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一番おもしろい「三人麻雀」のルールは?

ルールが多岐に渡るゲームのひとつに麻雀があり、なかでも三人麻雀(サンマ)はその極地ではないかと思っている。

往く先々でルールが違うので困惑するが、それが却って魅力に映るのも麻雀が持つユニークさだろう。そんなサンマで「オーソドックスなルール」といえば、以下の類だろうか。

  • 1役縛り

  • ありあり

  • ブリテンなし、サンマ用の役あり

  • 萬子の混一色、純チャンタは高得点

  • 千点未満は不使用

  • 点数計算はサンマ用

  • 抜きドラあり、赤牌多め

  • 東南戦

都内や西日本を歩くと概ねこんなルールだが、地方に行けばありとあらゆる派生系が”夥しくおびただ”存在する。

数あるルールの中でも「|東天紅(ルール解説)」は面白いと思っていて、あがりを競い合う一局清算のそのルールは「ギャンブル」だと批判の声が上がるほど、熱くなれるサンマだ。

ルールの性質上「牌効率」を学ぶ機会にもなるので、食わず嫌いでも召し上がってほしいと思う。


さて、三麻のおもしろさといえば、四麻に比べて『見えない部分が少ない(不完全情報量の軽減)』『早いあがり』ではないだろうか。

この2つのうち、早あがりを歪曲させたユニークなルールが存在する。

それは山梨県にある「甲州サンマ」だ。

調べてみたら、なんと動画が存在していた。

この「甲州サンマ」は「2役縛り」なのだが、単なる2役ではなく『完全2翻』という厳格なもの。

あがりの時点で「立直・平和」など、『役が2つ確定』している必要があり、単なる「2役(立直・ツモ)」ではNG。

例えば、ノベタンになる平和の形ではリーチすることができない。理由は「2役が確定しない」からだ。

1筒でロンだと「立直のみ」になるため

厄介なルールだと思う人もいるだろうが、甲州サンマの魅力は『役作り』を楽しめることにある。

  • 手牌を見たときに2役を構想できるか

  • 平和が付かない両門ターツをどう処理するか

  • 2翻を組みながら、柔軟に応戦できるか

このような制約があることで、サンマにありがちな2~3巡目でいきなりリーチからの「即ツモ」のような理不尽パターンが割と抑えられている。

聴牌したら「何でもかんでも立直」いわるゆボーテンが存在しないので、あがり条件に満たない手牌をどう進めるか、はたまた後退なのか、といった明確な押し引きが重要視される。当初は「融通の利かない窮屈なルール」だと感じていたけれど、今ではむしろ『手作りがオモシロイ』とすら感じている。

むしろサンマはこれぐらいの条件を設けたほうが抑制が効いて楽しいかも、なんて思ってみたり。

一方、ネットのサンマだと、点数計算が4人ルールに準拠していたり、ツモ損のルールが散見していたりなど、すこし微妙だと考えている。でもそれはそれでサンマだし、突き詰めればきっとおもしろいのだろう。

あなたにとって最高のサンマはありますか?


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