季節は巡って節分草
昨日は節分。そして今日から立春。
節分と言えば豆まきがまず思い浮かびますが、私にとって節分と言えば節分草。菊咲一華や白八汐(五葉躑躅)などと共に、大好きな花の一種です。
振り返ってみると、昨年もnoteに節分草のことを書いていました。
同じことを繰り返していると思いつつも、季節は円を描き巡って再び還ってくるのですから、それも当然かとも思ったりしております。
物理的に地球が太陽の周囲を円を描いて巡っているのですしね。その円運動は楕円軌道ですけれど。
ただ、季節は円を描いて還っていくとしても、時は不可逆に一方向に流れ、そこに膨大な不確定因子が影響を与え合うのであれば、昨年と同様に変わらず節分草を愛でることができるのは稀有なことなのではないか。
などと小難しいことを考えつつも、その可憐な姿に今年も魅了されました。
花弁状の萼片は、無垢な白でありつつも、縮緬のようにかすかにドレイプが質感を高め、綺麗に薄紫色の雄しべ雌しべを、花弁の先端の黄色い蜜線が綺麗な円を描いて取り囲む。葉の形状も、暑苦しさとは無縁の高山植物のような可憐な姿。
今回の写真は軽いポタリングがてら訪れた野川公園内にある自然観察園のもの。他に私がよく訪れるのは昭和記念公園内にあるこもれびの里休憩所の周囲。これら二か所は人によって植えられて根付いたものですが、その他に小鹿野には大規模な節分草の群生があり、そちらは自生のもの。小鹿野の節分草自生地は少し山あいにある為、開花時期はかなり遅く。気候条件次第で前後しますが、新暦の雛祭りの頃に見頃を迎えます。
今年も変わらず節分草を愛でられたことに感謝しつつ、ほっこりと寛ぐことができた立春でした。
しかし、あと何回かは冬を訪ねて雪山をまた堪能したいものです。
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