落葉松の黄葉 羽団扇楓の紅葉
秋の心地良い光に溢れた文化の日、落葉松の黄葉とハウチワカエデの紅葉を愛でに、信州は佐久の隠れた名峰を散策してきました。
申し分の無い天候に、光り輝く落葉松の最盛期に恵まれ、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
落葉松の林は、杉木立などと違って明るく光が入り、所々にあるハウチワカエデの優しい朱の輝きが彩りを加えます。
圧倒的な落葉松の林にあって、ハウチワカエデは数が多いわけでは無いのですが、それがかえって一木一木の個性を際立たせてくれます。
京都人である私は、もちろん気高く紅に染まるイロハモミジが好きですが、最近は穏やかで優しいハウチワカエデの朱にも心惹かれます。
人の少ない陽だまりの道は、落葉松の落葉で足裏にも優しく心地良い。
この空間に身を溶け込ませることができるような錯覚さえ覚えます。
人の来ないのを良いことに、登山道脇で坐禅の真似事をするなど。
時間の流れまで穏やかになるようでした。
麓の栗生の集落も輝いていました。
そうそう、黄葉紅葉だけでは無く、頂上からの絶景も見事。
登った御座山は、八ヶ岳の展望台。
浅間山、北アルプス、南アルプス、金峰山、両神山に西上州の山々を見渡すことができる岩の砦。
この山頂でもたっぷり一時間ほど、ただただ景色に見惚れていたのでした。
雪山までの穏やかな秋のひととき。
心を静やかに整えることのできた一日でした。