平本式コーチングとは
平本式コーチングで良く使うのはポジションチェンジとタイムラインです。
ポジションチェンジとは自分はもちろんの事、相手の中に入り、あたかもその人になり切って、その人が何と言うか、その人がどんな感情かを感じそしてしゃべってもらいます。
これが自分と相手の1対1の場合もありますし、自分対多数の場合もあります。
これをやると自分を取り巻く組織の問題や他のメンバーとの関係を俯瞰した目で見られるようになります。
タイムラインは現在から未来までを歩きます。
例えば『転職したいと思っているが家族もいるし次の会社でうまく行くのかどうか不安。今の会社も居心地がいいし不満がある訳じゃない。だけど転職先は今よりももっとやりがいを感じられるような仕事をさせてもらえる。』みたいな悩みがあるとします。
この例でやってみます。
クライアントの目の前に2本の道があり、左の道は今の会社にとどまる道。右の道は転職する道を想像してもらいます。
どちらの道を先に歩きたいかを聞き、左の道ならその前に立ってもらいます。そして、一歩前に出て3か月後の感想を聞きます。これは半年後でもいいですし1年後でもいいです。またもう一歩前に進めて1年後の感想、もう一歩進めて5年後、また一歩進めて10年後、最後は定年退職する日、みたいな感じです。
これを右の転職する道についてもやります。
で、どちらの道がより良い道かクライアントさんに考えてもらいます。
もう一つ選択肢を作って3本の道でもできます。
これらをやる前に重要なのがテーマ再設定です。
クライアントは自分の本当の悩みが分かっていません。
部屋を片付けられないがどうしてもできない、と相談に来た人を深堀すると結局ダイエットしたいのではなく異性にモテたいからだったなんて事もあります。
テーマ再設定には具体化、場面化、臨場感が必要です。
悩みに対して4W1Hで聞いていきます。
いつ、どこで、誰と、何を、どのようにしていたか。
いつ頃からそうだったのか、場所はどこか、誰がいるか、何をしているか、どうやってしているか。
更に具体的にその場所には何があるか、どんな匂いがするか、味は?肌触りは?着ている服は?など。
ありありとその場、その時にいるように感じてもらいます。
身体、感情レベルにまで入り込んで行くことで表面的ではなく、腹に落ちる納得感のあるコーチングができるのです。
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