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医師が医療以外のビジネスをやるメリットはあるか?

こんにちわ。ずぴです。この前奢りに行った医師に「先生がビジネスを勧めている理由が分かりにくい」と指摘されまして今回のブログを書きました。確かにやみくもにビジネスをやった方がいいいと言っていると怪しいマルチビジネスの勧誘みたいになってしまってますね。ちゃんとおすすめする理由があります。それぞれ見ていきましょう!


◾️ビジネスという基本を教わることができる
〜保険診療はビジネスではない〜

ほとんどの医師はビジネスとの関わりはありません。保険診療はその性質上ビジネスというよりかは、インフラに近い立場です。仮に資金が危うくなったとしても、国が保障してくれる分野であり自由競争ではありません。そもそも7割引きですし、人によっては無料であるのでビジネスとは呼べません。一部の自由診療をしている医師以外は普段ビジネスに接する機会はないのです。なので小さくてもビジネスをやることにはメリットがあります。それはビジネスの基本を学ぶことができるのです。ビジネスというのはいろいろな手法の組み合わせによってできています。まずは商品を作り、仕入れてそれを売ります。売り方を工夫するにはマーケティングを学ばなければいけないですし、商品を売るターゲットやペルソナについても勉強しないといけません。また法律や補助金についても学習していかないといけません。ビジネスを一つやるだけでいろいろなことを勉強できるチャンスが生まれるのです。これは医業だけをやっているだけでは決して身に付けられないことなのです。逆にそういったビジネスの経験があればクリニックを開業するときに役に立ってくるので一石二鳥です。

◾️保険診療や医療に収入を依存しなくなり、変な金稼ぎを医療からしなくて済むようになる

保険診療だと細かい不正をやっている病院やクリニックが目につきます。いらないコストを取ったり、不要な入院をしている病院が中にはあります(たくさんあります)。また最近でも精神科訪問看護の不正がニュースで報道されていましたね。こう言った不正は後を断ちません。性善説に基づいて保険診療は作られているので不正をしようと思うとできてしまいます。こういった不正をなぜしなければいけないかを考えてみると、収入を全て医療に依存しているところに原因があるのではないかなと個人的には思っています。医療以外の他事業で収入の柱があって、相対的に保険診療からの収入の割合が低ければ、わざわざ不正を犯してまで収入を得る必要がなくなります。変な稼ぎ方をすることはどこかで後ろめたい気持ちが出ますし、やらなくていいならやらない方がいいです。医療以外のビジネスを作って早めに収入の柱を複数持つことでそういう状態にならずに済みます。

◾️医療は先細りが明らかな分野であり、他で多角化することにより医療の収入が減少しても他分野で補えるという心の安定に繋がる。

日本の医療に関しては、あと15年程で病院需要もピークとなり、そこから需要が減り始めます。外来需要に関してはすでに多くの県でピークアウトをしています。国としても医療費の削減に乗り出しており、少なくても明るい未来ではありません。医療だけに収入を頼っていると、収入が減っていくのはほぼ確実でしょう。収入が減っていくのは精神衛生上あまり良くない状態であるので、今のうちに収入の柱を複数持っているといいと思います。医療以外の他の分野を持っていれば、医療の収入が減ってきたとしても他の事業で補填ができます。まだ輸出業を始め日本では伸びる分野もあるのでそういった事業を持っていると収入も安定しますし、何より心の安定につながります。

◾️臨床としての技術はどこかで頭打ちになる。それ以外で成長できる分野があると中年以降の停滞を防ぐことができる。

ミッドエイジクライシスという言葉をご存知ですか?中年になると鬱や不安障害に罹りやすくなるというものです。要因はもちろん多岐にわたりますが、人生における停滞感も原因の一つと考えられます。若い頃と比較すると臨床的な技術面が頭打ちになってきます。研究などを行っている一部の医師を除けば、総合病院に勤務している医師では求められる臨床力はある程度決まっているので、中堅くらいになるとプラトーに達してしまいます。医学の分野で引き続き成長しようとすると、大学病院などで研究をやるか、転科をして新しい診療科をやるくらいしかありません。あるいは開業して経営者として歩み始めるかといったところです。医学という一つの分野だけだと成長を維持していくのはなかなか難しいものです。事業など他の分野の仕事を持っていると、たとえ一つの分野で成長が頭打ちになったり、うまくいかなかったりしても他の分野が成長していたりするので、少なくとも仕事全体としては停滞を防ぐことができます。自分はこの停滞がない感覚はすごく大事だと思っています。

◾️実は意外なところで、医療につながったりしてそれぞれのシナジーや新たな着眼点でのアプローチができる。

これも結構ビジネスをやる長所です。医療関係者は大体考え方が似通っています。内部にいると全く気づかないのですが、外からみると医療関係者と医療関係以外の職種の人とは考え方が大きく違っています。多分元から医療を目指す人は考え方が似通っているのかもしれません。逆にいうと医療関係ではない人は医療の内情や医療者側の視点を理解することができません。ビジネスをやることでこの両者の視点の違いをまず理解することができます。そこには両方やっていないとわからない視点や着眼点があります。そういった新たな視点が新しい独自のビジネスにつながったりします。私の場合はこの形で結構ビジネスにつながっているイメージが多いです。医療者ではない人が考えている発想や着眼点は新鮮で新たな気づきやブレイクスルーを起こすチャンスが眠っています。まずは小さくていいので医業以外のビジネスを始めてみてください。ビジネスの仕方がわからないという医師がたまにいますが、まずは既存であるビジネスモデルをパクりましょう。ノウハウを売っていたり、方法が書いてある本や商材を買って自分で作ってみるのが1番早いとおもます。高い確率で最初は失敗することとなると思いますが、ミニマムに始めていれば損失を最小限にすることができると思います。大体ビジネスの成功確率は10%程度です。つまり10回やって1回成功するかどうかです。なので失敗を気にすることなくチャレンジしていきましょう。

今回はここまでとします。
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