中央公園 ♪ごもくやさん 生き物通信♪ 第36回(再)
こんにちは。ごもくやさん生き物撮影係の中田です。
穏やかな日がしばらく続きました。28日(月)には清々しい秋空の下、中央公園でけやき台小3年生の環境学習が実施され、ごもくやさんもお手伝いしました。第36回は、落ち葉舞う雑木林から生き物たちの様子をお届けします。
コナラの雑木林が黄葉し、日々、色褪せ、葉を落とし続けています。この日の朝は、朝焼けがそんな雑木林を染めていました。
自動撮影から2枚。倒木の上をテンが駆け抜けました(写真上)。冬毛に変わったテンは尻尾がふさふさです。もう1枚は獣道を歩いていたネコ(写真下)。あまり見かけない顔ですが、迷いネコでしょうか。
紅葉&黄葉レースの最後尾集団に混じっているのは黄色い葉っぱのタカノツメです。落葉はカラメルのような甘い香りを放ちます。
水辺の自動カメラの前にもタカノツメがはらはらと。小鳥たちが時折、水浴びや水飲みにやって来ます。写真左はアトリで、右はヒヨドリ。
コナラの葉が落ち始めると、雑木林をヒラヒラと小さなガが飛び交います。クロスジフユエダシャクという晩秋に発生するガの仲間です。飛んでいるのはオス。メスは羽が退化していて飛ぶことができません。写真は上下ともオスです。
6月に咲いたササユリは今や種になって、風に飛ばされるのを待っています(写真左)。28日はけやき台小3年生の環境学習の日でした。4クラスの児童たちが、一斉に剪定バサミ(写真右上)でネザサなどの下草刈りを行ないます。その後、落葉を掻き、あらかじめ回収したササユリの種(写真右下)を播く。そして、土と落葉を戻して踏み固めるのです。花が咲くのは7、8年後。彼らが高校生になる頃です。
(2022年11月29日公開)
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