
余はいかにしてブルーコーンに目覚めしか~鹿角ブルーコーン作り~序
鹿角タコス(仮)代表のらんです。
今回は、鹿角タコス(仮)の活動について皆様にご紹介できればと思い、これを書いています。鹿角タコスの活動はTwitterやインスタグラム、YouTubeの方で発信しておりますが、いまいち何をしているかがまとまっているようなものがないなということで、それをご紹介しようと思いました。(まずはフォロー等お願いします!笑)
我々鹿角タコスが行っている活動は主に2つあります。一つは、ブルーコーンを使ったトルティーヤチップス(通称ブルーコーンチップス)の開発です。もう一つは、ブルーコーンを使ったタコスを提供する料理店の開業です。この両輪で活動しています。
では、まずどのようにして、らんはブルーコーンに出会ったのか。これからお話します。
私は今、都内の大学院生(博士課程1年)ですが、その5年前、私がまだ学部2年生だったころ、ブルーコーンに初めて出会いました。出会ったきっかけは、私を指導してくださっていた先生(以下ブルーコーン博士:決してブルーコーンの研究をしているわけではありません。)が、アメリカからのお土産でブルーコーンチップスを私にくれたことです。ブルーコーン博士の研究室で16オンス(約450グラム)をものの30分で1瓶のサルサソースとともに食べつくしてしまいました。もちろん、はじめはブルーコーンチップスの真っ黒な色にはおっかなびっくり、慄きました。しかし、一口食べるとブルーコーンの魅力を感じ、食べれば食べるほど、取りつかれていきました。
私は、もとより、とうもろこしが大好きで、普段からとうもろこしの缶詰・家で作る焼きとうもろこし・ドンタコスなど様々な形でとうもろこしを素朴に楽しんでいました。(明らかな邪道と思いながらも、回転寿司の「コーン」も、一番初めに注文するほど!)
しかし、このブルーコーンチップスを食べ終わったときには、これまでのとうもろこし観は崩れてしまいました。ブルーコーンチップスは、味付けが控えめで、とうもろこしの甘みが直接楽しめました。初めてブルーコーンチップスを食べた印象は、濃厚なおかきのような味わいで、気付いた時にはなくなってしまう中毒性のある食べ物ということです。癖になったらやめられない...。以前アメリカにブルーコーン博士と行った際、朝ご飯を食べたそばからブルーコーンチップスを頬張ってしまい、取り上げられたほど....。もちろん、日本に帰国する際には、キャリーバックに入れられるだけのブルーコーンチップスを入れて、帰国しました。しかし、持ち帰るといっても数袋、ものの一週間でなくなってしまいました。どうしてもブルーコーンチップスを食べたい私は、どうにかして輸入できないかと悶々としていました。
そうこうしているうちに、ある鹿角の農家さんから思いがけないことを聞きました。実は、アメリカに行く一方で、鹿角にも同じ時期から年に数回ほど訪問させていただいていました。もちろんブルーコーン博士と一緒にです。(鹿角に出会って私は鹿角のことがどんどん好きになっていきましたが、そのことは別稿に譲ります。)
鹿角の訪問中に出会い、知り合った農家さんは、有機農法で作物を栽培されていたのですが、これまでとは別の作物も育ててみようか検討しているということを仰っていました。前日に、鹿角のとうもろこしを食べて、非常に甘くておいしいと感動していた私は、大変わがままながらも、ブルーコーンを育ててくれないだろうかと思ってしまいました!ついに、ここから鹿角でのブルーコーンプロジェクトがスタートしました。これが一年前の2020年のことでした。
これまで知り合った農家さんや道の駅で出会った農家さんにブルーコーンのお話をし、実際に輸入したブルーコーンチップスを食べてもらい、フェイストゥフェイスでお願いし、作っていただきました。
栽培一年目は、スタートが遅かったこともあり、十分には育ちませんでした。しかし、二年目の今年2021年は、十分に収穫することができました!
→タイトルの画像です。
現在は、都内のメキシコ料理店さんやお菓子屋さんにブルーコーンチップスやトルティーヤの試作やその他の商品開発をお願いし、専門家のお力を借りながら共に製作しています。商品化にはもう少し時間がかかりそうですが、ブルーコーンチップスを気軽に食べられる日を夢見て頑張っています!
〇タコス料理屋さん
もう一つ取り組んでいるのが、タコス屋さんです。ブルーコーンチップスの開発の前にも、ブルーコーンの魅力を知っていただく場を作りたいと思ったのが、きっかけで2021年の8月某日後生掛温泉に浸かってぼんやりと考えていた際にそのように思い至りました。そして、その時に話に乗ってくれたメンバーの一人が、調理担当の佐藤です。
佐藤とは、例のブルーコーン博士を通して知り合いました。このタコス屋構想が出来上がってからは、タコス作りのために週に2回以上はあって、タコスの開発をしてきました。(佐藤は、それ以上に自宅でタコスの開発を行っています。)
佐藤の自己紹介と料理への情熱はこちらから↓↓
そして、ある程度自分たちが作るタコスに自信が持ててきたために、まずは鹿角で皆様に試食会を開催致しました。
結果は、ボロボロでした。オペレーションから提供できた味まで、本当にすべてに問題があり、ただ作ることと提供し、食事全体のとして体験していただくこととの大きな差を痛感致しました。来ていただいた住民の皆様のご期待に沿えず本当に申し訳なく思います。
しかし、その失敗をバネに一同、これまで以上にタコス作り、そしてオペレーションの再編成に力を注ぎました。そして、そのシミュレーションに試行錯誤を重ねました。
そして、東京でも鹿角の活動を知ってもらおうと、イベントバーの門を叩き、一日店長(一日バーテンダー)をさせていただくことになりました。受け入れてくださったイベントバーさん、本当にありがとうございます。
12月2日(木曜) イベントバーエデン本店さん(@池袋)
来場者5名
12月10日(金曜) イベントバーエデン神田店さん(神田)
来場者10名
12月12日(日曜)イベントバーリコードさん(東村山)
来場者約20名
提供したものは、タコス(ブルーコーンとホワイトコーンのセット)、オレガノティー、アイリッシュコーヒー、アボカドプリン、ブルーコーンチップスになります。
イベントバーを開催するたびに、お客さんは美味しいと言ってくださり、協力してくださる方がどんどん多くなってきました。そして、鹿角の魅力も幾何かアピールできたのかなとも思います。東京での皆様と交流しているうちに、東京でもこのブルーコーンプロジェクトの報告会を定期的に開催したいなと思うようになりました。
もちろん、しばらくは鹿角に拠点を移すので、いつになるかわかりませんが、東京でのイベントバーもまた行いたいと思っています。
そして、最後のイベントバーが終わった日の夜、そのまま大阪に移動してこれを書いています。そうです、私は大学院生でもあります。大阪での研究を終えるとまた鹿角へと旅立ちます。
早く鹿角で満足いただけるタコスを提供し、ブルーコーンチップスが気軽に食べられることを夢見てがんばります~~~~~
らんたろ