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どうして会計は必要なの?
レシートの整理や帳簿づけ、確定申告のためだけに仕方なくやってるけど、本当は面倒くさくてやりたくなーい、っていう個人事業主の方、きっと多いですよね?
でもビジネスをする上で、会計はとっても大切なものなんですよ!
今回は、そんな「記帳なんて確定申告するためのものでしょ?」と思っている方のために、会計がどんなふうに大切なのか、お話ししたいと思います。
2つの会計
「会計とは何か」を簡単に言うと「お金(やモノ)の動きを記録すること」です。
そして、この会計は、「自分のため(社内)」と「自分以外の人のため(社外)」の2つに分かれます。
自分のための会計は「管理会計」と言って、去年や先月と比べて、売上や経費、お金やモノが、どれだけ増えたり減ったりしたのかを、ビジネスする上での資料として使います。
お母さんが家計簿をながめながら「あら、今月は外食が多かったから赤字だわ。来月はその分切り詰めなきゃ」なんて言っているのは、こちらの「管理会計」です。
管理会計は義務ではないので、「数字は苦手だから、うちはどんぶり勘定で構わないんだ!」という方は、「自分のための会計」はしない、という選択をするのもアリです。
ですが、「自分以外の人のための会計(財務会計)」は法律で決められているので、必ずやらなければなりません。
この「自分以外の人」のことは「ステークホルダー」といい、「個人や企業の活動に対して、直接的・間接的な利害関係にある人や組織」のことを指します。
具体的には、「投資家」や「株主」、「顧客」や「取引先」、「買収を考えている企業」、「就職を考えているリクルーター」など様々ですが、個人事業主のみなさんに関係してくるのは、確定申告をして税金を納める「国」と、融資をしてもらう「銀行」になるかと思います。
税金は、ビジネスで儲けた金額に税率をかけて計算するので、いくら儲かったのかを国(税務署)に報告しなければいけませんし、融資をする銀行は、「貸したお金が返ってこない」なんていう事態を防ぐためにも、健全に事業を営めているかどうか、財政状況や経営成績を見て、お金を貸しても大丈夫か判断します。
なので、正しく適正に、会計業務を行う必要があるんですね。
ちなみに、払う税金を安くしようと、儲けを少なく報告するのが「脱税」、経営成績を実際より良く見せようとするのが「粉飾」です!
プロの助けを借りる
会計はビジネスの「成績表」みたいなものです。
「会社の健康診断」という言い方をする方もいらっしゃいます。
先ほど「自分のための会計」はしなくてもいい、と言いましたが、ご自身のビジネスが健全に営まれているかどうかを数値で表せるのが会計です。
数字が苦手だったり、作業が面倒くさかったり、そもそも財務諸表の読み方が分からない、という方は、得意な人に任せる、信頼できるプロの力を借りる、という方法もありますので、ぜひ「生き物」であるビジネスに愛着を持って、気にかけてあげてくださいね。