かずお
主にエッセイ等、ノンフィクションです
かつて僕らはポッポだった。 可能性の雛だったのだ。 ※※※ 幼稚園が終わると、時刻は12時を少し過ぎるくらいであった。 園バスに送られ家に着くと、僕らはお昼ご飯もそこそこに再び外へと飛び出した。 雑木林で虫取りや鬼ごっこをやらなくてはならないし、その後は近所の公園でカードゲームをしなくてはならないのだ。園児とはかくも忙しい。 家の近くにある雑木林は、園児の僕らには巨大な森のようだった。 ともすれば飲み込まれてしまいそうなそれは、僕らに未知への期待と興奮を抱かせた。
この発言はワンピースの作者、尾田栄一郎先生によるものであり、なるほど確かにと合点がいくものでもある。 裏を返せば母の対義語は冒険であり、就職を機に親元を離れて一人暮らしを始めた僕もまた、冒険の最中にあると言えるのかもしれない。 そして冒険には驚きとアクシデントがつきものである。 一人暮らしを始めて、社会という大海原に漕ぎ出した一艘の小舟は、これから荒波にもまれて損傷と修復を繰り返して強くなっていくのだ。 入居当日の部屋で荷物を入れる前にゴキブリの死骸が見つかることも
僕は今、新幹線に乗っている。 明日開催されるシティリーグに出場するためだ。 本当は新幹線のテーブルで明日のために1人回しをしたいけれど、横の人がトイレに行けなくなるのは可哀想なので、仕方なくぼんやりと窓外を見つめている。 ここ数年でポケモンカードのプレイ人口は随分と増えた。 今回みたいにシティリーグのために遠出をしなければならないこともあるほどに。 切符に印字された金額を眺めて、これはこれで大変だな、と苦笑する。 けれど、3年前の大会が全く開催されなかった頃のことを思
どうも。かずおです。 大阪人です。 ガルシア杯出よ〜と思って金曜の夜からこっちに来ました。 本日は東京滞在3日目の日曜日。 時刻は朝の9時半となっております。 なぜ旅先でわざわざ筆を執っているかというと、部屋にいる友人達が揃いも揃って眠りこけているからです。つまりやることがない。 昨晩のガルシア杯が終わった後、友人宅に泊まることになった僕は疲れもあり3-4時には寝た訳ですが、他の友人達は朝まで騒いでいたようで、先程僕が目を覚ました時には、部屋は既に死屍累々といった様相を
昨今のソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)についてしばしば思うことがある。 提督、プロデューサー、マスター、先生、トレーナー、etcetc… これらの主人公はどれも、多数登場するヒロインキャラクターより“立場が上”の存在として描かれている、ということだ。 モチーフは違えど、これらは構造的に捉えればどれもほぼ同じである。 ピカチュウとピチュー、マルスとルキナくらい同じである。 構造的視点ではなぜ、これらのソシャゲはこんなにも類似してしまうのだろうか。 それを考察するのが
いわゆるオタク語というのがある。 “アド”とか“板”とか“丸い”とか。 これらの単語はオタク語なので、オタクにしか通じない。 そのため、日頃オタクを隠して社会に溶け込んでいる僕は、この手の単語を使わないように日々気を遣って生きている。 ただ、使わないとなると困ってしまう。 それに代替する一般用語を見つけなくてはならないからだ。 特に僕を困らせているのが“アド”。 万が一オタクではない人がこの記事を読んだ時のために、“アド”の意味をグーグルから引用してこようと思…………
従兄弟は電車が好きでした。 子供の頃はよく、積み木の車で運転手ごっこをしていたものです。 電車に乗れば車掌さんのモノマネをし、一番前の車両を陣取って、正面からの景色を堪能していました。 高校を出た後は専門学校に進んだと聞きました。 その頃には頻繁に連絡を取ることはしなくなっていましたが、彼は変わらず電車が好きな青年でした。この頃の彼が、電車のモーター音について語っていたことは今でも覚えています。 専門を出た後、彼はJRの契約社員になりました。 「でんしゃのうんてんしゅに
この定型句は、話しにくい自分の話につける枕詞、という共通認識があるので、字義の通りに使うのも恐縮ですが、本当に友人の話なのだから仕方がありません。 『行かない』のニュアンスで使われがちな『行けたら行く』もそうですが、言葉通りの意味よりも言外の意味が肥大化してしまった定型句は、字義通りに使いたい場合に使い辛いことこの上ありませんね。 さて、冗長な前置きも僕の本意ではありませんから、愚痴はこの辺で。 これは友人の話なのですが、その友人には彼女がいました。 過去形なのは、や
この話には前日譚がある。どちらかというとこちらが後日談的な立ち位置なのだが。 ともかく、前日譚を読んでいない諸氏はまずそちらに目を通していただきたい。 また、本記事では、登場人物からの了承が得られたため、スタンスが揺れて申し訳ない限りではあるが、前記事ではイニシャルで表記していた彼らの名前を、HN表記に改めることとする。 そのため、前置きのこの段階で、改めて登場人物を整理しておく。 一. 裁判という名のオフ会 前置きみたいに気取った文体で書こうかな~とか思ってたんですけ
一.発端あれは4年前の6月のこと。 浪人生だった僕は、鬱屈とした日常の気晴らしに、というほど真剣な勉強生活を送っていたわけでもないのだが、まあそのような腹積もりで、その時カードショップでやっていたボードゲーム無料貸出のイベントに行くことにした。 その頃オタク友達のHさんに面白いと勧められていた、『桜降る夜に決闘を』(以下ふるよに)をこの機会に借りて遊ぼうと思ったのだ。 そこで、同じくふるよにに興味を持っており、このツイートにも反応していたMさんをこのボドゲ解放に誘うことに
サッカー部に所属している友人にこう言われた時、カッと顔が熱くなるのを感じました。 友人の言葉は私をひどく不快な気持ちにさせました。私はそれを隠すため、いや〜違うけどな〜とヘラヘラ笑っていました。 しかし腹の底では悔しかったのです。オタクだとバカにされたことを許せるべくもありませんでした。 悔しいならば実力で、完璧なるロジックで、私がオタクなぞではないと友人にわからせるしかありません。 これは悪魔の証明です。自分にオタクの成分が0であることを示さなければなりません。 否定の
こんにちは。かずおです。 この記事は、ウルトラマンの知識がマジの0(なんならちょっとフォルムがダサいかなくらいに思ってた)の大学生が、庵野秀明につられてシン・ウルトラマンを見に行った感想をつらつらと書く日記です。 結論から言うと知識0の初見でも十二分に楽しめました。 記事の本文ではネタバレを(大いに)含んだ感想を書いていますので、これからシン・ウルトラマンを見る予定のある方はご注意ください。 〜ネタバレケアの余白〜 ウルトラマン視点なんとなくウルトラマンが外星人であ
どうも、かずおです。 なんだか小学生の夏休みの作文みたいなタイトルになってしまいました。 まあクワガノンと回収ネットの入ったデッキの話なので実質小学生みたいなとこはある(?)。 なんやかんやで結局シーズン6もシティリーグに遊びに行ってしまいましたということで本記事はシティリーグのレポート記事です。 使ったデッキはクワガノンインテレオンモココルンパッパ(?)。 パルキア倒すマンデッキとして組んだつもりだったのですが、クワガノンの耐久が低いので普通にパルキアに貫かれたり
こんにちは。かずおです。 今回は4/10に開催された第12回カブトプスメガバトルのレポートです。 前語り 高校生かずおの青春はカイの闘版であるところのコルニと共にありました。 2015年頃にあったエルレイドのデッキが特にお気に入りで、しばらく(ゲッコウガBREAKにパキパキにされるまで)は使っていた気がします。 2018で環境を席巻したコルニ多投のマッシブーンGXも当時使用してCLに出ており、コルニは思い出の多いカードです。 そんなわけでカイも発表当初からかなり使い
近頃皮膚炎っぽかったので病院へ行こうと思い、病院に向かって歩いていたらじゃんけんをしながら下校する小学生2人とすれ違った。 彼らは「グリコ」で遊びながら下校していたのだ。 上述の通りグリコとはじゃんけんで勝ちながら歩数を進めるゲームである。 しかしそれぞれの手で勝った時のリターンは不均一で、グーで勝利した時のリターンが一番少なく、チョキとパーがそれぞれグーの2倍進むことができる。 しかし先程すれ違った小学生のグリコはチョキで勝った時、「チヨコ」のみの3歩しか進まなかった
なんとなく月1くらいでゆったりnote書きたいなあとか思ってて、今月シティリーグ出たら優勝できたので今月はその日記でも書こうかなって思いました。 全部感想の日記なので気楽に読んでおくれやす。 デッキこれ使いました。 2日前くらいにこんな感じのおもろいレシピがあるらしいというのを聞いて急造。ざっくり作ってからあとは微調整しました。 行った店にカニSRしかなかったからカニだけSRです。高級ガニ。 ちなみにジャッジだったほどほどさんとこのレシピの話をしたところ「このデッキのル