子供にはわからないようなことを子供の頃に触れるワケ
は、あるのだろうかと思ってきた。子供の頃に学校で触れるようなことの半分くらいは、その時の子供心にはわからないことが多いけど。でもいまは、いや、その意味はあったのだろうなと、そう思っている。
メタルギアソリッドを生んだ小島秀夫が、過去に触れた本や映画について書く(これが本当に逸材)『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』を読んでいると、中島敦の『山月記』が出てきた。
『山月記』は、詩人を志して挫折した男、李徴が虎になってしまう短編小説で、名前を聞いたことがあるひとは多いと思う(授業でやったから)。私に限っては、何故か知らないけど(あれだけ全く勉強をしたことのない子供だった私でさえ)記憶の片隅にあり、内容は全く覚えていないものの、授業で触れたことだけは強く印象に残っていた。子供心には、何にもその作品については、わからなかったのだと思う。
山月記、何か印象に残っているから、今度買って読んでみようとか思いながら自分の部屋の本棚をなんとなく見ていたら、なんと、そこにあったのである。
そういえば、
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