからです。

追記 (2024.1.9) : 
改めて実物を見ました。
アフリカ彫刻に影響を受けているといわれますが、
実際のアフリカ彫刻は何世代も掛けて磨かれた形であり、
彼らの信じる魂が込められた力強さがあるのに対し
モディリアーニの作品は歴史の背景がなく、
さらには病の影響もあるのでしょうか、
力強さとは無縁の、とても儚いものに見えました。
石という強固な素材を使っていながら
寂しさや悲しさを感じさせる稀有な芸術だと改めて感じました。

【美術詞】短い言葉でアートを表現

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