デジタルツインと製造業
最近、身の回りの界隈で"デジタルツイン"という言葉が流行り始めているように感じます。今回はそんな"デジタルツイン"を製造業というか、"ものづくり"の側面から調べていきたいと思います。
デジタルツインとは?
デジタルツインは"現実空間のデータを用いて、デジタル空間に現実空間と双子にあたる環境を再現する”ということです。
デジタルツインの起源
デジタルツイン(Digital Twin)という言葉は、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)の造語であり、デジタルツインに近い概念モデルは、2002年にミシガン大学のMichael Grieves教授が作ったものというのが多くの記事で見られました。
デジタルツインに近い概念もたくさんあるので、どれが最初というのは難しいですね。
デジタルツインの事例紹介
航空機エンジン GE(ゼネラル・エレクトリック社)
航空機のエンジンをデジタルツインでリアルタイムにデータを取得し、壊れそうなところや、メンテナンスが必要なところを事前に発見することができる。
コンプレッサー Kaeser Kompressoren
使用された圧縮空気の量をセンサーで検知して、その量に応じて使用料を払うというシステムで、設置、運用、保守、修理まで全てKaeser社が請負うシステムであり、産業IoTは、時代をモノを売る時代から、コト(サービス)を売る時代への変化を促進する動きを作り出すと言える。
建設機械メーカー コマツ
建設機械に「COMTRAX」という建設機械に蓄積される膨大な情報を遠隔で確認するシステムを搭載している。これにより建設機械の盗難防止や、オイル交換時期の通知など様々な恩恵を受けることができる
やはり製造業におけるデジタルツインは、元々機械にセンシング(計測)と相性が良いのでデータの収集は比較的簡単ですが、それをどのように活用するか、価値に転換するかが難しいなという印象でした。