2021年上半期個人的優勝ミュージックBEST10!
こんがお!
どうも、苗輪和音です!
気付けばもう2021年も半分過ぎましたね。早すぎるわ。なんでこんな早いんですかね?信じられません。皆さんはどうですか?「年明けから半年経ったってマ?」って実感してますか?実感してなくても別に何の問題もありません。ただ聞いただけなので。
さて、半年経ったという事はつまり「2021年上半期のミュージックが出揃った」という事でもあります。
という訳で今回は「2021年上半期個人的優勝ミュージックBEST10」を発表したいと思います!「優勝」と「BEST10」で矛盾してるという意見もあるかと思いますが、その辺りは理解してください。フィーリングで分かってくれると信じています。
それでは、早速発表に移っていきましょう!
※なお、発表順が1~10なのはこの企画がランキング形式ではなくあくまで個人的に好きな楽曲を順番に発表しているだけだからです。数字はただのナンバリングです。それぞれの楽曲に優劣をつける意図は全くございません。
注意事項はお読みになりましたか?
それでは、どうぞ!
『2021年上半期個人的優勝ミュージックBEST10』
1.創造/星野源
本企画のスタートを飾るのは「創造/星野源」です!
この楽曲は、任天堂が世界に誇る『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ誕生35周年を記念して作られた楽曲です。テレビCMなどで耳にした方は多いのではないでしょうか。
この曲を作った星野源は数々の名曲を作り出しているアーティストであり数々のテレビドラマや映画などでメインをこなす俳優でもあり文筆家でもあり…という様々な顔を持つ方ですが、実はかなりのアニメ・漫画・ゲーム好きでもあるのです。ファンの方ならよくご存じだと思います。
そんな星野源が作ったこの「創造」という楽曲には実にたくさんの仕掛けが施されています。詳しくは調べればたくさん出てくるので調べてみてください。面白いので。
単体で見れば「えっ?そんな変なものを?」みたいなものと新しいものをを組み合わせて作り上げられたこの楽曲は任天堂の「枯れた技術の水平思考」に合致した「創造」ではないでしょうか。
2.会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。 feat.長谷川白紙/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
続いては「会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。 feat.長谷川白紙/TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA」です!
今年でデビュー31年を迎えた世界を舞台に活躍するスカバンド・東京スカパラダイスオーケストラと唯一無二の才能を持つ22歳のアーティスト・長谷川白紙がコラボしたこの楽曲は、すごく衝撃でした。スカパラというとアップテンポでカッコイイ熱いバンドというイメージがありましたし、長谷川白紙にはクールでオシャレでカッコイイ上にポップというイメージを持っていたので、まさかその2つがこんなに見事にマッチするとはおもっていなかったのです。
しかもこの曲が凄いのは、「どちらかに寄せてもいないし呑まれてもいない」という所です。どちらもかなり個性の強い音楽をやっているのにそれが反発する事も呑みこまれる事もなく、かと言って妥協する訳でもなく、見事に混ざり合っているという所にとても感動しました。歌詞に込められたメッセージも深いのですが、そもそものこの2組がこんなにマッチしているという部分がすでに深いメッセージでもあると思います。
3.ひまわりマークをさがせ!/龍崎薫(CV:春瀬なつみ)
続いては「ひまわりマークをさがせ!/龍崎薫(CV:春瀬なつみ)」です!
現在漫画アプリ「サイコミ」にて絶賛好評連載中の漫画『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149』のコミックス第7巻(特別版)に付録として付いてくるCDに収録されているこの楽曲について、筆者も度々Twitterや配信で言及しているのですが、本当にいいんですよ。
「ゲームの曲だから」とか「アイマスの曲だから」とかそういう視点を抜きにしても楽曲の完成度が非常に高いのですが、歌っている「龍崎薫」というアイドルがどういったアイドルなのかを知っていれば知っているだけ凄まじい良さが出てくるんですよね。しかもこの曲が収録されているコミックスの内容はその龍崎薫ちゃんがメインで大活躍するエピソードなので、極端な話この巻だけ購入してこの曲を聴いても問題はありません。
そう考えると「キャラクターソング」というジャンルに含まれる音楽の中でもかなりの完成度を誇っている楽曲なのではないでしょうか。理論的な詳しい解説は出来ないので他の方にお任せしますが、この曲には一度聴くと離れられない魅力があります。皆も聴こうね!
4.ただ選択があった/重音テト
続いては「ただ選択があった/重音テト」です!
この曲に関してはもうなんて言えばいいのか分からないので、実際にYouTubeに投稿されている動画を観ていただくのが一番手っ取り早いと思います。まずは観てください。
観ました?
この楽曲を凄く簡単に説明すると、「16個のコードと15個の単語をそれぞれ組み合わせ、規則的なリズムと規則的なメロディーに組合わせる事で数学的に且つ映像を付ける事で視覚的に音楽を奏でている」という感じだと思います。ちょっと語彙力が不足していてどう言えばいいのか全然分かりませんが、とにかく凄い事をやっています。プロの人たちからすればなんでも無いような事なのかもしれませんが、少なくとも筆者は凄いと思っています。さっきから「凄い」しか言ってない気がしますが、それくらい凄いと思っているという事です。語彙力のある方の解説をお待ちしております。
5.Cry Baby/Official髭男dism
続いては「Cry Baby/Official髭男dism」です!
記事執筆現在好評放送中のテレビアニメ「東京卍リベンジャーズ」の主題歌として制作されたこの楽曲は、聴いた人全員の度肝を抜いたのではないかと思います。良い意味で予想を裏切られた人も多いのではないでしょうか。
では何故そんなに驚いたかと言うと、一番の理由はこの曲の「転調回数の多さ」です。その数なんと12回。機関車トーマスもビックリの転調回数です。
普通これだけ転調すると演奏している側も聴いている側も段々訳分かんなくなってきそうなもんですが、そうならないのがまずとんでもない技術ですよね。転調が持つ「引っ掛かり」を失わせる事なく過度に気持ち悪さを感じさせない事によりタイアップ先である「東京卍リベンジャーズ」の内容に上手い具合にマッチさせているのだと思います。楽曲全編を通して重苦しい雰囲気を纏わせつつ、ラスサビの最後の最後でまた転調し、さながら教会音楽の様な神々しい光り輝く雰囲気で〆るのは流石!と言わざるを得ません。個人的にOfficial髭男dismへの信頼が更に上がった楽曲です。
6.きらり/藤井風
続いては、「きらり/藤井風」です!
この楽曲は、Honda「VEZEL」のCMソングとして書き下ろされた楽曲で、藤井風初のCMタイアップ楽曲でもあります。
藤井風という才能が広く世間に認知されるようになって約1年が経ちました。そこで車のCMとタイアップというのはもう完全に分かってますよね。持ってる人はタイミングも持ってるんですよね。まだ知らない人は公式YouTubeチャンネルで色々聴いてみてください。ハマる人は抜け出せなくなります。
さて、この楽曲の何が良いかというとまあ全部です。テキト~な事言いやがって!と言われるかもしれませんが、もうそうとしか言いようがないのです。完璧に完成されているのです。そんな事あるの?と思われるかもしれませんが、たまにあります。才能ある人のやりたい事と世間が求める事が合致した時にとんでもないものが生まれるのです。
昨年末のnoteでも書いたのですが、藤井風の才能というのは作曲や作詞、シンガーと全てにおいて誰にも真似できない超ド級の才能です。だからこそこう書くしかなかったのです。許してください。決して低い語彙力がなくなったという訳ではありません。
7.踊/Ado
続いては、「踊/Ado」です!
この楽曲は、NHK総合テレビにて放送中の番組「夜光音楽 ボカロP 5min.」のテーマソングとなっています。
昨年「うっせぇわ」で一躍世界を席巻するトップシンガーとなったAdoとボカロPとして今や確固たる地位を築いたDECO*27が作詞、同じくボカロPとしてデビューし今や様々なアーティストへの楽曲提供も行っているGigaと10代の頃よりプロの世界で活躍し続けている音楽プロデューサー・TeddyLoidが作曲、編曲を担当しているこの楽曲は、一聴で脳を鷲掴みにされる攻撃力があります。
ジャンルとしてはエレクトロ・スイングが近いのかなと思いますが、まあ歌うのがとんでもなく難しい。以前から「一曲の中での歌い方が千変万化」と言われているAdoですが、ここに来てその才能に更に磨きがかかり昇華されていると思います。そもそも「歌い方」だけじゃなくて「声質」そのものが変わっているようにも思えます。それもこの領域まで来ると恐らくシンガーの技術というよりも声優の技術に近いと思います。だからこの楽曲はある意味では「踊」という楽曲を複数のキャラクターが歌っている「キャラクターソング」という印象を受けます。その技術を18歳で持てているというのは本当に恐るべき才能だと思います。この楽曲を皮切りに新しい時代が始まっていくような予感もします。今後がとても楽しみです。
8.例えば/花譜
続いては、「例えば/花譜」です!
この楽曲は、執筆現在放映中のアニメ映画「映画大好きポンポさん」の挿入歌として制作された楽曲です。
2018年末にバーチャルシンガーとして鮮烈にデビューを果たし主にオリジナル楽曲や「歌ってみた」動画などで大活躍中の花譜とボカロPとして物語性の高い楽曲を制作し主に中高生からの絶大な支持を得ているカンザキイオリのコンビの手により生み出されたこの楽曲。
この曲だけでも聴いていて充分に完成度が高いのですが、この楽曲が挿入歌として使用される「映画大好きポンポさん」を知っていると解像度が格段にアップします。
そもそも「映画大好きポンポさん」がどんな内容かを簡単に説明すると「若すぎる天才敏腕映画プロデューサー・ポンポを主軸に映画を愛し映画監督になる夢を抱く青年・ジーンや映画のヒロインに憧れ俳優を目指す少女・ナタリーなどの人々が織りなす映画への狂気と愛に塗れながらも夢を追う物語」という感じなのですが、この楽曲に描かれる「得も言われぬ孤独と不安に苛まれながらもあの時見えた光に向かって向かっていく姿」というものはまさにこの映画でスポットの当たるジーンとナタリーの歌なのです。つまり挿入歌として完璧で最高なのです。
そしてこの楽曲の真骨頂はもう1つあります。それは「夢を追い続ける者の孤独」と「その孤独を知っている者」の両方に突き刺さる新しい形の歌だという点です。誰に対しても当てはまるような言葉ではなく、何かを目指して走ってきた者にだけトゲのように突き刺さるこの形はあまり類を見ない新しいものではないかと思います。そしてそれを歌う花譜の震えるような歌声がより作品が持つメッセージ性を高めていると思います。単純にカラオケが上手い人ではなく、歌の持つ意味を届けるシンガーとしての才能が溢れ出しています。アーティストの系譜としては中島みゆきやamazarashiといった系譜なのではないでしょうか。
「映画大好きポンポさん」という作品は決して万人受けするような作品ではありません。しかし、この楽曲と同じように何かに向かい続けた者の心に強く深く突き刺さる作品です。ちなみに筆者はまだ観に行けていません。どう頑張っても都合がつかね~!助けてくれ~!
9.ソナー/水瀬伊織(CV:釘宮理恵)
続いては、「ソナー/水瀬伊織(CV:釘宮理恵)」です!
この楽曲は、『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 4 12 水瀬伊織』に収録されている楽曲です。
『アイドルマスター』シリーズの始まりのメンバーであり「765PRO ALLSTARS」と呼ばれる13人のアイドルたちの新ソロ曲が収録されているこの『MASTER ARTIST』シリーズで満を持して発表されたこの楽曲は、試聴動画が公開された時からかなりの反響を受けていました。
その反響の理由として一番大きいのは、「現在流行しているオシャレなバンドサウンドと水瀬伊織の親和性」ではないかと思います。
水瀬伊織というアイドルのソロ持ち曲はオシャレではあったのですが、今回のようなバンドサウンドを大きく取り入れたものはありませんでした。「DIAMOND」や「地球ミラーボウル」に代表されるようなキュートでポップなオシャレさがある意味持ち味として広く認知されていましたが、この楽曲のようなクールでポップなんだけどどこか尖ってるみたいな持ち味が楽曲で披露される事はあまりありませんでした。しかし『アイドルマスター』というコンテンツがスタートして15年を経て尚もアイドルの新たな一面を出してくれる事にいちファンとしてとても感動しました。アイドルも一緒に成長しているのです。
試聴動画で聴いていただければ分かると思いますが、イントロの時点でめちゃくちゃオシャレです。そのオシャレ感をしっかり芯に置きつつ現在流行しているような何処か影を匂わせるバンドサウンドで包む事で半端じゃないカッコよさが溢れています。そして発売されてFULL ver.を聴いて一番驚いたのが、2番終了直後のセリフ部分です。アイマスの曲でこういったポエトリーリーディング的な手法が取り入れられているのは別に珍しい事ではないのですが、この部分の歌詞もしっかり歌詞カードにしっかり書いてるんですよね。という事はここも含めて1つの楽曲な訳です。かなり全体的に難易度の高い曲になっていますが、それを歌いあげている水瀬伊織の実力と成長も含めて選びました。この曲めっちゃ流行ってくれんかな。
10.さんさーら!/ARuFa
最後は、「さんさーら!/ARuFa」です!
中学時代にブログを始めた事をきっかけにインターネットにどっぷりハマってしまったインターネット大好きバズり魔ウェブライター・ARuFaが20代最後の記念として発表したこの楽曲。その経緯もさることながらこの楽曲を作っている人たちも凄まじいのです。
作詞はなんとあのピノキオピー、そして作曲はあの田中秀和です。しかもピノキオピーとARuFaは数年の間柄です。なぜそのお二方が制作に協力してくださったかやどうやってこの楽曲が出来上がったかという経緯はARuFa本人が所属する株式会社バーグハンバーグバーグが運営するサイト「オモコロ」にて記事にしていますので、そちらを参照いただきたいと思います。
https://omocoro.jp/bros/kiji/278460/
さて、この楽曲のどこが凄いか。それはARuFaとしっかり話し合ってピノキオピーが書いた歌うのが難しめな歌詞でも聴いた人たちが揃って「訳分からん!」と驚いていた田中秀和の天才的なコード進行でもなく、それらを咀嚼して歌う事の出来たARuFa本人のおおよそ一般人とは思えないずば抜けた歌唱力です。
確かに昔からボカロを使った楽曲を自ら制作したり事あるごとに色んな歌を歌いまくってたり更にはこれまでにシングルCDを2枚発表しているとはいえ、ここまで安定した歌唱を披露できるのは最早一般人ではないと思います。じゃあなんだと言われても分かりませんが、とにかく音程に沿って歌うだけでも難易度が高いこの曲で表情や感情が分かるアクセント付けや息の抜き方、入れ方にハモリの安定感と挙げればキリがないほど歌唱テクニックが詰まっています。極端な事を言うとARuFaを知らない人が聴いたらプロの歌手が歌っていると勘違いするでしょう。
悪いことは言わないから一回聴いた方がいい。マジで。
さて、ここまで『2021年上半期個人的優勝ミュージックBEST10』をそれぞれ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ここで紹介する事が出来ませんでしたが、今回紹介したような既に広く名が知られている方だけではなく、まだ名を広く知られていないだけの才能溢れる方々もたくさんおられました。そういった方を見つけるのも楽しみではないでしょうか。
今回はこちらの都合上10曲しか紹介する事が出来ませんでしたが、本当はもっと聴いてもらいたいし凄いと思っている楽曲は存在します。もっといろんな音楽を聴いていきたいですね!
下半期もどうなっていくのか非常に楽しみです!
今回はここまで!
それじゃ、おつがお~!