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おいしいコーヒーで紡ぐ、クラウドワークスのブランドのつくりかた。

この記事は、2020-1-28に他ブログで書かれた記事の転載です

こんにちは。チーフデザイナーの上田と、アートディレクターの多田野です。

最近、環境にやさしくて履き心地のよいシューズブランドを展開する Allbirds の日本1号店オープンが話題になりましたね。いつも混み合ってるようです。

社会や地球環境がサステナブルであることを大切にするブランドが好きなのですが、最近のイチオシは Rus jewelry というサステナブルジュエリーブランドでして、リサイクル素材を使ったプロダクトなのに、リーズナブルな値段で、デザインがかわいいのです!もしよかったら、チェックしてみてください。

...さて、みなさんの会社では、どんなことをブランドとして大切にしていますか?

この記事は、「ブランドとして大切にしたいこと」を、みんなでおいしいコーヒーを片手に明文化した話を、綴ってみたいと思います。

なりたい姿といまの姿のギャップ

いきなりですが、弊社のビジョンは、「働き方革命|世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」です。

そんな想いのもと、つい先日リリースしたハイクラスな人材と企業をつなぐ副業マッチングプラットフォーム「クラウドリンクス」をはじめ、多くのプロダクトを運営する弊社ですが、社名と同じ名前、創業以来のプロダクトのクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」では、2018年の夏頃に、会社の理念と紐付くかたちで、プロダクトとしてのビジョンをつくりました。

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ミッション&ビジョンのピラミッド構造

それが、「会社員とフリーランス両方に、それぞれのよさが提供され、ギャップがなくなった世界をつくる。」というものです。

ここでいう「フリーランス」には、エンジニアやフォトグラファーなどのわかりやすいフリーランスだけでなく、在宅ワーカーなど「雇用されていない働き手すべて」を含んでいます。

なんのためにプロダクトを運営しているのかが明らかになったことはよかったのですが、あわせて、なりたい姿といまの姿の差があることも分かってきました。

ブランドづくりがうまくいっていない?

そんな中、デザイナーとして問題視したことが、残念ながら、プロダクトしてのコミュニケーションやユーザーに与えたいイメージの方針が曖昧である、ということでした。

せっかくの魅力が、伝え方、伝わり方によって価値を半減させてしまってるのではないか、というものです。

クラウドワークスのデザインチームでは、このことを「ブランドづくりがうまくいっていないからではないか?」という仮説を立て、プロジェクトチームを発足。

ブランドとは何か?という根本的な問いから検討を進め、そこから大切にしたいキーワード、プロダクトの人格やトンマナについてのブランドアイデンティティを明文化しました。

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ブランドアイデンティティとして定めたアウトプットの一部

このキーワードは、ブランドづくりのアウトプットの一部です。こういったものを定めるうえで、「ブランドとはみんなで作りあげるもの」という考えのもと、ブランドをみんなで共創するために「ブランディングカフェ」なるものを、企画しました。

おいしいコーヒーを片手に、ブランドについて話し合う

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カフェの看板

クラウドワークスのブランドづくりのプロセスにおいて、もっとも工夫し、社内でも好評だった施策が、「おいしいコーヒーを提供する特別なカフェをOPENした」こと。

え?仕事中に遊べてうらやましいです!って?...たしかにそうやって言われると遊んでるようにしか聞こえないかもしれませんが、実はこのカフェでは1つだけ、とあるルールをつくりました。

おいしいコーヒーと引換えに、「クラウドワークスの10年後のあるべき姿」を付箋に書く

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付箋を書く様子をパシャり

そう、カフェのお客さま(社員)には、おいしいコーヒーを提供する代わりに、「クラウドワークスは、10年後にどうなりたいか?」を付箋に書いて、引換券としてホワイトボードに貼ってください、とお願いしました。ちょうどコーヒーを淹れるのに数分かかるので、待ち時間を使って、付箋を書いてもらいます。

すると、自然とカフェはブランドについて語り合うステキな空間に。

いわゆる会議室に集まって話し合う重々しい雰囲気ではなく、リラックスした空間で自然と会話が生まれたからこそ、普段はなかなか言いづらいみんなの本音を引き出せたのかなと思います

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余談ですが...。ぼくは、デザインの価値って本質的にはこういうことだと思っています。

目的に対して、気づいたら目的を達成してしまっているような体験をつくること。振り返ると、楽しかったなと思えること。人や生活にやさしいアプローチで、必要な効果を出しにいくこと。一見遠回りのように見えるんですけどね。

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わいわい、がやがや

さっそく実践したテレビCMのアートディレクション

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テレビCMのキービジュアル

クラウドワークスでは、今年の1月から、はじめてのテレビCMをスタートしました。まずは、地方の一部地域で放送中です。

今回のテレビCMの映像やグラフィックを中心としたコミュニケーション全般の過程では、「クラウドワークスのブランドとして大切にしたいこと」を反映しています。

たとえば、クラウドワークスは、能力や性別に「境界のない」ダイバーシティを大切にするプロダクト。

・差別や暴力など、ネガティブなコミュニケーションは避ける。
・ITのリテラシーのレベルに配慮した、平易で分かりやすい言葉づかい。
・会社員=男性のようなステレオタイプはNG

といった論点を出しながら、制作をしています。

代表の吉田からも全体のクリエイティブについて上記のようなディレクションがあり、クラウドワークスとして伝えたいイメージについては、映像からグラフィックまで、一貫したコミュニケーションができたのではないかと思います。

「親しみやすい」「分かりやすい」とTwitterの声。大切にしたいことです。伝わってよかった!ありがとうございます!

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テレビCMのアートディレクションを担当したチーム

まだまだ、これから。ほんとうに、これから。

...と、ここまでキレイなことばかりを書いてしまったのですが、ぶっちゃけ、クラウドワークスのブランディングはまだまだ、これから。ほんとうに、これからです。

ビジネスとの両立、システムの負債、いろいろな現実と向き合うこと。大変なことが多くて日々頭を悩ませているのですが、難しいからこそ、そんな状況の打破にチャレンジできるおもしろさがあります。

そんなクラウドワークスにちょっとでも興味を持ってくださった方がいれば、気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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