湖畔だより。その後10 緩やかに食べ物ネタ
素晴らしい晴天である。
気温も15Cに上がりそうである。
途端に半そででジョギングをしている人を見かける。
カナディアンは一瞬たりとも太陽の恩恵を逃さない。
今日はスーパーマーケットめぐり。
東京にいる娘のアーニャが、最近オーガニックの食品にハマっているので
色々買い集めて、送る予定である。レンタカーのあるうちに。
夫は、オーガニックコットンだけでなく、抗生剤不使用の鶏肉とか、遺伝子組み換えのないオーガニック野菜の仕事に携わっていたこともあって、私もパッケージの表示を気にするようになった。
Non GMO、遺伝子組み換えのないものや
これらのオーガニック認証マークをチェック。USDAはアメリカのものである。
さて、Sobeysでもオーガニックやグルテンフリーセクションがあるが、私の御用達はGoodness Meである
こぢんまりとした店内
私はこのお店で、grass fed 、つまり牧草地の草を食べて育った牛のミルク、ヨーグルト、バター、そしてもちろん肉、の存在を知った。
牛さんて普通、牧草地にいるのではないの?
と思ったのはあまりにも無知だったかしら
わざわざ表示があるということは、そうでないものがいるということである。
さて、以前、チョコレートミルクにハマっていた夫。ちょうどセールになっていたGrass fed…のを買ったのはいいが、よくみると
Water buffalo
とあるではないか。
つまり水牛のミルクである。
最後まで読めないそそっかしい私、ここでもやってしまった。
おまけにhomogenized されていなくて、つまり脂肪分が分離していて、私も夫もとても飲めなかった。Wendieに話すと大笑いである。
いったいこれはどうやって食するべきものなのか、今もってわからない。
さてGoodness Meでの私のお気に入りは
ビーツ入りのサワークラウトである。
最近ジンジャー入りのも発見した。
夫と、あのストーンヘッドのキャベツを刻んで、サワークラウトを作ろうとしたが、ちっとも発酵が進まず失敗した経験がある。
商品の棚を見ているとひとりのおばさんが、
サワークラウトもプロバイオティックの食品?と聞いてきたので、このジンジャー入りのを薦めておいた。750mlで$11(カナダドル)するので安いとは言えない
これをアーニャへ送る荷物に入れようかどうか迷っている。
スーツケースの中でキムチの発酵がすすんで(?)爆発していたという話を友人から聞いたことがあるのだ。
さて次はNew MarketのSuper Store。
夫がNew Marketに行くと言ったとき、てっきり新しくできたマーケットだと思っていたら、地名であった。夫のレストランがあった場所である。
そんな小さな町の名前、誰も知らないだろうと思っていた。そうしたら空港のイミグレーションで夫の職業を聞かれた時、審査官が当然のように知っていて驚いたことがある。
そこここで、夫を侮っていた私である。
さてそのNew MarketにあるこのSuper Storeはhuge という言葉がぴったり。
凄く、を超えて広い。
端までたどり着けるかと思うほどの冷凍食品セクション。
ケーキの種類も豊富。
かなりの甘さが想像できる。
ここのオーガニックセクションでは、ナッツやスナック類を買う。
ケールのチップスなんていうのも見つけた。
結局アーニャへの荷物は、
瓶詰アーモンドバターやココナッツフラワー、デイツシュガー、グルテンフリー用にひよこ豆の粉など重い物ばかりで12kgとなってしまった。
さて先ほど ケーキの甘さのことを言ったが、恐ろしい事に、私はそれに慣れつつある。
カナダの伝統的なスイーツに バタータルトがある。ホリデーシーズンが近づくと、あちこちで売り出されているし、あの店のバタータルト、というものを人々が持っている。甘すぎる、と言うと、気分を害する人がいるくらいの、カナディアンのバタータルトである。ジェニファーおススメのSweet ovenで初めて買って食べた時は、文字通り死ぬほど甘くて、卒倒しそうになった。
それがしかし、今や私のお気に入りのひとつである。
Goodness Meと同じモールにあるので、もちろん買った。
色々な種類のバタータルトを置いている。
六個買うと割安である。
ココナッツをふたつ、ウィールナッツレイズンをふたつ、そしてコーヒー、初挑戦のオレオ。
さすがに続けて食べられないので、半分は冷凍にする。
こんな風に食べ物の事だけを考えるのは、穏やかな一日である。それを静かに享受したいと思う。
マーガレットが来てくれた時、今まで大変だったのだから、もうゆっくり自分の時間を過ごせばいいのよ。そう言ってくれた。
あの、予想外の事が起こると予想しておけば当たる、という日々は、懐かしくも、悲しい。
エアカナダのトロントー成田直行便がキャンセルになった。12月の帰国用に予約していたフライトである。感染が広がって、政府の要請、とある。代わりに一日遅れでバンクーバーレイオーバー便がオファーされているが、朝7時という早さである。さてどうしたものか。
しかしこんなことも、もう予想の範囲内である。
そんなことよりも、バタータルトを食べて過ごそう。
今日はどれにしようかなあ
日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。