大手ヨガスタジオでトップインストラクターになるまで Episode.1 -ワクワクのその先に-
今まで生きてきて、1番をとったことは記憶にはない。なろうとも思ってないから特に意識はしていなかったけど、”認められたい”とは幼いころから強く感じていた。
よく言えば目立ちたがり。
幼稚園の運動会ではリレー中にわざと転んでみたり、男の子にちょっかい出したり、塾で歯を折ったり、家ではトロピカルなドレスを着てディズニーランドのショーの曲に合わせて踊り狂う。今考えたらやばいなと思うw
3歳からクラシックバレエを学び、毎年舞台に立たせてもらっていて、なにか自分が特別だとでも思っていたのかな。とにかく目立ちたかったのは覚えてる。
そんなわたしがヨガのインストラクターになったのは2006年。
当時ホットヨガが流行りだし近所にスタジオができたというチラシがポストに入っていて興味本位でホームページを見ていたら【インストラクター募集】の文字。3分後にはオーディションの受付を完了していた笑
学生は雇っていないと書いてあったが、まぁいっか程度に会場へ行った。
そこがまさかわたしが14年働くスタジオになるなんて思ってもいなかった。ヨガとエクササイズのクラスを受けて、最後に自己アピールタイム。
”元気は誰にも負けません!”みたいなことを言った気がする。1週間後に合格の電話をもらい、すぐに集中トレーニングが始まった。今思い出しながら書いてるけど、感慨深い。なに事もそうだと思うけど、新しく何かがはじまるドキドキとソワソワは今になっても好きな感覚!
生まれて初めてのチャトランガの練習で、次の日の洗顔がうまくできなかったのw 今までの常識が覆される毎日が刺激的で、そんなわたしはトレーニング中に19歳になった。もちろん最年少。夏休みが終わっても、学校に行かずにかっこいい先輩たちに囲まれてトレーニングやスタジオ勤務が楽しくて楽しくて仕方がなかった。
レッスンを持つようになり、わたしなりの先生像が出来上がってきていた。型の美しさに囚われていたような教え方だったと思う。それが周りから見れば自己中心的に見られてもおかしくなかった。完璧主義の強さ?若さゆえ?無知?視野の狭さ? わたしは自分の立ち位置や価値観を見直さなければいけない時代に突入した。
クビになってもおかしくなかったし、辞めたら楽になれたのに”ぜったい辞めたくない!”と必死にしがみついていた。気まずくても、長い間クラスを外されても、そこにいたかった。自分の場所がここにしかないと思っていたから。
毎年どんどん後輩が増えていき、歴代の先輩たちが卒業して、わたしも先輩と呼ばれるようになって、自分の居場所を確保するのに余計に焦りを感じていた。
でもこれがすべてわたしが創り出してしまった現実であり、結果。人を信頼することが下手だったんだと思う。
そうこうしてるうちに5.6年なんてあっという間に過ぎていった。
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