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視録的運動(シロクテキウンドウ)

スポーツのストーリーテリング記録運動。スポーツ領域のブランディングやデザイン、写真や映像、ストーリーテリングなどを考察するWebマガジンです。 powered by vennn
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2024年6月の記事一覧

抽象化は時間を買う(稼ぐ)"Abstraction buys time."の意味

SNSに投稿されていたフォトグラファーのコメントが非常に良かったので、それを引用すると同時に、写真の「ブレ」と「枠」について書いてみたいと思います。 ブレた写真を撮る意味。デジタル写真を白い枠の中に入れる意味。多分これまで数え切れないほどの論考が出ているだと思うのですが、僕なりに考えてみているテーマです。 まず写真の「ブレ」について。技術的な側面で言えば、認知的根拠は置いておいて、適度なブレがある写真の居心地の良さ・収まりの良さといったらありませんが、しかし「ブレ」の周辺

「ボディメンテ公式」の日本語の使い方(文字の大きさとデザイン問題)

主にデバイス画面で見ることを想定したグラフィックデザインにおいて、いつも人によって意見が異なる事柄があります。 文字の大きさです。 小さな枠の中に情報を"適度に"入れなければならないとき、ある文字の大きさを「小さい」と意見する人もいれば、「そんなことない。デザイン的にはOKだ」と意見する人もいます。 そもそもこの問題がなぜ起こるのかといえば、言語的な問題が関与している考えます。色々端折って簡単に言うと「英語(アルファベット)」と「日本語」の構造やフォルムの話です。 英

MY FAVORITE GRAPHIC DESIGNER/お気に入りのグラフィックデザイナー

単純に、私が好きなグラフィクデザイナーと、その作品を貼るだけの回。

"クリエイターによく似合う"スポーツブランドの不在

「1017 ALYX 9SM」のデザイナーでクリエイティブ・ディレクターのマシュー・ウィリアムズとNIKEのコラボレーションを見て思うところがあるので、思うところを書いていきます。 なぜ日本のスポーツは"スポーツから出られない"のか? View this post on Instagram

『物撮りに「秩序」と「低予算」の両立を』"白って200色あんねん"

物撮りの「知識・技術」と「環境」がない場合、私たちスポーツ業界はいかにして物撮りに「秩序」と「低予算」の両立を実現したらいいのか。物撮りに秩序がないとブランドとしての質は落ちるし、かといって、異なるタイミングで撮影するたびに印象が変わっていたら(それを狙っている場合良いですが)、秩序がない状態になってしまいます。 それを解決するにはプロに依頼!となるわけですが、そこにはお金が必要になります。当たり前ですけど組織内に物撮りのプロ(あるいは相当)がいなければ「秩序」と「低予算」