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パラトライアスロンのガイドとして/IRONMAN JAPAN70.3

【トライアスロンとは】
トライアスロン!と言えば、
スイム→バイク→ランニング
の3種目でゴールを目指す競技で
いろんな距離の試合が開催されています。

中でも有名なのが鉄人レース!
と呼ばれるアイアンマンですね。

これは
スイム 3.8 km 🏊
バイク 180 km 🚴
ランニング 42.2 km 🏃

Total 226kmという試合です。

オリンピック種目にもなってますが
そちらはオリンピックディスタンス
(OD)や、スタンダード(STD)と呼ばれ

スイム 1.5 km 🏊
バイク 40 km 🚴
ランニング 10 km 🏃

Total 51.5 kmのレースです。

今年は東京オリンピックが開催され
トライアスロンの開催もあります。
試合の場所は『横浜』ですね。
この時の距離は、51.5kmになります。

【パラトライアスロンとは】
トライアスロンに"パラ"と付いたのは
一体どんなトライアスロン大会なのか。

それはパラリンピックと呼ばれる
何らかの障がいを持った方々の戦いで
東京オリンピック開催が7月末~8月。
東京パラリンピックは8月中旬頃から
開催されることも決まっています。

トライアスロンは身体が資本ですが
挑む気持ちがあれば、出場が可能です。
どんな困難にも立ち向かい、努力して
乗り越えていくプロセスがあるからこそ
トライアスロン = 鉄人レース である!
もしくは世界一過酷なスポーツではないか
と言われている証拠かもしれません。

健常者でもスイム&バイク&ランと
3種目を練習して試合に挑む!という
行為をすることはいろんな言い訳で
できない という選択をする人が多い中、
そこに視力が悪い、片腕が動かないとか、
片足、もしくは両足が動きにくいという
障がいを持った方々による挑戦です。

障がいの度合いによって、
種目が細かく分かれています。

例えば、視覚障がいだと
どれくらいの見えているのか?
全盲と弱視では部門が異なりますし
弱視の中でも視野角度の違いによって
部門が分けられており、公平さを保ち
挑む選手は、平等に挑戦が可能!!…
ということになっています。

ルール上は平等になるはずですが
実際のところは、グレーゾーンが
非常に多くなっていますが。

【パラが出れる試合とは】
健常者が戦うトライアスロン大会同様
パラトライアスロンにおいても
世界選手権は開催されています。

日本国内でも海外選手を呼んで
試合を開催したりもしています。

日本国内だと一番大きな大会は
毎年5月頃『横浜トライアスロン』
パラの部が併設して開催されます。

日本選手権という扱い方なのは
毎年8月頃『長良川トライアスロン』
日本中からパラ選手が集う大会です。

その他にも出場可能な大会はありますが
日本国内だと、かなり限られてきます。
実際に出場に向けて交渉をしても、
断られることが大半なのが現状です。

もっと酷いのは電話確認をして
エントリー代も支払ったのに、
試合直前で断りの連絡が入り、
エントリー代も返してもらえず
出場もできなかった大会もありました。

それでも昔に比べれば、
パラトライアスロン選手が
出場できる機会が増えてきて
社会的認知もされてきている!
徐々にですがそう感じています。

※ 写真は長良川パラトライアスロン出場時

【IRONMANという素晴らしい世界】
やはり、トライアスロンを始めたなら
鉄人レースの最高峰・IRONMAN に
挑戦したい気持ちが湧いてきませんか?

パラトライアスリートも同じです。

憧れのトライアスロンをやるなら
最終的にはIRONMANまでやりたい!
そんな気持ちを持った選手もいます。

日本国内の試合は眉間に皺寄せて
断られることが大半で運営事務局と
選手間で出場前からバトルしますが
IRONMAN だけは全く異なりました。

『チャレンジする心を応援する』

という方針が感じられる対応で
本当にアスリートファースト。
利益や運営事務局ファーストな
日本国内の大会とは異なりました。

【日本国内唯一のIRONMAN】
IRONMAN JAPAN と呼ばれている
日本国内唯一のアイアンマンは、
愛知県の知多半島にて開催中で
距離はハーフアイアンマン。

スイム 1.9km 🏊
バイク 90km 🚴
ランニング 21.1km 🏃

大会に出場をしてみたい!
という意思を伝えたところ
すぐに OK を出してくれたのが
IRONMAN JAPAN 70.3 でした。

その対応力にも感動しましたし、
一選手としてもIRONMANのことが
好きになった瞬間でもありました。

【IRONMAN 70.3 初出場】
日本国内レースとしては、
・ラブトライアスロン淡路島
・横浜パラトライアスロン
・長良川パラトライアスロン
に出場をして経験を積みました。

淡路島ロングライド150KM
というサイクリング大会にも
出場をして足腰を鍛えました。

その相方との実績と、
ガイドを僕自身の成績
① アイアンマン完走経験有り
② ITU主催の世界選手権出場
③ フルマラソン2時間30分台
それらを加味して出場に関して
すぐに OK してくださったものと
僕は勝手ながら推測をしています。

2018年6月。
IRONMAN JAPAN 70.3
セントレア大会で初出場!!

障がいを持ったことを申告して
出場をする選手は僕たちだけ。
" フィジカルチャレンジドの部 "
という相方の為だけの特別枠を
作ってくださっての出場でした。

【IRONMAN70.3 初挑戦】
2018年6月のIRONMAN JAPAN70.3
愛知県の知多半島で開催された大会。

スイムは女性と同じ最後尾から。
膝下と膝下にロープで2人を結んで
右や左やとガイドをしながらのスイム。
相方の癖で、常に左に傾いて泳ぐので
真っ直ぐ泳げるように右へ右へ指示。
時には身体を押して向きを修正したり。

あとは、ひたすら真っ直ぐ泳ぐだけ。

僕がウェットスーツを新調したことと
相方が泳ぎ込み練習の成果が噛み合い
スイム1.9km🏊は難なくクリアできた。

続くバイク90km🚴はとにかく慎重に。
ランニングのことを考慮しながら、
あまり踏み込まず、適度な感覚で。
足を残すことに意識を傾けながら、
Uターンは、タンデムバイクだと
曲がり切れない部分もあったり…
(パイロットの僕の技術力(^^;))
Uターン路の度に足を止めたりして
わざと休憩時間を挟んだりしながら
安全に完走をすることを最優先事項で
ゴールを目指していきました。

後半60kmを越えて、街中へ進む際は
少しキツさを感じる部分はありましたが
それでも、淡路島ロングライド150KMを
共に乗り越えた僕たちは難なくクリア。

ランニングは一番の得意種目。
相方も最初はランニングからで
ハーフは1時間36分の自己ベスト。
最初こそ慎重なジョギングでしたが…
前半戦でエイドをたっぷりと摂取。
僕の経験を交えて、完走まで導く!
と、できる準備は整えていきました。

試合中盤あたりからスイッチON。
ゴールが見えてくると元気になり
さらにはペース維持をしていると
次々と前を走る選手を抜かせるので
さらに元気になる相方の姿と気合い
を感じて、僕もその調子に合わせて、
気合いいっぱいにゴールを目指しました。

本当にゴールが見えると…

※ 相方が気合いのラストスパート!!

※ 相方と共に挑んだ初IRONMAN。
そして、初めての完走をした。


距離はハーフだったとはいえ、
IRONMANの雰囲気というのは
他のトライアスロンと比べると
全く異なり、本当に素晴らしくて
最高で、キラキラ輝いていて…✨
心が躍動して、お祭りのようで。

ガイドとして参加した僕ですが
その世界観は本当に最高でした。

ガイドとして選んでくださった
相方に感謝ですね。

パラトライアスロンにおいても
視覚障がい部門だけは二人三脚。
選手とガイドの2人で1人の存在。
喜びや感動は2人で共有するため
喜びや感動は2倍、いやそれ以上に
感じられることも魅力の一つです。

【表彰台にも上がりました】
フィジカルチャレンジドの部
という名前の特別枠で出場し
参加者1名の中、完走を果たし
表彰台にも上がることができました。

その時の相方の笑顔と興奮は
とても脳裏に焼き付きました。

【初めてのIRONMAN70.3】
相方の成績としては、
一般参加の方々と比べても
そんなに悪くないと思ってます。

スイム1.9km🏊 47分23秒
(+ T1 : 11分21秒)
バイク90km🚴 3時間17分25秒
(+ T2 3分20秒)
ランニング21.1km🏃 2時間03分34秒

Total 113km (70.3mile)
→ 6時間23分00秒

第852位 / 1533人中
全体順位も真ん中くらい。

【挑戦は続く】
IRONMAN 70.3 をギリギリではなく
余裕ある時間でゴールできたことで
相方も自信が沸いてきたようで、
" 次はIRONMAN140.6 をやりたい! "
と只今、発言をしております。

今回の倍、フルディスタンスに
挑戦したい気持ちが沸いています。
僕は応援したい気持ちもあります。
ただそれは、いずれ…ということで。

というのは
お互いの家庭環境もありますから…
ただ夢は諦めず、心に置いておきます。

ただ今年!2020年6月。
2年連続2回目の出場!!!
IRONMAN JAPAN 70.3 が
決まりましたことを報告します!

特にバイクの時は邪魔になる…
と思いますが、その際はおおらかに
対応をしてくださると有り難いです。

【ガイド募集中】
パラトライアスロンに取り組む為に
ガイドは練習パートナーを含めても
複数名による関わりが必要です。

常にガイドは募集しております。

トライアスロンが近年人気が出て
挑戦される方々が増えてきましたが
ガイドをやる人数は増えていません。

僕らの拠点は関西・大阪です。
もし興味ある方は、ぜひDMを。
もし協力してくださる方がいれば
SNSや家族等にシェアして頂ければ
とても嬉しいなと思っております。

ガイドをする為の練習会は
各トライアスロン協会だったり
企画されているかと思いますので
まずは体験からでもご参加ください。

今年はパラトライアスロン大会も
東京パラリンピックの競技です!

ぜひ注目をしてみてください!

そして関わってみてください!

みなさんの人生の1ページに
何か残る可能性があると信じています。

松井一矢

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