ワクワクスイッチ®︎No,19 世界的アスリートがネガティブを断固回避する方法
「絶対に、シロクマを想像しないでください!」こう言われた人の頭の中には、必ずシロクマが想起されています。
これは『皮肉過程理論』といって、1987年にアメリカの心理学者、ダニエル・ウェグナーが提唱した「何かを考えないように努力すると、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を指します。
この理論は、スポーツメンタルトレーニングでも大切にされている理論で、スポーツ現場では、言葉の使い方に注意してもらっています。
緊張するな。ビビるな。三振するな。キャッチミスするな…
絶対ネガティブな想起をしてしまいますよね。
レモンを口の中に入れたイメージをすると、唾液が出てくるように、イメージすると身体は後からついてきます。このような特徴を考えると、試合や練習中に使う言葉は、
リラックス!楽しんで!ボールを見て!正確なキャッチ!枠の中に入れてこい!!などなど、成功イメージが想起される言葉を使いたいですね!!
世界的なアスリートは、ネガティブなことが起きたら、断固として回避するコツとしてどう表現するのか?
試合で負けても決して、「負けてしまった」とはいいません。では、何というかというと、こうです。
「勝てませんでした」
テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手が、打たれて、たった4回で降板させられたときも、インタビューで「今日はずいぶん打たれましたね。調子が悪かったんですか?」と聞かれ、彼は「調子が悪かった」とはいいませんでした。
「調子が、よくはなかった」といったのです。
潜在意識にインプットされる言葉というのは、ほとんど名詞の部分なのです。
だから「負けてしまった」といえば、「負け」という言葉がインプットされ、「勝てなかった」といえば、脳裏、すなわち潜在意識にファイルされるのは「勝」という部分のみ。「次は勝つぞ!」というメッセージが入力されます。
失敗した」は、「うまくいかなかった」。「悪い結果だった」は、「いい結果にならなかった」。「まずい」は、「美味しくない」・・・・・などなど。
何事にもプラスの言葉を使っていけば、必ず結果もプラスに好転していくでしょう。
さて、このような少し回りくどい言い方を、よく政治家がしていることに気づいたでしょうか?「悪い行為だった」ではなく、「適切ではなかった」など。
彼らは、ネガティブな言葉が自分だけでなく、相手にも影響を与えることをよく心得ています。有権者らにいいイメージを持ってもらうため、相手の潜在意識に好感を持てる言葉(印象)をインプットしているのです。
ポジティブな言葉は、自分だけでなく、相手にもプラスの印象で伝わりますから、ぜひ実践することをおすすめします。
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