40歳過ぎて、うつと診断されても幸せです
第二の思春期と呼ばれる40代になり『慢性うつ(気分変調症)』と診断された。個人的にはやっぱりといった気分。
”やっぱり”というのは、幼いころからちょくちょく不安の波に襲われる経験があって、それも楽しんでいるときにすら、だ。
慢性うつは、幼い頃から発症していた。
理由は家庭環境で、ずっと呪詛のことばを吐き続ける祖母と、そのことに気づけない両親が原因だった。
こどもには”うつらしいうつ”は表れずに、その代わり身体に現れるという。10代から、夢遊病やチック、強迫性障害などに苛まされていたが、親は「ほっとけば治る」と無関心。
大人になってうつが表在化したのは『受け止められるようになったから』だと医師から伝えられた。
祖母は私にこう言い聞かせた。
「人は怖い生き物」「人は必ず裏切る」「社会に出ても逃げ道を用意しろ」「美人以外に価値はない」
3歳あたりから高校生ぐらいまで毎日のように聞かさされ続けた。今考えてもひどいと思う。
「祖母の言葉は必ずしも世論のすべてではない」と、頭でわかってはいても、心が言うことを中々きかない。根に貼りつく強烈な不安が、今でもわたしを社会から遠ざける。
只、祖母もまた虐待人生だった。私を憎んで吐いた言葉ではなく、おぞましい社会から私を守るために伝えたことばが、私を追い詰めた。
皮肉なものだな、と。
私とおなじ病気と、年齢のたかへ。
とりあえず、目の前のイベントをこなして次に進む。ゆっくり階段を登ればいいのでは、と思います。べつに登らなくてもいいですしね。
お仕事については、健全に成長してこられた方々にお任せしてもいいのでは。これは無責任とかではなく『与えられた持ち場』の問題だと思うのです。だって、私たちの小さな歩みは、必ず「後世の学び」になるのだから。
年を取り、動ける範囲は狭まってきてはいますが、今日をたのしく笑って生きていければと。
では。