昔から1番になりたかった私、なんやかんやで1番になれちゃった(多分)
ここ1ヶ月で仕込みの作業をメインで担当するようになった。
最初は全ての動作が手順書を見ながらやってもあまりうまくいかず先輩上司の手を有らん限り借りて行っていたが、やっと手順書から目を離し、なるべく手を借りずに手が覚えた感覚で一日を終わらせられる日が増えてきた。
今日はこの作業のこの部分の効率が悪かった、
ここは注意しないと二度手間になる、
などと毎日毎日反復での作業のおかけでミスも少しずつ減ってきた。
そんなこんなで熟成が終わり自分の手で作ったクラフトビールが店頭に並ぶようになった。
併設されているレストランでビールを旨そうに飲む客を見ると、それは私が作りました、
頭の中で生産者の顔のシールが思い出されるようになりました。農家ではないけれど。
今日は上司に今現在、ここ1ヶ月日本の中小クラフトビール会社の中で俺が1番仕込みの回数が多いと思うと言われた。
俺が1番、そう、1番だ。
1番なんて人生の中で取れた記憶がまるでない、
元々仕事が無いに等しいような仕事をしていた自分が
コロナ禍で失業者が増えてるなんてニュースを横目にしながら
ポッと入った会社で毎日汗をかいて働いて日本で1番、
そう思うと毎日続くそこそこハードな仕事も悪くはないなと思うのだった。
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