「ふるさと納税」 と #夕張メロンNFT
こんにちは。MeTown代表の田中です。
夕張メロンNFTがふるさと納税に登場
#夕張メロンNFT を発売して3ヶ月。
200人以上の方が参加してくださっている #夕張メロンNFT (正式名称は、JA夕張市公認 夕張メロン「デジタルアンバサダー」プログラム)に大きな進展があった。
それは、2023年5月1日より、夕張市役所さんとのコラボレーションにより「ふるさと納税」の返礼品として #夕張メロンNFT が選べるようになることだ。
#夕張メロンNFTは、ゲットすると「夕張メロン1玉を受け取れる権利」と「JA夕張市公認のデジタルアンバサダーとして活動できる権利」の2つの権利を含むNFTである。詳細は以下を参照されたい。
夕張メロンNFTを発売する前から「いつか、ふるさと納税の返礼品になると良いな〜」と思っていたが、今回、夕張市役所さんと夕張市農協さんのご協力を得て、急遽、今年から「ふるさと納税」の返礼品として取り扱いができることになったのである。
これは、高校時代に夕張市をきっかけに地方自治を志した自分にとっては、個人的にも悲願となる出来事であり、夕張メロンNFTプロジェクトチームとしても、とても嬉しい進展である。
そもそも「ふるさと納税」って何だ
本題に入る前に、そもそも「ふるさと納税」について簡単に確認したい。
ふるさと納税の本来の目的とは?
「地方のふるさとで生まれ,教育を受け,育ち,進学や就職を機に都会に出て,そこで納税する。その結果, 都会の地方団体は税収を得るが,彼らを育んだ「ふるさと」の地方団体には税収はない。そこで,今は都会に住んでいても,自分を育ててくれた「ふるさと」に,自分の意思でいくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」という問題提起である。
出典:総務省(2007)『ふるさと納税研究会報告書』pp1
→これは、不思議な感覚だけど、とても共感できる。実際、私自身も、北海道から、進学を機に東京に出て、東京に納税しているけれども、出来ることなら北海道に納税したい!という気持ちがある。
ふるさと納税とは?
2008年から始まった制度
応援したい自治体に寄付をすると、寄付金額の一部が所得税や住民税から控除されて、返礼品ももらえる仕組み
寄付額は72億円(2008年)→8302億円(2022)に伸長するほど、大人気となっている政策
→ふむふむ、最初は手続きの煩雑さもあったけど、今はウェブで申し込むだけで簡単だし、これだけ大人気になったには「返礼品というキラーコンテンツを、割安な金額でゲットできる感覚」がありそうだ。
ふるさと納税には課題も
「本当に応援したい自治体」より「返礼品の魅力が高い自治体」が選ばれがちになる
「寄附」であり、あくまで「任意」のため、実はやってない人が9割
「そもそも寄付に対する返礼」なので、金銭性・資産性が高いものを「返礼品」にしてはいけない
→分かる。分かる。実際には、2000円しか負担しないで返礼品をゲットできる構造になっているので、2000円の負担で、数万円相当のアマギフとかを、貰えてしまう違和感は拭えない(2015~2016年くらいに、プリペイドカードとか、タブレット端末とか、家電製品とかがダメになったのが記憶に新しい…!)。
「応援したい」より「返礼品ほしい」というカルチャー
ニッセイ基礎研究所さんの去年の調査が面白いので、以下に引用。
「ふるさと納税」というキーワードを含む11万件のTweetを分析した結果、「返礼品」「肉」「米」「美味」などのキーワードが多く、「応援」「支援」などのキーワードはほとんどないという結果。
→消費者としての自分も含め、大衆心理として「美味」は正義。これは生活者目線では、もう仕方ない気持ちであるし、とてもよく理解できる。
「ふるさと納税」と「関係人口の証明書」
ここまで見てきたように、「ふるさと納税」は、返礼品というキラーコンテンツで、開始15年で年間740万人の利用者数を誇るツヨツヨなサービス(スタートアップを見てきている自分としてはとんでもない数字を叩き出しているサービス)であり、自治体の財政にも貢献できる素敵な仕組みであることが確認できた。
そんなふるさと納税も、今や「肉」「米」などの返礼品が目立っているが、2008年当初は、もっと「本来の趣旨」に寄り添った特典・返礼品が目立っていたので、以下に紹介したい。
関係人口としての証明書(紙)がもらえる
例えば「福井ふるさと県民」「函館人証明書」「三笠市ゴールド市民」
それを持っていると「県民パブリックコメントに参加できる権利」
それを持っていると「動物園に半額で入れる権利」「公共施設を半額で使える権利」
→個人的に、「福井ふるさと県民」や「三笠市ゴールド市民」は胸が熱くなる仕組みと感じた。寄付だけじゃなくて「ちゃんと自治体から『関係者(中の人)』として認められた気分」を感じられる気がするからだ。
web3によって、ふるさと納税は「末永い関係性を繋ぐもの」に変わっていく
そんな、2008年時点でも登場していた「関係人口の証明書」×「ふるさと納税」も、2023年の現代なら、最新のデジタル技術を用いて更にアップデートできる可能性がある。
その一つとして、僕たちが夕張メロンNFTチームが提案するのが、「夕張メロンNFT」を返礼品とすることだ(詳細は以下リリースをご参考)。
そもそも、夕張メロンNFTには、ふるさと納税に対応する前から、以下の3つが含まれている。
デジタル関係人口証明書としてのデジタルアート(NFTアーティスト4geによるジェネラティブアート)
JA夕張市公認 夕張メロン「デジタルアンバサダー」になれる権利(オンラインコミュニティで活動できたり、収穫祭に参加できたりする権利)
夕張メロン1玉引換券
夕張メロンNFTをふるさと納税の返礼品にする理由
そこで、僕たちは、夕張メロンNFTをふるさと納税の返礼品にすることで、以下の3つを同時に満たすことができ、ふるさと納税という制度をアップデートできるのではないか?と考えている。
「ふるさと納税」の本来の趣旨に基づいて「関係人口の証明書(寄附したことの証明書)」をデジタルに発行できるようになること(そして、その証明書がNFTアート形式になっていて保有していること自体が「かっこいい」と思うようなものであること)
ふるさと納税で参加した「デジタル関係人口」の方々が、実際にオンラインコミュニティで活動できたり(農家さんとの交流もできる!)、証明書を持っている人しか参加できない特別な収穫祭に招待されたりすることで、実際に現地との関わりが深まること
そして、それだけでなく「ふるさと納税」が人気になっている所以でもあるキラーコンテンツとしての返礼品を「夕張メロンを受け取れる権利」として含ませることで、返礼品の楽しみもあること
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最後に、ふるさと納税×web3について、問いを立てて、仮説で答えて終わりたい。
Q. なぜ、夕張メロンNFTを、ふるさと納税の返礼品として対応するのか?
A. NFTを使うことで「返礼品を受け取って終わり」にならない、地域と寄付者の持続的な関係が構築できる可能性があるからである。
夕張メロンNFTには「デジタル関係人口の証明書(デジタルアート)」と「地域に関われるオンラインコミュニティ参加権」と「返礼品(夕張メロン)」の3つが同時に含まれており、これを1つ持っているだけで、メロンを食べたきりで終わらない、地域とゆるい繋がりを持続的に感じられる仕組みとなっている。そう、信じている。
これは僕たちなりの意思表示であり、チャレンジであり、今後、どのような展開になるかは正直未知数である。しかし、web3なら「ふるさと納税」という制度をより良い制度にアップデートできる可能性があるのではないか、と本気で思っている。し、微力ながらも、それに貢献をしていきたい、と思う。
最後に
僕たちのチャレンジに、もしご関心をいただける方がいらっしゃら、ぜひ、今年は夕張市へのふるさと納税を通じて、夕張メロンNFTをゲットしていただけると嬉しい(今年は2023年5月1日から5月31日までの1ヶ月限定での取り扱いとなる)。
そして、web3とふるさと納税を体験していただき、ぜひ皆さんの地元でも、この試みを広げていっていただけるととてもありがたい。
それでは、今日はこの辺りで。
問い合わせ先(MeTown/田中宛)
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