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言語聴覚士。そのとき思ったことを事をつらつらと語ります。

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職場で問題を起こす(起こしていることに気づけない)ヤツ

職場で問題を引き起こす人はどういう人物だろうか。 仕事は大なり小なり組織で動くので、融通が利かず要領を得ないような人物が一人でもいると、職種によっては混迷を招く。仮にもそれが組織のトップでもあろうものなら職場全体の士気低下はダダ下がりだろう。 法人としてはそういった人物をどのように対処しているのだろうか。 私のパートナーがとある有名ドラックストアに2週間ほど前に就いたのだが、そこの責任者とうまくいっていないらしい。 責任者はコミュニケーションを軽視する人物らしく、驚い

    • 一番おもしろい「三人麻雀」のルールは?

      ルールが多岐に渡るゲームのひとつに麻雀があり、なかでも三人麻雀(サンマ)はその極地ではないかと思っている。 往く先々でルールが違うので困惑するが、それが却って魅力に映るのも麻雀が持つユニークさだろう。そんなサンマで「オーソドックスなルール」といえば、以下の類だろうか。 1役縛り ありあり ブリテンなし、サンマ用の役あり 萬子の混一色、純チャンタは高得点 千点未満は不使用 点数計算はサンマ用 抜きドラあり、赤牌多め 東南戦 都内や西日本を歩くと概ねこんなルー

      • 仕事がキチンとできない医者のお話し

        医療業界には、極めてユニークな人がいる。 カルテに書かれた「AF」という単語を眺める当時実習生だった私に、ある医師が耳元でその意味を教えてくれた。 「まだ分からないよな」 「これはな、ア〇ルファックの略だ」 ……。 コレ、実話です。 前置きはさて置き、今回はそんな和やかな医師の話し。割と腑抜けていて、周りのサポートが必要な内科医のエピソードだ。 とある内科の先生は、あんまし仕事ができない。 患者にもスタッフにも物腰は柔らかいのだけど、病理にはとても弱くて、治療計

        • 「言語聴覚士 やめたい」と検索しても 

          タイトルのように検索してみたとする。 昨今では企業サイトばかりが表示されるので、検索する側としては「そうじゃない」感がすごい。仕事の悩みを共感したいなと思っても、企業サイトばかりで正直うんざりしている。 Googleはいつから「検索する側の気持ち」を置き去りにするようになったのだろうか。 去年の秋辺りにGoogleは検索のアルゴリズムを大きく変更した。 それは「個人のサイト」を低評価し、企業サイトを優遇するようにしたのだ。その理由はかんたんで、企業サイトの方が信用でき

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          40歳過ぎて、うつと診断されても幸せです

          第二の思春期と呼ばれる40代になり『慢性うつ(気分変調症)』と診断された。個人的にはやっぱりといった気分。 ”やっぱり”というのは、幼いころからちょくちょく不安の波に襲われる経験があって、それも楽しんでいるときにすら、だ。 慢性うつは、幼い頃から発症していた。 理由は家庭環境で、ずっと呪詛のことばを吐き続ける祖母と、そのことに気づけない両親が原因だった。 こどもには”うつらしいうつ”は表れずに、その代わり身体に現れるという。10代から、夢遊病やチック、強迫性障害などに

          40歳過ぎて、うつと診断されても幸せです

          告白された場所で告白する

          「あのさ、これ…」 「…」 他人の恋愛事情など、あまり興味ないと思うので、手短に書こうと思う。 2年前、都内のある場所で、それも交差点の近くというなんの変哲もない場所で私は告白された。デートの流れということもあって、そんな場所での告白だった。 告白といっても「好きです」のようなストレートな台詞ではなく、人生を歩んでいくパートナーとしての考えを伝えてもらった。 彼女との出会いは10年前だけど、連絡を取ったのはここ数年で歳の差は12も離れてる。 生きてきた時代は違うけれ

          告白された場所で告白する

          麻雀の実力は「速さ」なのだろうか?

          とある麻雀ブログを読んでいたら「Mリーグの影響なのか、打牌が遅い若者が増えた」という意見があった。 増えたといっても、原因がMリーグかどうかは分からないし、あくまでその人の主観なので文字通り鵜呑みには出来ないのだが、世間的にはどうなのだろうか。 麻雀は囲碁・将棋とは違うので、あまり考え過ぎるのはマナー違反なんて意見がある。遅いと単純に疲れるので、相手に迷惑が掛からぬよう、本来は実力の合う者同士で打つのが望ましい。フリーであればお店を変えるなどして対応できる。 がしかし、

          麻雀の実力は「速さ」なのだろうか?

          クレーマーから学ぶ人生

          モスバーガーにいたらとある男がスタッフに詰め寄り、急に声を荒げて罵倒し始めた。 まともな怒り方でなく、怒りを出せるポイントを適当に選び、相手を罵倒さえできればいいといったような態度で、男はスタッフを連れて外に出た後、30分ぐらい喋っていた。男の服装は乱れていて、恐らく40代だと思えた。 似たようなことがすこし前にあった。 私の知人が麻雀をしていたところ、ゲームに負けたひとりの男が急に卓を叩き始め、大声を出して暴れそうになったというのだ。ほかの3人は唖然としながらも、各々

          クレーマーから学ぶ人生

          カニューレ患者さんとの思い出

          「娘にありがとうと言いたいかな」 思い出の患者さんとのリハビリ噺し。 地域密着系である当院では、系列の介護ホームから頻繫に搬送されてくる。そのほとんどは80歳以上で認知症や寝たきりなだけに、”目をみて会話できる”人というのは珍しかった。 70代女性のAさんは、その珍しい患者さんのひとり。会話といってもカニューレ対応の方なので、筆談での対応ではあったが。 私は言語聴覚士として、Aさんの「カニューレ離脱」を目的にしばらく担当することになった。 初対面の挨拶はジェスチャー

          カニューレ患者さんとの思い出

          将棋にあって麻雀にないもの

          YouTubeを眺めていたら昭和の大棋士たちの物語が流れてきて、そこには人間的な魅力がたくさん詰まっていた。 升田幸三実力制名人の「名人に槍(香車)を引いて、勝つ」や、大山康晴名人の「天才と称されるよりも、安定さである」などは将棋の覚束ない私にすら心に響く何かがある。ことばだけなら誰でもいえるが、鬼神のごとき強さがあるだけにこれまた『格調』高い。 そんななかふと将棋と麻雀の違いを、一塊のファンとして考え耽けてしまった。 完全情報ゲームの将棋は、論理の桁が段違いなだけに打

          将棋にあって麻雀にないもの

          父が「トンデモ医療」を持ち帰ってきたのだが…

          先日父が「エネルギーでドーパミンが流れるようになる治療院がある」と伝えてきた。 母がパーキンソン病(症候群)になって数年。父としてはすがる思いなのだろうけれど、医療に関わるこの身としてはトンデモ医療、つまり詐欺というニオイを感じてしまった。 ドーパミンとはひとの意欲や運動機能の調整などに関わる重要な脳内ホルモンのひとつである。ドーパミンが不足することで生じる病気がパーキンソン病であり、治療法の確立が急がれる難病のひとつだ。 もし、このドーパミンが治療院で補充されることが

          父が「トンデモ医療」を持ち帰ってきたのだが…

          客に「店番」を任せる雀荘のはなし

          「明日の午前中に店番をお願いしたいんです…」 私がよく通う雀荘は、店主がほぼ一人で運営している。セットと呼ばれる貸卓と、フリーと呼ばれる麻雀の両方の運営をしている、ありきたりなお店である。 ただ、そのお店には従業員がいない。ひとりだけ在籍しているけれど、その人は気ままに出勤するという塩梅なので、ほとんどの時間を店主ひとりが捌くことになる。つまり店主には限りなく「自分の時間がない」のである。 そこで、幾ばくか気心の許せる私に、白羽の矢が刺さった。「明日の午前中に店番をお願

          客に「店番」を任せる雀荘のはなし

          日本の麻雀って、役と翻のバランス悪くないですか?

          タイトルを語るまえに前置きを。 こんにちは。わたしはたまに麻雀エッセイを書く医療従事者です。最近、中国麻雀(国際公式ルール)にすこしだけハマっています。 中国麻雀は役が81種もあるのですが、日本のリーチ麻雀のように1役ではあがれません。数ある役を組み合わせて8役(8点)以上を狙います。 そんな中国麻雀をプレイしていて関心したのが、殆どの役が『難易度に応じた処遇』を受けていること。日本の麻雀に比べて「役と翻のバランス」が優れていると感じています。 例えば日本の麻雀だと「

          日本の麻雀って、役と翻のバランス悪くないですか?

          認知症の旦那が入院したから会いに行く

          専門的な内容ではなく、実際にあったほんわかするお話し。 タイトルから受ける印象の斜め上をいくストーリー…かも。 入院された御人は認知症をお持ちの80代男性。 積極的に院内を歩き回っていたけれど、ここ最近やや意欲が低下気味。そこに奥さんがお見舞いにいらした。よくある光景です。 奥さんの見た目は80代あたりで足腰は丈夫な様子。元気な足取りで旦那さんのもとへ訪れてきました。 奥さん「あんた~きたわよ~元気かしら」 旦那さん「おお~きたか、きたか」 元気がなくなっていた旦

          認知症の旦那が入院したから会いに行く

          働き方に「余白」を求めて

          赫赫然然とあって心療内科に通うことになり、そこで出会った心理士先生の働き方に思うことがあった。 その前に少しだけ、前振りを。 数年前に適応障害になってから人生設計がへたくそになり、お薬頼りの生き方になってしまった。 精神系の病院には以前よりお世話になることがあったので分かってはいたが、お医者さんは5分程度しかお話を聞いてくれない。もっとも診療報酬上、仕方ないのだが。 けれど、これがカウンセリングとなると、ゆっくりと話を聴いてくれる。やっぱお話しを聞いてほしいし、誰かが

          働き方に「余白」を求めて

          「目標設定」をどう考えるか?

          (患者治療の)目標設定に悩んでいた若手言語聴覚士のころ、スーパーバイザーから「目標は必ず数値化せよ」と指導されたことがある。 目標設定はわりと難しいので、新人のうちはつい抽象的な目標を書いてしまいがちだ。たとえば「QOLの改善」とか「日常コミュニケーションの確立」など。しかしこれでは具体性に欠けてしまう。 バイザーの数値へのこだわりは「新人のうちは具体的な目標にしなさい」という意味合いでの指導だと思っていた。 ただ、疑問に思うこともあった。それは毎度のごとく「数値化」を

          「目標設定」をどう考えるか?