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幸せな4人の男の話

【幸せな4人の男の話】

今から4人の男を紹介します。

突然ですが、皆さんがこの中の誰かと人生を入れ替えるとしたら、誰を選びますか?
少し考えながら読んでみてください。

〈Aさん〉

彼は花が好きでよく散歩をする。
よく体を動かしているため、すこぶる健康。

こうして健康でいられるのは、身体を気遣った奥さんの料理のお陰かもしれない。どんなときも彼の隣には愛する奥さんがおり、Aさんも感謝の言葉をよく口にしていた。

人柄の良さもあってか、週末は友人や部下たちがいつも訪ねてくる。
Aさんと話しているだけで、いつの間にか誰もが元気になってしまう。
彼はそんな不思議なパワーを持っていた。

さらにAさんは、億を超える資産を持っており、
自由に物を買え、好きなことに時間を使える。
レストランで、値段を見なくなったのはいつからだろうか...。

日々、愛情と新しい発見に触れ、家でも笑顔が絶えない。

ちょうど今日はAさんの誕生日。
家族や友人がケーキを持って部屋に入ってくる。

ケーキの上のプレートには「Happy Birth Day」と書かれ、
その隣には「95才」と書かれていた。



〈Bさん〉

「今日はいい天気だね」
窓の外を見て言う彼女。

「ここからだとよく分からないよ。夜だし」
と笑うBさん。

20代の2人は、結婚を前提に付き合っている。
毎晩こうして窓から見える空を見ているので、
2人はいつの間にか、星や星座の名前に詳しくなっていた。

先日、家族間での結婚前の挨拶を済ませたばかり。
ご両親を見るだけで、彼女が多くの愛に包まれて育ったのがよく分かる。
彼の家庭もそうだった。

Bさんは恋愛も仕事も順調。
若くして起業し大成功を収めたBさんは、世間では”天才”と呼ばれるようになっていたが、彼はその言葉に違和感を感じていた。

僕は努力の仕方と、北極星の位置を知っているだけ。
みんなが一所懸命に向かっている星は、そもそも北極星じゃないだもん。
目印を間違えてたら、いつまで経っても目的地には行けないよ。

そう思いながら、今日も病室のベッドの上で、
Bさんは本当の北極星を眺めていた。



〈Cさん〉

「パパ遊ぼう!」
娘がCさんの胸に飛びついてくる。
Cさんは仕事で少し疲れていたが、娘のリクエストに笑顔で応える。

可愛い娘のためなら、多少の無理も苦労もいとわない。

横では、妻の恵美がお腹をおさえて微笑む。
もうすぐ2人目が産まれて、家族は4人になる。
今度は男の子。さぞかし賑やかな家庭になることだろう。

妊娠が分かった時は
「どうか2人目も女の子でありますように」
そう心の中で願った。
もちろん男の子だって嬉しい。でも…

「パパそろそろお仕事行かなきゃ」
「えー、さっき帰ってきたばっかりなのに?」
口を尖らす娘。

「それじゃあ、行ってきます」
恵美がこちらを見て、少し曇った笑顔を見せる。
「あなた、2人目の子の服そろそろ買わないと」

次の給料が入ったらすぐにでも買おうと思っていた。
わざわざこのタイミングで言わなくてもいいじゃないか。

「分かってるって」
彼は珍しくイライラした口調で答え、汚れた靴を履いてアルバイト先へ向かった。



〈Dさん〉

凛としたウエイターが、メニュー表を席で広げる。

「いつもので」
Dさんはメニューを見ずに言う。
ウエイターが笑顔で軽く頭を下げる。

都内の一等地にあるホテルのランチを食べるのが、彼の日課。
仕事に支障が出るので、彼は朝食を抜くことにしている。

「お待たせしました」
豪華でありながら健康面に気を配られた、野菜中心の食事が並べられる。

ランチで毎日1万円を使える人間は、ほんのひと握り。
一口目を味わいながら、優越感に浸る。

ビジネス仲間が会釈をし、笑顔で別の席へ着く。

早起きをして、昼前には一仕事どころか1日のノルマを終えてしまっている。
ランチの後はコーヒーでも飲んで、ジムで汗を流す。
時間はまだまだっぷりある。

街へ出るとスーツを着た人々が忙しそうに歩く。
まったく、もう日が暮れているのに。

仕事ができない人間に限って「時間がない」とすぐに言う。
時間とお金をコントロールしているDさんには、そんな彼らが信じられなかった。

エレベーターで最上階へ。
扉が開き、ウエイターが笑顔で迎えてくれる。

ウエイターはDさんの顔を見ると、予約票をろくに確認せずに笑顔で言う。
「おひとり様ですね」


いかがでしたか?
勘のいい方はすぐに気づかれたかもしれません。

Aさんは、全てが満たされているが、「残された時間」が僅かです。

Bさんは、お金も愛もあるけれど、「健康」じゃないので毎晩病院で星を眺めます。

Cさんは、健康でまだ若く、愛も人生の時間もあるけれど、とにかく「お金」がありません。

Dさんは、時間とお金をコントロールしている”勝ち組”ですが、「愛」を知りません。


4人の男に欠けていた「時間」「お金」「愛」「健康」これが人間の持つ大きな欲望です。

この全てを人は求めています。

つまり、これらに関する商品は売れるということです。
商品を作る時は、これらを意識してみましょう!



今すぐにはなりたくないけれど、僕はAさんのように生きて死にたいかな。

人生は死ぬまでの暇つぶしだと僕は思います。
どう生きたって、平等に死が待っています。

ならば、チャレンジできることは何でもして、やらなかった後悔だけはしないように生きていこうと思います。

今日も最後までお付き合いありがとうございました。


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