カナディアン・トラディション/Thanks giving Day 1
サンクス・ギビングデーが近い。
え?11月じゃないの?って?
それはアメリカ合衆国でのことです!
こちらカナダでは10月の第2月曜日。
サンクスギビングはどうするの?
夫ジェイが亡くなってひとりになってから周りの人が聞いてくれる。
日本でいう、お正月はどうするの?だろうか。
家族が集うホリデーである。
しかし実際のところ、ジェイと一緒にこの10月の収穫ホリデーに特別トラディショナルなお料理を作ったことはなかった。
私はそれを知らないしジェイは意に介していなかったのである。
だって彼はアメリカ人ですから~(笑)
一応ここんところちゃんとこだわっておきます。
というのも私たちがパートナーになったかならないかの頃、日本の新年に合わせて一緒に日本帰国したいとジェイに話した。そのころまで私は毎年おせちを作って家族で新年を迎え、それは子供のころから続けられているイベントだったのだ。
ところがジェイの予定がうまく合わない。
するとジェイはいい考えがひらめいたとばかり、
じゃあ2月のチャイニーズ・ニューイヤーに合わせて帰国する?
それじゃだめなんです~!(# ゚Д゚)🤬
というわけで、アメリカンな夫を尊重して(ということにして・笑)私はカナディアンのサンクスギビングを知らないままここまで来た。
アメリカのと何か違うの?(そんな事を言ってはいけません!作るお料理ほぼ同じ・・のように見え・・たとしても)
日本の新年のお祝い、チャイニーズのと何か違うの?なんて聞くようなものですから。
そこで今年は、カナディアン・トラディションにチャレンジしたい!
友人レノアに聞いてみた。
代々作ってきたレシピを何か教えて。
と言ってもアメリカ人のおばあちゃん、イタリア人のおじいちゃんを持つレノア。両親の代からの”生まれも育ちもカナディアン”である。
去年サンクスギビングデーに合わせてレノアが持ってきてくれたもののひとつに、Mincemeat tart(ミンス・ミート・タルト)があった。
だってミンス(細かく切った)ミート(肉)という名前ですから、当然なにかしらお肉が入っていると思うでしょう?ところがそれは
甘いフルーツタルト。
むか~しは肉が入っていたのかもしれないけど、私たちが言うミンス・ミートはこれなの。
と言うわけでそのちょっと奇妙な、名前と中身が一致しないタルトの作り方を教えてもらうことにした。
フルーツにはcurrant(スグリ)を利用するらしいがストアではあまり見かけない。既成のジャーに入ったものを利用することに。
保存剤など入らない自然の物を探してくれた。
まずこのジャーのすでに甘く煮込まれているフルーツにリンゴを加える。
そしてレモンジュース、シナモン。レモンジュースは味を確かめながら加える。
レノアのママの口承レシピ。
フォークで底を所々突いてからタルト生地の空焼き8分。
冷ましてから中身を詰めていく。トッピングも忘れずに。
177Cのオーブンで30分ほど焼く。
途中様子を見ながら。
待ち時間はコーヒータイム。
ね~ちょっとちょっと~これ美味しいのよ~試してみる?
とレノア。
確かパンプキンスパイスとあったはず。
シナモンとクローブも入ったクリーム。
ジャミィもスナックタイム。
フィリングがくつくつ言うのを確かめて、トッピングの飾りがこんがりしたら出来上がり。
じゃじゃ~ん🎶
サンクスギビング?
仕事かも?でも料理するんだったら何か肉を提供するよ
会社が毎年肉のセットをくれるからね
と言ってくれたのは湖畔の家の間借り人ハンターE
肉のセットってこの時代に現物支給?
それでなくても冷凍庫には
ハンティング成果の
ムース(moose ヘラジカ)と
グース(goose)と
グラウス(grouse鳥の仲間)の肉の塊がカチコチになって入っている。
近いうちにシカもやってきそうだ
さて、どうしよう?
日曜日には友人の家族を招待することにしている。