初めてコミュメモを使った時の話 1/1

初めて使ったコミュメモ。
この時の息子のとった行動が、私には衝撃的だった。
コミュメモをしばらく使い続けてみようと思ったきっかけになったことを、忘れないうちに書く。

後から娘がスタンプ押しまくって見えづらい。。

2024/1/1。
お正月なので、我が家と妹家族が実家に集まっていた。
その日の帰りのこと。
実家には最寄り駅が2つある。
それで、質問に
「どっちのえきからかえる?」
と書いた。
選択肢は、A駅とB駅。

私は、帰宅経路に拘りがちな息子の意見を聞くために、このメモを書いて息子に渡した。

その後。

息子はメモをしばらく眺めたあと、年下のいとこに向けて、「どっちがいい?」とこのメモを見せた

!!!

この展開は衝撃。
息子が、自分から、問いかけてる。
苦手なはずの、年下の子どもに。
こだわりがあるはずの、帰宅経路のことを。

「自分がどうしたいか」だけでなく、「他の人がどうしたいか」ということについて、考えられている。
自分と他人の希望が違うかもしれないことを、おそらくわかっている。

何より。
他の人の意見を聞こうとしている!!
彼がそう思ったのは、この日が初めてというわけではないでしょう。
もっと前から、思う機会があったはず。
現に、妹には訊ねることがあるし。
でも、たまにしか会わないいとこに意見を聞くなんて。

メモがあったから聞けたたんだ。
おそらく、今までは他の人の意見を聞いてみたくてもどう聞いていいのか(問いかけていいのか)わからなかったんだと。
伝わらないかもしれない不安があって、聞くに聞けなかったのではないかと。
(彼の話し方は抑揚に乏しく、喋っても伝わらないことがしばしば。)
メモがあることで、彼は問いかける方法を手に入れた。
だから実際に発信することができた。
発信してくれたことで、私は息子に他人の気持ちを尊重しようとする心があるのだと、はっきり思えた。

そうか。

コミュメモは、大人発信で使うばかりのものじゃない。
始めのうちはそういう機会が多くても、これは子どもが自分発信で使えるようになるためのものだ。
大人が伝えたいことを伝えるためだけじゃない。
聞き出したいことを聞き出すためだけじゃない。
子ども本人が、伝えたいことを伝え、聞いてみたいことを聞くためのものだ。
そりゃそうだ。
コミュニケーションは、必ず双方向だから。

当たり前のことなんだけど。

彼が思っていることを、私は自分で思っていた以上に知らないし、
私が彼に伝えたいことも、たぶん思っている以上に伝わってなかった。

なんてことだ…

以上が、コミュメモを初めて使用した時のエピソードと感じたこと。
コミュメモ、思ってたよりずっと深かった。
筆談をナメてた。
これは、やるしかない。
今はそう思ってる。

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