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岐阜県公立高校入試 公立高校の種類を理解しよう
現在中学生のお子さんをお持ちの保護者のみなさまは、自分の子供が志望校について本当にしっかり考えているのかしら?と思うこともあると思います。
実際、中学3年生になるまでは、中々志望校をしっかりと決めることができない子の方が多いです。
そして、塾講師の立場から正直に言って高校選びを勘違いしている子が多いです。
決められない理由は簡単で、「知らない」からです。
岐阜県にいったいどんな高校があって、どんな違いがあるのか、子供たちは知りません。
志望校を決めるためにも、まずは高校の種類からしっかりと理解する必要があります。
今回はその解説です!
普通科と職業科はどっちが良い?
公立高校の種類は大きく分けて2種類あります。
岐阜地区の高校ですと、次のような分け方です。
志望校を決める場合は、まず普通科か職業科かを決めていきましょう。
自分がどちらの科に行きたいか、どちらの科が合っていると思うかを考えてみることが第一にやることです!
「でも普通科と職業科って何が違うの?」
と思う方も多いと思いますので、大事な違いを2つ解説してきますね。
①出口が違う
志望校選びで1番大事なことは、「出口」を考えておくことです。
つまり、高校を卒業したらどんな道があるかです。
普通科と職業科ではその出口が全く違うため、しっかりと理解した上で高校選びをしましょう。
普通科と職業科の最大の違いは、国公立大学に行けるかどうかです。
職業科を卒業して国公立大学に行く子も稀にいますが、ほぼいないと思った方が良いでしょう。
それは頭が悪いからではなく、高校在学中に国公立大学の入試に必要な科目を学ばないからです。
職業科では簿記や情報処理を学ぶため、その分普通科が学ぶような科目が削られています。
もし職業科に行った後に国公立大学に行きたいと思ってしまったら、独学で入試に必要な科目を学ばなければなりません。
中々大変です。
ですので、もし将来は国公立大学に行かせたいということであれば、普通科をおすすめします。
ここである疑問が生まれます。
「じゃあ職業科の子たちはどうやって大学に行くの?」
職業科の子たちが大学入試で必要な科目を学ばないのに大学に行けるのには理由があります。
それは推薦です。
職業科を卒業し大学・短大・専門学校に行くほぼ100%は推薦で進学をしています。
「推薦で大学に行けるなんて普通科に行くより楽じゃん♫」
と思うかもしれませんが、この推薦には国公立大学は含まれていません。
また、各高校が持っている推薦枠の中から選ぶため、行きたい大学の推薦を高校が持っていなければ行くことはできません。
志望校を決める上で注意しておきましょう!
最後に、職業科と一口に言っても、商業科・総合学科・農業科と工業科では出口が全く違います。
商業科・総合学科・農業科は、職業科と言っても進学をする子が多いのが特徴です。
一方、工業科はほぼ100%就職です。
つまり、職業科の中でも、工業科に行く場合は高校を卒業したら働かなければならないという覚悟を持つ必要があります。
中3の段階で3年後に働くという覚悟は中々つきません。
私の教え子にも、中3の時には「先生、俺高校卒業したら働く!」と言っていた子が、高3になって「先生、働きたくない、、、」と言った生徒がいますが、高3になって進学に方向転換するのは厳しいです。
事前に出口を意識して志望校を決めましょう!
②学ぶ科目が違う
当たり前ですが、普通科と職業科では学ぶ科目が違います。
普通科であれば、あくまで大学受験を前提とした内容を学ぶため、国語・数学・英語・理科・社会をベースに学んでいきます。
一方職業科の場合は、科によって学ぶものが全く違います。
一つの高校でもいくつもの科に分かれているので、どこの科に行きたいのかまで決められると良いです。
例えば県岐商であれば、
①会計
②国際コミュニケーション
③情報処理
④流通ビジネス
の4つの科があり、その中から3つまで希望を出すことができます。
このように、ただ「県岐商に行きたい」ではなく、どの科に行きたいのかまで考えるようにしましょう!
そして、どの科を選ぶのかによって、若干学ぶものも違ってきます。
例えば会計であれば、簿記中心で授業が組まれていきますし、
国際コミュニケーションであれば、英語中心で授業が組まれていきます。(留学もあります。)
つまり、職業科の場合は何かに特化した授業を受けていくことになるということです。
高校に入る前に、高校で何を学ぶことになるのかは確認しておきましょう!
岐阜県の学生は、公立志向の方が多いと思います。
あくまで私立高校はすべりどめで、目指すは公立合格という方がたくさんおられます。
ただし、一口に公立高校と言っても、普通科なのか職業科なのか、
職業科の中でも、商業科なのか工業化なのか
などなど考えるべきポイントはたくさんあります。
自分の将来を決める選択です。
ぜひじっくり考えてみてくださいね!