ずま

徒然なるままに。 独りよがりで、稚拙な文章申し訳ないです。心の中を文字に起こして整理するために使っています。 ただ、随筆的に淡々と。エッセイ 23歳 職業:パティシエ

ずま

徒然なるままに。 独りよがりで、稚拙な文章申し訳ないです。心の中を文字に起こして整理するために使っています。 ただ、随筆的に淡々と。エッセイ 23歳 職業:パティシエ

最近の記事

第24話 │ 豊かさ

『豊か』とは一体何者なのだろう。 それについて深く考えるようになった最近。 ひとつの自分の中の答えを見つけることが出来た。 きっかけはとあるYouTuber 登録者数13万人(2023/11/12時点)で、普段の一人暮らしの様子を撮影して投稿されている。 毎日自炊をして、日曜日に作り置きをし平日お昼のお弁当も自分で詰めて職場で食べている。 しかも2,000円で食費を抑え、品数豊富に毎食を過ごす。 そんな方を見て「なんて上手な方なんだ」と。 心底感心し、尊敬する人となった。

    • 第23話 | 推し

      みなさんは推しがいるだろうか 推しと聞いて少し前まではアニメのキャラクターやアイドル・その類のもの限定で 想像していたからか推しに対してあまり本気な人はいないし自分ごととは遠いものだと考えていた。 しかし今回私の中の推しがいたことが発覚した それは英国俳優ベネディクトカンバーバッチだ。 かれこれ10数年来彼のことが好きでドラマや映画をよく見ていた。 (とりわけBBCのSHERLOCKなのだが) 先週の木曜日ふと最近ではあまり開かなくなっていた X(旧Twitter)の映画

      • 第22話 | モチベーション

        仕事をしている中で、日々思っては消え思っては消えを繰り返すことがある。 1日に人は何度も判断を迫られ、行動している。 パティシエという職業での意識(モチベーション)の保ち方についてだ。 省略するが、私は自分にしかできないことをするためにこの業界に入った。 お菓子やパンを作り喜びを感じてもらう。 今の職場は、大手ながらも(だからこそというべきか)製造場所と販売店舗が異なる。つまるところお客さんに会う機会が全くない。 だから完全に作るための環境であり完全に隔離されているのだ。

        • 第21話 │ 衣・食・住

          私の幸せ『食』 生活していく上での3大要素衣食住だが、 一人暮らしの身で、1番お金をかけているのは食だ。 仕事柄もあり日々食に対して割く時間が当然ながら多い。 もちろん生きていくためにという根本的な絶対に必要不可欠なものであるが、われわれは他の動物とは違い人間である。 食べることを楽しみとし、火を用いてより安全に美味しく追求できる。 料理や嗜好品(ケーキや紅茶など)が大好きである。 人はそれぞれ幸せと思うことがある。 どこかで読んだ本にこんなことが書いていた。 「

          第20話 | 20歳≠大人

          近頃、また人生の岐路に立っていると考えることがある。 何が自分にとって大切なものでそれを軸に生きてゆきたいのだろうかと。 ここ数年の間、私自身たくさんの人と出会いいろんな曲折を経て飲食関係の仕事とりわけパティシエをして暮らしている。 パティシエという職業は、将来図だけをみて話すと転職して他のお店に行くことこそがキャリアアップで経済的な面でも大幅に成長することが多い。 概ね同職の人たちの夢は、「自店舗のオープン」や「現職場でのシェフクラスになる」というものである。 だが

          第20話 | 20歳≠大人

          第19話 | 蕎麦

          粋とかつかみどころのないとかそういったことにめっぽう弱いこの頃。 先日、大阪の実家から母が東京まで足を運んだ。 ここ一年半の間関東に住んでいる身として母を案内するのは少し誇らしげでとても楽しかった。 訪れた場所は、日本橋の室町砂場。 創業151年を誇る老舗で当日も約4組ほど列をなしていた いざ入店してみると日本の家屋で美しい木目と出汁の良い香りが店中に漂っていた。 母と二人がけの机に案内され、 今回の本題はここからである。 隣の席に早くから来ていたおじいさまが一人と

          第19話 | 蕎麦

          第18話 | 偉大さを軽やかにまとう

          先日、大好きな俳優がまた一人旅だった。 毎年、名俳優が亡くなってゆく。 2023 / 09 / 27 ハリーポッターシリーズダンブルドア役で有名なマイケルガンボンが肺炎で逝去された。82歳だった。 そのことに対して諸著名人より追悼のメッセージが寄せられた。 その中の一つ、同シリーズハーマイオニー役で有名なエマワトソンからの追悼文こそが今回のタイトルだ。 以下原文と翻訳文ー ー Kind kind kind Michael Gambon. You never took

          第18話 | 偉大さを軽やかにまとう

          第17話 | 朱印

          きっかけは約1年ぶりに会った友人と共に歩いた明治神宮でのこと。 御朱印帳買うねん と、そういった。 彼は新しく車を買い、そこに乗せておいて各地をドライブした時にその先で訪れた神社仏閣の朱印をいただきたいようだった。 私も、その時流れで買ったのだが これがかなり良かった。 「次また会うときに見せ合おうな」 と、約束をしたのだがなんとまあ粋で日本男児としての高貴な遊びというか ともかくかなり気が高揚した。 友人は関西圏に住んでいるので、共に行くことは叶わずとも巡る中で今

          第17話 | 朱印

          最近の暮らしについて

          性格が、というよりは物書きに対してこの作業や行為に対して習慣のない私にとってこのような随筆をまとめて行くことは難しいように思える。 やっておかないと という意識の中では必ず限界が来るし、収益も何も見込みのないこの趣味においてやはり続かない今の状況がとても自然であると考える。 だがやはり、こうしてたまに思いごとを書き綴るというものは良いことだ。 近頃私には趣味がかわるがわる存在する 6月からはソロキャンプ 8月ごろはこもって絵を描く 9月の末からは久々に会った友人と共

          最近の暮らしについて

          番外編 │ 近況報告

          久しぶりの投稿となった今回。 前回の投稿から、かなり状況が変化し今回はタイトルの通り近況報告と近頃、脳のみその片隅で渦巻く感情を少し書き出してみようと思う。 今年の三月、大阪の専門学校を卒業し、東京の某パティスリーアトリエでの勤務になった。 初めての一人暮らしや、東と西の文化・言語・気候の違い。 様々な変化があったこの半年間。 昨年11月に彼女が出来たり、 調理師免許・ふぐの免許を取得したり、 2度目の社会人を経験したり、 レストランでアルバイトをしたり 列挙してしま

          番外編 │ 近況報告

          第16話 │ 涙

          近頃、涙を流すということに疎遠になっている。 もう間もなく21という歳を迎える我が身だが、悔しかったり、自分がどうしようもなくなってコントロール出来ずに流す涙は数年流していない。 何度も話に出ている大好きな映画で感動して涙を流したり、それこそ目にゴミが入って流れる涙はある。 怒られて泣くなど、子供の所業であるし別れの涙は、湿っぽいと言われる。 涙について深堀りする前に、今回なぜ涙をテーマにしたのか。 それは、こちらも何度も以前に話に出ている友人に起因するものである。

          第16話 │ 涙

          第15話 │ 温度感

          人との関係に関わらず、温度感とは非常に大変なものだ。 頑張ったら頑張った分だけ、成果が出なければ悔しい。 準備をしても準備しただけ、結果が上手くいかなければそれは準備不足だが拍子抜けすることもある。 先日、とある集まりで自分の料理を振る舞うことになった。 人数は自分含め5名。 そのうち1名が誕生日だという特別な日。 元来、この集まりは旅行をするはずだったのだが緊急事態宣言で取りやめとなり、代替案でみんなで日帰りで食事をすることとなった。といういきさつがある。 それ

          第15話 │ 温度感

          第14話 │ 現実味

          世の中には、現実的に物事を捕える人と理想を追い求める人がいる。 夢があって、それをめざしてモチベーションを高く持ち続け日々を暮らす人は素晴らしい。しかし同時に、夢とのバランスをとりながら現実的に物事を考えられる人も素晴らしい。 一瞥して、大人は将来の夢がない子供たちに「若い頃はこんな夢があったもんだ、お前は何を思って生きている」と言ったかと思えば、夢を持ちそれを語っている若者に「大人は、現実は本当に厳しいんだぞ、夢ばかり語っても地に足をつけろ」だのという。 まぁ、これは

          第14話 │ 現実味

          第13話 │ 配慮

          つい先日、友人を2人家に招き入れた。 夏休みということもあり、お昼からお酒を交わしながら新鮮な魚を握った。 2人のうち1人は、肉がとても好きでとりわけ西洋料理を専攻しているほどだ。 しかし、私は地元の名産でもある魚介をふんだんに使って握りや向付をある種の自己満で作りに作った。その友人は決し て魚が嫌いな訳でもないし、むしろお寿司は好きなのだ。 だけれども、やはり自分の中でどこか、「肉の方が良かったかな」と少し後ろめたさは常にまとわりついていた。 その気持ちを払拭するため

          第13話 │ 配慮

          第12話 │ 流行り廃り(part 2)

          無論、綺麗でオシャレな空間を卑下している訳では無い。しかし、このようなものはポイントを抑えれば誰だって簡単に真似できるのだ。 ひとは、そのポイントを早く抑えられる人のことをセンスがいい、や、才能があるという。 この話をすると論点がズレてしまうのでまたいずれ。 話を戻すが、これだけ言っておきながら世間というものまた、当然現実を見なければならない。 私が述べたい第一優先の事として、まず自他の納得のいくお菓子を作り出すということ。 そして、そこにはこだわればこだわるだけコス

          第12話 │ 流行り廃り(part 2)

          第12話 │ 流行り廃り(part 1)

          みなさんもよくご存知、大人気の映画シリーズ『ミッションインポッシブル』の第6作で、敵の親玉レーンが発するセリフにこんなものがある。 「私の経験では、この世界というものはすぐに目移りする。そこから自らの考えに影響されることはしない。」 というものである。 今回のテーマは、流行り廃りとしたのだが特に私が見ているのは飲食業界についてのそれだ。なんだか、経済論の導入のような語り口になるかもしれない。 現在、調理・製菓の専門学生として日々奮闘しているわけだが次年度から、実際に社

          第12話 │ 流行り廃り(part 1)