シロヤシオ
新緑に山が笑う季節が終わろうとする頃、毎年シロヤシオ(白八汐)の花見を楽しみにしています。今年は先週末の5月15日、曇天の下、丹沢の畦ヶ丸を訪れました。
昨年が当たり年であったせいか、今年は裏年で花付きはあまり良くありません。
その名の通り白い八汐のような風情ではありませんでしたが、私が好きな理由は溢れる白い花の洪水だけではありません
白八汐の別名は五葉躑躅。美しい形の五葉が小ぶりで品の良い花と共に開きます。その縁をほんのり朱に染めた五葉と白い清楚な花の調和に惹かれます。
この時期、同じ躑躅の仲間の中でも一際好きなシロヤシオ。強いて独善的な好みの順位を付けると白八汐→朱の彩あいに惹かれる山躑躅→三つ葉の新緑と小ぶりなピンクが爽やかな三葉躑躅→葉の出る前に大ぶりな花が一斉に咲くものの色の強さが控えめのピンクのアカヤシオの順でしょうか。
西丹沢では、さほど標高が変わらず川を挟んで向かい合う檜洞丸では、畦ヶ丸よりも開花が一週間遅く、この週末が盛りのようです。面白いですね。
シロヤシオが散ると共に新緑の季節が終わり、間もなく梅雨ですね。