息子の不登校と妻の退職~その①
息子が不登校になったのは1年生の5月~
それから約1年と5か月が過ぎた。
当時、私自身はすでにテレワーク中心の生活。
妻はフルタイムで柔軟な働き方はできるものの、出社が基本の仕事。
不登校当初は私がテレワークで息子を見ながら、
妻も時々テレワークを織り交ぜてくれて、二人で協力して対応。
当初は、Youtubeやゲーム漬けになることを恐れ、時々年休や半年休を駆使して、子供と出かけてみたり、遊んでみたりと、かなり必死で対応していた気がする。
とはいえ、妻が出社中心の生活だと、二人はすぐに限界に。。。
元々、そこまで仕事が好きではなかった妻。
ずっと辞めたいと思いつつ、16年くらい続けてきてくれていた仕事。
一人が余裕をもって子供に向き合うことの必要性を感じていた二人。
そこで、夫婦で相談して出した答えは、「妻の退職」
すでに限界の二人、迷っている猶予はなく、すぐに職場の上司に相談。
すると…
「事情が事情だけに、やめるのはもったいない」という上司。
かといって、子供の不登校を理由に取得できる休業、休暇は制度としてなし。
すると、上司が人事と話をしてくれて、人事部門に異動させてもらえ、テレワーク主体でかつ短時間勤務を許可してもらえた。
会社としては、短時間勤務の対応が法定以上で小学6年生まで可能。
1日最大3時間の短時間勤務。
ありがたい。会社に感謝だ。
とはいえ、元々は妻も会社を辞めたいと思っていたくらいなので、思いがけない人事への異動へ戸惑いは当然あった。
でも、本当に会社が嫌なのか、それまでの職務が嫌なのか、これははっきりさせる価値があるということで、社内異動を受け入れた。
仕事も一度心機一転、もう一度頑張ってみる。ということで。
(これで奇しくも夫婦ともに、人事部門(笑))
それが息子が1年生の8月。不登校から3か月が過ぎていた。
そこからは、妻がテレワークと短時間勤務を駆使して、強力な戦力となり、息子と向き合ってくれた。
もちろん私自身もテレワークを駆使して、息子対応、家事をこなす。
とはいえ、「二人ともテレワークの時間帯」が当然ある状態。
この妻の異動が第1の変化点。
正直、妻にスキマ時間が生まれることで、何かが変わると思っていた。
それからその次の第2の変化点まで1年を要することになるのだけれど、その1年で起きたこと。
・子供がゲーム・Youtubeにどっぷり浸かる。
・近くのフリースクールに通い、一時は楽しんで通ってくれるも、飽きと友達との相性で断念。
・市の支援センターにも一時は楽しんで通ってくれるも、同じく断念。
・ずっと家にいる生活に
ある意味、子供が不登校の状態に本人も親も慣れてしまい、ルーティン的に時が淡々と流れる。
もはや、親として、無理に学校にいく意味は全く感じていない。
むしろ息子が元気に家で過ごしてくれていることに安堵さえ覚えている。
ある意味では、「平和」な日々。
しかし、その平和は続かなかった…
Youtubeやゲームに飽き始めると、
『暇、暇、暇・・・
生きてるのが楽しくない・・・
でも外には出かけたくない・・・
なんで生まれてきたの?
死にたい・・・』
親の心を切り裂くように、子供から発せられる言葉。
これまで色々な事をやってきたのに、状況は変わらない。
一見すると、むしろ、悪化しているのでは?とも思ってしまう。
でも、不登校の世界では、本来「暇」という言葉は回復の兆しであり、外に気持ちが向かう転換点であるはず。
「死にたい」という言葉の裏には「生きたい・楽しみたい」という気持ちがあるはず。
子供が親に対して、何かSOSを発信している。変化を求めている。
そして、我々は第2の決断に向かう。
「妻の完全退職」
続く…
長くなってしまったので、第2の決断についてはまた続きを書きたいと思います。ここまで読んでくださってありがとうございます。