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視録的運動(シロクテキウンドウ)

スポーツのストーリーテリング記録運動。スポーツ領域のブランディングやデザイン、写真や映像、ストーリーテリングなどを考察するWebマガジンです。 powered by vennn
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2025年1月の記事一覧

『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』荒木飛呂彦|「融合」に向かうつながりを見つける

視録的運動のブックレビューシリーズ。デザインやクリエイティブ、ブランディング、アートなどに関する本で、読んで勉強になったものを共有していきます。 *** 私、恥ずかしながら漫画というものを全く読まなくて、嫌いとかではないし読みたい読みたいとは思っているんだけれど子供の時に漫画という文化と接さなかったこともあって、大人になってからなかなかタイミングを掴めずにいます。 そんな僕が漫画の書き方の本を読んで、それはそれは有意義だったのでここに書いていきます。

「上映会(みんなで観る)」の効能

スポーツというものを「市場」や「産業」あるいは「ビジネス」という言葉と並べる時、「観る」という動詞が常についてまわります。基本的にスポーツというもので上記したような価値を創出する場合、スポーツをやっているところを観てもらって、そこに金銭的な価値を見出す、という基本構図があります。

「なぜアンダーアーマーはこれまでカルチャーシーンと距離をとっていたのか」

スポーツブランドがサッカーのコミュニティやカルチャーブランドとコラボレーションをする動きは、SNSの普及に伴ってサッカーのユニフォームや関連するアイテムをファッションとして楽しむ人々が市民権を得てからでした。 スポーツブランド側は、そのような層にリーチするためにコミュニティに寄り添うようになります。最近では、ランニングカルチャーにおいてもスポーツブランドがコミュニティにアクセスすることでマーケットを確保しようとしています。 サッカーのそれは、もう数年前から当たり前のように

「会場に足を運んでくれ」をどう言うか問題

2025年に心掛けていきたいこととに、自分たちが作ったもの、自分たちがデザインしたもの、自分たちが世の放ったものが「人の行動を促すか」という観点を持ち続ける、ということがあります。 お前が表現したものは、人々の行動を変えることに至るかどうか。 そういった意味でいうと、僕の関わる仕事では「どれくらい人に来てもらえるか」「集客にクリエイティブが関わっているか」という類の力試しをし続けたいと思っています。